女性こそIT企業への転職がオススメ

残業が多そう、仕事内容が理系っぽい、などの理由から女性の従事者が少ないIT企業。

たしかにIT業界で働く男性の割合は高く、長時間労働も問題になっています。

ですが実は、IT業界は女性が働くのにオススメの業界なんです。

多くのIT企業では現在、長時間労働に対する取り組みが行われ、労働環境は改善されています。

さらに結婚・出産後の女性も長く仕事が続けられるように福利厚生を充実させるなど、女性が働くことに対して積極的。

ITの技術を身につければ、将来的には在宅で仕事をするなど働き方を柔軟に選べるのもうれしいポイントです。

またIT業界は慢性的な人手不足のため求人は常に豊富にあり、プログラミングの技術があれば転職しやすい業界です。

手に職がつけられて、求人も豊富、柔軟な働き方ができるIT業界で働きませんか?

今回は、女性のIT業界への転職事情について紹介します。

働く人はやはり女性より男性が多い?IT業界の現状

IT業界はほかの業界と比べて働く人の年齢層は若く、男性の多い業界です。

職業全体で見る労働者の平均年齢は42歳ですが、システムコンサルタント・設計者の平均年齢は38歳、ソフトウエア作成者は37歳。

さらに女性に限定すると、システムコンサルタント・設計者、ソフトウエア作成者として働く人の中で多い年齢層は、25~29歳というデータがあります。

全職業における年齢別の就業者構造で、一番多い年齢層は35~39歳ということを考えると、IT業界で働く女性はとても若いことがわかりますね。

またIT業界における女性の割合は、女性のシステムコンサルタント・設計者が全体の11.9%、ソフトウエア作成者は14.4%、その他の情報処理・通信技術者は3.3%です。

女性の事務従事者が59.7%、サービス職業従事者が67.5%というデータと比べると、IT業界で働く女性は著しく少ないといえるでしょう。

IT業界は仕事の性質上、最新の技術に常に敏感でないといけない、夜中の作業など就業時間が不規則になりがちなど、考え方が柔軟で体力がある若い世代の男性が活躍しやすく、このような結果になったと思われます。

以上のことから「やはりIT業界は女性が働きにくい環境だから女性が少ないのでは?」と思った人も多いはず。

ですが多くのIT企業は女性が働くことに積極的で、女性が働きやすい環境作りを行っているのです。

女性も働きやすい環境へ!IT業界の取り組み3つ

女性も働きやすい環境へ。

IT企業が行っている、労働環境を改善するための取り組みを紹介します。

1. 長時間労働に対する取り組み

IT業界は、労働時間が長いもしくは不規則というイメージがあります。

本当にIT業界で働く人の労働時間は、他の業界と比べて長いのでしょうか。

以下は、情報通信業と業界全体の平均的な労働時間を比べたデータです。

日本全体 情報通信業
年間総実労働時間 1,734時間 1,955時間
年間所定外労働時間 132時間 213時間
長時間労働者(週60時間以上)の割合 8.2% 9.2%

こうして比較してみると、情報通信業が日本全体の労働時間よりもかなり長いことがわかりますね。

IT業界の労働時間が長くなりがちな理由は3つ考えらます。

  1. 予想外の仕事が突発的に発生しやすく残業になりやすい
  2. 業務の繁閑差が激しく繁忙期の労働時間が長い
  3. 仕事の性質上、顧客がPCを使わない就業後など所定外の時間でしかできない作業がある
池上 彰子

現在この長時間労働に対して、各企業でさまざまな取り組みが行われています。

上司による面談等を行う

  • 長時間労働の原因把握と改善策の立案
  • 長時間労働の従業員に対する面談の実施
  • 時間外労働、休日出勤の事前承認など手続きの厳格化

以上のことから、長時間労働になる原因を追求し、それに対する改善策を考え長時間労働を減らす努力をしています。

また、残業や休日出勤の承認が厳しくなることで、働く人が時間内で仕事を終らせる意識を持って取り組むことが期待されているのです。

従業員が休みやすい制度を取り入れる

  • ノー残業デーの設置
  • 記念日休暇、配偶者出産休暇等の従業員が利用しやすい休暇制度の取り入れ
  • 半日休暇・時間単位の有給休暇制度を作る

これらの制度により、働く人が気軽に休暇を取れる環境になることを目指します。

宮里 明

英会話やエステなどで仕事後の時間を自分のために使いたい女性や、小さいお子さんがいるご家庭のお母さんにとっても、残業がなかったり休暇が取りやすいのはとても嬉しいですよね。

取引先や顧客関係を見直す

  • 開発着手後に顧客より仕様変更の要求があった場合、納期や価格等に関する契約内容を見直す
  • 契約締結時における開発期間、必要工数、開発環境等に関する顧客との交渉を怠らない

つまり、契約締結時はもちろん、開発着手後の変更は交渉をしっかり行い無理のない日程・予算で遂行できるようにしようということ。

無理のない工程で契約を結び、時間外労働等を防ぐのが目的です。

2. 働く女性をバックアップしてくれる福利厚生の導入

女の子の手を引いて出勤する女性

働く女性をバックアップしてくれる魅力的な福利厚生のある企業が、IT業界にはたくさんあります。

女性が「働きたい!」と思える魅力的な福利厚生を取り入れているIT企業を一部紹介しましょう。

サイバーエージェント

サイバーエージェントでは、女性活躍促進制度「macaron」を設けています。

ママ(mama)がサイバーエージェントで(ca)長く働く(lon)という思いから名付けられたmacaron。

女性特有の体調不良の際に月1回取得できる特別休暇「エフ休」や、不妊治療の通院等で月1回取得できる「妊活休暇」、子どもの急な発病など子どもの看病時に在宅勤務できる「キッズ在宅」や、子どもの入園・入学式など、年に半日休暇2回取得可能な「キッズデイ休暇」など、ママになる前もママになってからも働けるうれしい制度です。

メルカリ

merci boxは、大胆におもいきり働ける環境を充実させていくための制度です。

産前10週と産後約6ヶ月間の給与を会社が100%保障する、産休・育休支援の拡充のほか、子どもの看護または家族の介護で休暇を取得する場合は、1年あたり5日間を特別有給休暇とし最大で10日間まで休暇取得が可能な育児・介護休暇の有償化などを実施しています。

ヤフー

子どもが1歳に達するまでの育児休暇や、子どもが小学校を卒業するまで1日の所定労働時間を5時間までに短縮する育児短時間勤務、子どもが小学校を卒業するまで1日あたり1時間半までの時差出勤を認める育児時差出勤などの制度で、働く女性をバックアップ。

出産や育児をしながらいきいきと仕事を続けられるような制度で、利用者数は増加傾向にあるのだとか。

3. 柔軟な働き方で理想のライフワークバランスを実現

IT企業では、従来のような9時から5時の働き方にとらわれない柔軟な働き方ができる企業がたくさんあります。

ライフワークバランスを大切にしたい女性にも、IT企業はオススメです。

フレックスタイム

ライフスタイルに合わせて、自由に出退勤時間を変えられるフレックスタイム制度

スマートフォン向けアプリnoinの開発・運営するノインや、スマートニュース、DeNA、ChatWorkなどで、フレックスタイム制度を取り入れています。

テレワーク勤務

情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方テレワーク勤務といいます。

たとえば、企業に勤務しながら自宅やカフェをサテライトオフィスとして働く働き方のこと。

企業や契約によって、常時テレワーク、週1~2日だけテレワーク、半日テレワークなどさまざまなスタイルで働けます。

テレワーク勤務は、富士通、ヤフー(どこでもオフィス)、ニフティ、NTTコミュニケーションズなどで実施中です。

女性がIT企業で働くメリット4つ

長時間労働の見直しや充実した福利厚生を紹介しましたが、女性がIT業界で働くメリットはまだあります。

ここでは、女性がIT業界で働くメリットを4つ紹介しましょう。

1. 人手不足の売り手市場だから女性でも転職しやすい

IT業界の人材は長らく不足の状態が続いています。

情報処理推進機構(IPA)の「IT人材白書2017」概要によると、2007年度の調査において、人材が「大幅に不足している・やや不足している」と回答した企業の割合は87.4%、2010年には48.9%までその数値は下がるものの、以降は再び不足の状態が続き、2016年度は、86.9%が「不足」と回答しています。

ITの技術は情報通信業だけでなく、医療・福祉や金融、運輸、娯楽などすべての産業で活用されているため、今後もIT業界の需要は拡大する見通しです。

人手不足のため人気の一般事務職よりは採用されやすく、需要について当分の間は心配いりません。

2. 手に職をつけられる

手に職があれば、離職後の再就職もスムーズです。

男性の離職率13.0%に対して、女性の離職率は17.6%と男性に比べて女性の方が離職しやすい傾向があります。

女性は男性に比べてライフワークバランスを大切にする人が多いことや、結婚や出産などライフスタイルの変化で仕事を辞めやすいことが原因。

辞めるたびに再就職の難易度は上がるので、手に職があると心強いですね。

プログラミング言語の知識があり、システムを組める技術があれば転職時、有利に働くでしょう。

また、ITの技術を習得していればフリーや業務委託として働くことも可能。

転職に強い、手に職をつけたいならIT業界がオススメです。

3. 他の業界や職種に比べて給与が高い

IT業界は、他の業界と比べて賃金が高いというデータがあります。

産業別に見た賃金では女性の場合、「教育・学習支援業」がもっとも高く30万4,200円ですが、情報通信業はその次に高い30万円となっています。

女性の就業率が高い「宿泊業・飲食サービス業」は19万6,700円、「生活関連サービス業・娯楽業」は21万3,800円ですから、やはり他の業界に比べると給与が高いといえるでしょう。

4. ネイルもOK!若い世代の多い業界でのびのびと働ける

老舗や大企業などでは男性優位の会社もあり、仕事が正当に評価されにくいなど女性が不利だと感じることがあるようです。

その点若い世代が多く働くIT業界は、従来のような考えにとらわれず男女平等に仕事の評価をしてもらえます。

またIT業界は女性が少ないため、女性向けのネットサービスやアプリなどの開発時に意見が採用されることもあり、やりがいを感じられるでしょう。

オフィスカジュアルでの出社が可能だったり、ネイルOKなど服装自由な企業が多いのも、女性にとってはうれしいポイントかもしれません。

女性が多い職場と男性が多い職場、どちらが働きやすい?

男性が多い職場を「女性だからといって雑用ばかり任されそう」「昇給や出世は男性が優先されるのでは?」などの理由から敬遠する人もいるようです。

しかし、マイナビウーマンのアンケートによると、女性が多い職場のほうが働きやすいと答えた人は22.9%、男性が多い職場の方が働きやすいと答えた人は77.1%と、男性が多い職場の方が働きやすいと考える女性が意外と多いことがわかります。

女性の多い職場では、体の不調や、プライベートの変化を踏まえたキャリアプランなど、女性ならではの悩みに共感してもらえることや、女性だけなので外見に気を使わなくていいからラク、などの意見が見られました。

一方、男性が多い職場の方が働きやすいと答えた人の理由は、女性が多いと人間関係が複雑そう、という理由のほかに、女性が少ないと気を使ってもらえそう、仕事面で助けてもらえそうなどの意見が挙げられました。

男性の多い職場では気を使ってもらえたり、サポートしてもらえそうなところがポイントのよう。

あなたは男性が多い職場と女性が多い職場、どちらが働きやすいと感じますか?

IT業界が向いている女性の特徴3つ

IT業界が女性に向いていると紹介してきましたが、もちろん女性なら全員ITが向いているというわけではありません。

IT業界で働くのに向いている性格、というのがあるからです。

そこで、IT業界で働くのに向いている女性の特徴を3つご紹介します。

1. 細かい作業が得意でコツコツと取り組める

たとえばプログラマーの仕事は、システムエンジニアが書いたプログラムを読み取ること、プログラミング言語を入力すること、と細かい作業がメインです。

さらにプログラミング作業では、たったひとつ小さな間違いがあっただけで作動しないことがあり、正確性が重要視されます。

そのため、細かい作業が得意でコツコツと取り組める人は向いているといえるでしょう。

事務職の経験者は、データ入力や売上管理など入力ミスが許されない作業が多かったはず。

面接や履歴書では数字のズレがないか何度も確認するなど確認を怠らない癖がついているといったことが、アピールになりそう。

2. 好奇心旺盛である

スマートフォンであれこれ調べる女性

常に新しい技術が取り入れられるIT業界では、好奇心を持って新しい知識を身につけようとする意識が大切です。

面接の際には、「わからないことがあれば徹底的に調べる」など知識に対して貪欲なところや、仕事やプライベートで興味を持って取り組んだことを話すとよいでしょう。

3. コミュニケーション能力がある

池上 彰子

「ITの仕事」と聞くと、パソコンに向かって黙々と作業をするイメージがありませんか?

菊地 絵理奈

たしかに!人との関わりが少ない仕事というイメージです。

宮里 明

私も同じイメージです。
コミュニケーション能力が必要だなんて、意外!

池上 彰子

プログラマーの仕事はパソコンでの作業の他に、顧客の要望を聞く、他のプログラマーと連携して作業を行う必要があり、コミュニケーション能力は意外と必要なんです。

選考では、社内の人間関係を円滑にするために行ったことや、働きやすい環境づくりのために気をつけていたこと、問題が起こったときに他の人と協力しながら解決した経験などで他者との関わりをアピールしましょう。

IT業界が未経験な女性が働きやすいのはWebプログラマー

未経験でもIT業界で働くことは可能です。

IT業界は、ハードウェア業界、ソフトウェア業界、情報処理サービス業界、インターネット・Web業界の4つに大きく分けられます。

その中でインターネット・Web業界は女性の割合が多く働きやすい業界です。

IT業界の職種や将来性についての詳細は、こちらの記事を参考にしてください。

IT系の職種一覧!IT業界の将来性やオススメの資格などIT業界について徹底解説!

未経験の女性にオススメの職種はプログラマー

未経験の人は、プログラマーから始める人がほとんどです。

プログラマーは、システムエンジニアが設計したシステムに対してプログラミング作業を行うことが主な仕事。

設計したシステム通りにプログラミング言語を使って書くだけなので、未経験からでも始めやすいといわれています。

一般的にプログラマーは、自社システムの構築やショッピングサイト、アプリの開発、家電機器を制御するプログラムなどさまざまなものに対してプログラミングを行いますが、Webエンジニアという職種になると、プログラミング作業はインターネット上のものに限られるので、未経験者にはより始めやすい職種です。

IT業界で働いた経験がなく「採用してもらえるか不安」という人は、RubyやJavaScriptなどのプログラム言語の知識を身につけておくとよいでしょう。

プログラミング言語は、ハローワークが主催する職業訓練やWebスクールなどで気軽に学べるほか、書籍などから独学で知識を得る人もたくさんいます。

文系出身の私もIT業界で働ける?IT業界の文系・理系問題

「IT業界=理系」というイメージがありますが、それは大学の情報系や工学系の学部でIT技術に関連した授業があるため、就活時に他の学部の学生よりIT関連の知識が豊富なことが理由のひとつにあります。

つまり、文系・理系というよりもプログラミングの知識があるかないかの問題なのです。

プログラマーやSEとして働くために必要な能力は、顧客の要望を正しく理解するための理解力や、どんなシステムを作ってほしいのかをプログラマーにわかりやすく伝える伝達力です。

文系・理系に関係する能力ではありません。

携帯電話やパソコンなどのトラブルになると自分ひとりでは対応できない、などパソコン操作が苦手な人でなければ文系でも理系でもOK!

なにかでつまづいたときに「私は文系だから」と苦手意識を持たなければ、文系出身の人でも十分活躍できる業界です。

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IT業界が女性にオススメの理由まとめ

いかがでしたか?

「IT業界は長時間労働で女性にはキツそう!」

「男性が多いから女性は働きにくいのでは?」

「ITは理系だから文系の私にはムリ!」

これらのイメージが払拭されたのではないでしょうか。

多くのIT企業では、長時間労働に対する取り組みが行われており労働環境は改善されつつあります。

また、女性が結婚・出産後もイキイキと働けるような福利厚生を充実させるなど、女性が働くことにも積極的。

さらに、働く人は若い世代が多く、大企業や老舗企業にはない柔軟な働き方が期待できます。

ITの技術を身につければ、再就職しやすくなるため、結婚や出産を控えた女性にもオススメ。

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