第二新卒とは

転職サイトなどでよく見る「第二新卒歓迎」の文字。

第二新卒とはおそらく、「大学を卒業したあたりの人のことを指すのだろう」とは思っても、実際にどんな人たちのことを指すのか曖昧な人も多いのでは?

  • 大学を卒業してからアルバイトをしているけど、自分も第二新卒に当てはまる?
  • 第二新卒と新卒や既卒との違いは?
  • 転職市場における第二新卒の需要は?

など、今回は第二新卒の定義や新卒との違い、既卒との違い、転職市場における第二新卒の価値についてお答えします。

第二新卒とはいつからいつまで?第二新卒の定義と年齢

大谷 翔太

第二新卒とは、どういう人たちのことを言うんですか?

池上 彰子

第二新卒とは、大学や専門学校、高校などの学校を卒業して一度就職したあと、数年で離職して転職活動をしている若い世代の求職者のことをいうんですよ。

菊地 絵理奈

へえ?
ということは、何歳くらいになるんだろう?

池上 彰子

年齢的には、大学卒業後に1~3年働いて退職した人と考えるのが一般的で、25歳前後と捉えられています。

ですが、学校を卒業した年は人それぞれなので、年齢の制限はないと考えてよいでしょう。

26歳で大学を卒業・就職して29歳で退職した場合、29歳でも第二新卒に該当します。

大谷 翔太

第二新卒って、学校を卒業してから一度就職した人のことなんですよね。
じゃあ、アルバイトで働いていた場合はどうなりますか?

池上 彰子

アルバイトは職歴に含まれないんですよ。
第二新卒は正社員として働いていたことが前提。

ですが、契約社員・派遣社員で働いていた人も社会人経験があるという観点から第二新卒と見なされる場合があります。

反対に、契約社員・派遣社員を「アルバイト」とする企業もあるので、気になる人は応募時に確認するとよいでしょう。

第二新卒と既卒、就職浪人、就職留年の違いについて

第二新卒は、学校を卒業してから一度就職したのち、数年で離職して転職活動をしている人たちのことを言います。

一方、既卒は、学校を卒業してから一度も就職していない人のことを指します。

ここには先程申し上げたとおり、アルバイトの経験しかない人も含まれます。

既卒で就職活動をしている人たちを、就職浪人といい、就職が決まらなかったためにわざと単位を落として大学に残る人たちを就職留年といいます。

大学卒業後3年以内は既卒ではなく新卒扱い

既卒でも新卒でも就職活動にあまり影響はないように思われますが、実は1年分の学費を出してまで新卒にこだわる理由が、就職留年の人たちにはあるのです。

それは「新卒」のブランド

一部の大企業など、「新卒しか採用しない」という企業で働きたい人にとって、既卒か新卒かは大きな問題となっていました。

以前は、既卒より新卒の方が有利とされていた時代もありましたが、現在はそうでもありません。

厚生労働省が青少年雇用機会確保指針(平成22年11月15日改正)に基づいて、新卒採用の際に「少なくとも卒業後3年間は応募できる」よう、経済団体・事業所等への要請を実施したのです。

つまり、大学卒業後3年以内なら新卒扱いで応募できるということ。

これによって、「既卒の就職は難しい」と正規雇用を諦めかけていた人たちも、卒業後、意欲的に就職活動を続けるようになったり、就職留年をやめる人が増えたなどの利点があったようです。

ちなみに、新卒を歓迎していそうな会社に応募したい場合でも、単に「若い人材が欲しい」という理由で新卒を募集している可能性があるので、気にせず勇気を持ってチャレンジしましょう。

その際には、新卒にはない魅力、基本的なビジネスマナーを身に付けていることをアピールすると、新卒と差がつけられて良いでしょう。

※参照)厚生労働省 平成28年度全国キャリア・就職ガイダンス

第二新卒と中途採用の違いについて

続いて、第二新卒と中途採用の違いです。

第二新卒の世代以外で、職歴のある幅広い層の人たちが中途採用に当たります。

職歴があるという点では第二新卒も中途採用も同じですが、会社に勤めた期間や転職回数が呼び方の違いに関係してきます。

基本的に、第二新卒は学校を卒業後3年以内、且つ転職回数1回と考えるとよいでしょう。

それ以外は中途採用となります。

第二新卒は基本的なビジネスマナーを心得ている部分を除けば新卒とほぼ同じ扱いで、それほど高い能力は望まれません。

しかし中途採用は、欠員が出た際に即戦力として補充したいなど必要に応じて募集されるため、経験やスキルがないと採用は難しく、求められるものも大きいのです。

プレッシャーは多いですが、評価されれば早い時期の昇給・昇格のチャンスがあるのが中途採用の魅力です。

面接や採用時における第二新卒と新卒の違い

新卒とは、新規卒業者の学生のこと。

第二新卒と新卒では面接で聞かれることや採用後の対応などが異なります。

「えっ!学生のときにしていた就活と違う!」

と面接時などで慌てないように、第二新卒と新卒の違いを確認しておきましょう。

  • 面接時

    新卒:グループ面接から始まることが多い
    第二新卒:個人で行われる場合が多い

  • 面接で聞かれること

    新卒:学生時代の功績や志望動機が聞かれる
    第二新卒:退職理由、前職での経験、志望動機を中心に聞かれる

  • 仕事

    新卒:研修等でビジネスマナーを教えてもらうため、最初のうちは実務に入らないことが多い 
    第二新卒:ビジネスマナーは身に付けているものと捉えられてるので実務からスタート

  • 配属先

    新卒:採用前に配属先が決まっていないことが多い。適正などを見て研修後に決められる
    第二新卒:応募時から配属先、もしくは大体の仕事内容が決まっている

  • 入社までの期間

    新卒:入社までの期間が長い
    第二新卒:通常の転職者同様、採用後すぐの勤務

このように、第二新卒は一般の中途採用者と同じ過程で働くことになります。

新卒で就職した人の離職率と第二新卒の需要

第二新卒は、学校を卒業して一度就職したのち、数年で離職して転職活動をしている人たちのことを言いますが、数年で離職をする人はどれくらいの割合でいるのでしょう?

厚生労働省の「新規大学卒業就職者の離職状況(平成25年3月卒業者)」によると、大学卒の就職者の内、1年目で辞める人は12.8%、2年目は10.0%、3年目は9.1%、計31.9%となっています。

就職後1年と、比較的早い段階で辞める人の多いことがわかりますね。

また、厚生労働省の「新規学卒者就職率と3年以内離職率」の資料では、就職率が低い時に卒業した人が3年以内に離職する確率が高くなる傾向があることが書かれています。

就職口がないから「とりあえず」就職した学生が多いのでしょう。

会社を1年~3年で辞めた第二新卒は、採用担当者たちに「またすぐに辞めてしまうのでは?」と敬遠されてしまいそうですが、転職の需要はあるようです。

先程のデータの通り、新卒の約3割が3年以内に会社を辞めるということは、その補填にあたる人たちが必要になります。

それが第二新卒の層なのです。

産業別離職率

また、新卒は大企業志向のため、中小企業は人手不足になりがちというデータもあり、若い第二新卒の世代には意外と需要があります。

求人倍率

第二新卒の人たちに対して企業が心配することは、

「厳しい指導をしたり、自分の思い通りにならなければ、またすぐに辞めてしまうのではないか」

ということ。

その心配を払拭して採用されるには、退職理由を企業にきちんと説明することが大切です。

退職理由がうまくまとまらない人は、転職エージェントに登録して専門のアドバイザーに相談するのもよいでしょう。

池上 彰子

転職エージェントなら、履歴書や職務経歴書の添削、面接の指導もしてもらえるので、転職活動の経験が少ない第二新卒世代の強い味方になってくれますよ!