第二新卒のアピール方法

大学や専門学校、高校などの学校を卒業してから一度就職したあと、数年で離職して転職活動をしている若い世代の求職者を第二新卒といいます。

企業が第二新卒の若者たちに抱くイメージはどんなものでしょう?

  • 仕事が続かない人
  • 厳しく指導するとすぐに辞めそう
  • 自分の希望が通らなかったら辞めそう
  • 無断で辞めそう

など、第二新卒=早期退職者のイメージがあり、なんとなく評価はよくなさそうです。

今回は、第二新卒は転職市場において、得なのか損なのか、そのメリットとデメリットについて考えます。

メリットよりデメリットの方が多そうですが、デメリットをカバーするアピールの仕方を実践すれば、憧れの企業で働くことは可能です。

ではさっそく、第二新卒のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

企業は早期退職者を敬遠する?第二新卒のデメリット4つ

第二新卒のデメリットは、企業側に「採用してもまたすぐに辞めそう」と思われること。

厚生労働省の「新規大学卒業就職者の離職状況」によると、大学卒の就職者の内、1年目で辞める人が12.8%、2年目10.0%、3年目9.1%、合わせて31.9%の人が3年以内で辞めていることがわかります。

3年以内に辞める人が約3割とは確かに多いですね。

企業側としては、第二新卒の面接者を前に「会社に就職してたった1年で辞めてしまった理由は何だろう?」と警戒してしまうのもムリのない話です。

以下に、第二新卒のデメリットを挙げていきましょう。

第二新卒のデメリット

  1. 第二新卒と中途採用者では、中途採用者を採用したいと考える企業が少なからずある

    新しい人材を採用するには、「求人誌に掲載する」「面接を行う」など、コストと時間がかかります。
    そのため、すぐに辞めそうな第二新卒を選ぶよりは、多少年齢が高くても長く働いてくれそうな中途採用者を採用する方が得であると考えるようです。
    ※基本的に、第二新卒は学校を卒業後3年以内、且つ転職回数1回と考えます。それ以外は中途採用となります。

  2. 即戦力を求める求人だと採用が難しい

    第二新卒の特徴として、基本的な社会人経験はあるけど専門的なスキルがないということが言えます。
    求人情報に「経験者求める」といった内容があれば、第二新卒や中途採用も歓迎しているという意味なのですが、第二新卒は中途採用に比べて専門的なスキルが少なく経験が浅いため、中途採用者よりも劣ると判断されることもあります。

  3. 採用にかかるコストと研修など社員育成にかかるコストを考えて、新卒を採用する

    先程述べた通り、採用するにもお金がかかります。
    すぐに辞めてしまいそうな第二新卒を雇うなら、新卒を採用して、求人広告などに使う予定だったお金を社員育成に使う方が有意義と企業は考えます。

  4. 人気の企業、大手企業に敬遠される

    大企業は人気があるため、新卒や能力の高い転職希望者が殺到します。
    そのため、スキルや経験が中途半端で、すぐ辞める可能性のある第二新卒をわざわざ採用する必要がないのです。

以上より、第二新卒は、社会人経験の少なさ、早期退職したことによる耐性のなさが企業に敬遠されて中途採用より不利であり、大企業や人気の企業を目指す場合は新卒よりも不利であることがわかります。

「新卒よりも中途採用よりも不利な第二新卒にメリットなんてあるの?」

と絶望してしまいそうですが、第二新卒のメリットはもちろんあります。

若さと伸びしろが評価される!第二新卒のメリット6つ

第二新卒はなんといっても若さが魅力。

柔軟性に優れ、仕事の飲み込みが早く、若いがゆえに企業風土にも染まりやすい、能力の面でも伸びしろがある、と新卒同様に期待されています。

第二新卒のメリット

  1. 基本的なビジネスマナーが身についている(研修をしなくてよいので企業からするとコスト削減になる)
  2. 新卒と比較すると少しでも社会人経験があるぶん即戦力となる
  3. 若い人材、且つ内定後すぐに働ける
  4. 一度就職に失敗していることから、自分に何が本当に向いているのかを考えて応募してきていると思われる
  5. 新卒採用は、メディア媒体への掲載料や専用HP開設、説明会の開催費用などコストがかかるため、若い人材の確保という目的なら第二新卒でも構わないという考えもある
  6. 勤続年数によるがスキルと経験はほぼないに等しいので、前の会社のやり方に染まっておらず、新しいことをどんどん吸収できることが期待される

このように、新卒と同様若さと伸びしろのある部分が評価されると同時に、新卒とは違い多少のビジネスマナーを身に付けていることから、年齢が若い分、中途採用より有利と思われます。

第二新卒の狙い目は慢性的な人手不足に悩まされている中小企業

第二新卒で転職する場合、次の就職先をどの会社にするべきか迷いますよね。

誰もが知っているような大企業への就職を目標にする人もいるかもしれませんが、第二新卒がスムーズに転職するなら、中小企業が狙い目。

なぜなら中小企業の中には、人手不足で困っている企業が多くあるからです。

大谷 翔太

中小企業が人手不足って、どうしてですか?

池上 彰子

新卒が大企業志向だから、中小企業は人手不足になりがちなんです。
新卒の学生が就職先を決めるときに優先するのは「企業の知名度」。
そのため中小企業が内定を出しても、知名度の高い大手企業に取られるケースがあり、人手不足になるのです。

菊地 絵理奈

確かに私たちは知名度で決めがち…ブランドに弱いのかも…

池上 彰子

一度、大手企業に就職して辞めた第二新卒なら、大企業で働くことが必ずしも良いことではないとわかっているのでは?
大企業ばかりに目を向けていた人も、この機会に中小企業の求人に注目してみましょう。
よい求人があるかもしれませんよ!

人手不足の場合、入社後すぐに即戦力として働ける人材を求めていると考えられます。

その点で、一から教えなければいけない新卒者よりも、少しでも社会経験がある第二新卒者の方を求める企業も少なくないのです。

また大企業で昇格するのは難しいですが、中小企業なら昇格のチャンスも多く、やりがいのある仕事ができる可能性も高いので、「仕事で活躍したい!」と思っている人は、中小企業も念頭において転職活動をしましょう。

第二新卒者の面接での心得「退職理由を会社のせいにしない」

メリットもたくさんある第二新卒ですが、誰でも簡単に再就職できるわけではありません。

採用されるには、離職理由が明確であり、退職の原因となった問題点が解決できそうだと採用担当者に思わせることが大切です。

履歴書や面接で第二新卒のデメリットをカバーして採用へと導くポイントは次の5つです。

  • 前回の失敗を繰り返さないために、早期退職の理由を曖昧なままにしないこと
  • 退職理由を会社のせいにしないこと
  • 基本のビジネスマナーが備わっていること
  • 仕事上の経験がないことは、どんな仕事でもすぐに吸収できるということ。
    柔軟性があることをアピール
  • 仕事でのアピールが少ないので人柄や仕事に対する姿勢をアピール

会社を辞めた理由を聞かれたときの答え方

第二新卒といわれる人たちが早期退職するのには、以下のような理由が挙げられます。

  • 新卒時の就職活動の際に本命だった企業に採用されなかったため別の会社に入ったものの、やはり本命の業界に入りたいと思った
  • あまり深く考えずに就職先を決定した
  • 仕事が聞いていた内容と違った
  • 思ったより給与・報酬が少なかった
  • 事業又は会社の将来に不安を感じた
  • ブラック企業だった

ブラック企業の特徴と見分け方!離職率の高さはブラック企業の証?

たとえ会社を辞めた理由が上の6つのうちにあったとしても、面接時に「なぜ以前の会社を辞めたのですか?」と聞かれたときは、素直に「仕事内容が聞いていたものと違っていたからです」と答えてはいけません。

そのまま答えてしまうと「辞めた原因を会社のせいにする」という印象を面接官に与えてしまうからです。

会社を辞めた理由を聞かれたときは、

「私の確認不足で思っていた仕事と違うことをすることになり退職に至りました。このようなことがないように、今後は何事にも念には念を入れて、慎重に物事を進めていこうと思います」

といったように、自分にも非があったこと、それを防ぐためにしている努力を具体的に話すとよいでしょう。

面接担当者の中には、「本当に自分の非を認めて言っているのかな?面接用に作られた答えでは?」と、退職理由についてあらゆる角度から聞いてくる人もいます。

何を聞かれても、何度聞かれても、決して退職理由を会社のせいにしないよう注意しましょう。

人のせいにばかりする人を企業は採用しません。

このことを心得ておきましょう。

「すぐに辞めそう」というイメージの第二新卒。

そのイメージを覆し、「次こそは長く働く!すぐには辞めない!」という気持ちをわかってもらうには、自分の弱いところを正直に明かすことが大切です。

面接官に誠実な印象を与えることができます。

また、自分の弱点だけではなく、その上でどう対策をとるかを伝えればパーフェクトです。

第二新卒の就活を応援してくれるサービス3つ

求人は求人サイトやハローワークなどで探せますが、自己アピールや職務経歴書の書き方はネットで探してうまく書けるものではありません。

「社会人経験を積んだ中途採用者や、フレッシュな新卒と差をつけたい!」

という人は、第二新卒のメリットを活かした再就職を手伝ってくれるサービスを利用して転職のノウハウを教わりましょう。

転職エージェント

転職エージェントは、登録をすると無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのこと。

専任のキャリアアドバイザーと電話や対面でキャリア相談ができるほか、求人紹介、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、給与交渉まで幅広くサポートしてもらえます。

転職活動に不慣れな第二新卒の強い味方になってくれますよ!

おすすめの第二新卒向けの転職エージェント

第二新卒に嬉しい転職エージェントのサポート内容

  • 専門のキャリアアドバイザーと相談しながら進められる
  • 職務経歴書や履歴書などの応募書類を添削してもらえる
  • 面接が決まった会社の情報提供をしてもらえる
  • 面接日や入社日など企業との日程調整をしてもらえる
  • 模擬面接で面接対策
  • 年収を交渉してもらえる
  • 転職サイトにはない未公開求人の応募できる

地域若者サポートステーション(サポステ)

地域若者サポートステーションは、働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者に対し、就労に向けたさまざまな支援を行っています。

  • キャリアコンサルタントなどによる専門的な相談
  • コミュニケーション訓練などによるステップアップ
  • 協力企業への就労体験

サポステは、厚生労働省が委託した、若者支援の実績やノウハウがある全国のNPO法人や株式会社が運営しているので、安心して利用できますね。

ジョブカフェ

ジョブカフェは、都道府県が主体的に設置する若者の就職支援をワンストップで行う施設です。

厚生労働省でも、都道府県の要望に応じジョブカフェにハローワークを併設して職業紹介を行うなど、都道府県と連携しながら支援に取り組んでいます。

ジョブカフェでは、以下のようなサービスを行なっています。

  • 各地域の特色を活かした就職セミナーや職場体験
  • カウンセリング
  • 職業紹介

保護者向けのセミナーもあるので、カフェに立ち寄る感覚で気軽に利用できそうです。

地域密着型なので、地元で働きたい人にオススメ。

各都道府県のジョブカフェはこちらで検索してください。
厚生労働省「ジョブカフェにおける支援」

第二新卒のメリットを活かして転職を成功させましょう

第二新卒には、「若い」「社会経験がある」「新しいことが吸収しやすい」など、企業にとっていろんなメリットがあることがわかりましたね。

一度就職に失敗したからといって、需要がないわけではありません。

「すぐに会社を辞めてしまう」というデメリットさえ克服すれば、第二新卒者でも転職はできるのです。

池上 彰子

いかがでしたか?
再就職が難しいと思われがちな第二新卒ですが、間違いや失敗は誰にでもあること。

「素直に過ちを認めて改善することができる」ということをアピールすれば、若さと柔軟性のある第二新卒世代の転職は必ず成功します!