第二新卒とはいつまで?第二新卒の定義と新卒や既卒との違い

「第二新卒の求人に応募できるのっていつまで?」

新卒で入社してから、1年~3年ほどで転職を考えている人の中には、このように第二新卒の対象になるかどうかがわからず、第二新卒向けの求人に応募してもよいか迷っている人もいるでしょう。

ほかにも第二新卒の定義がわからず、次の様な悩みを抱えている人が多いと思います。

  • 第二新卒には年齢制限があるのか
  • フリーターは第二新卒に含まれるのか
  • 高卒も第二新卒に含まれるのか

まず答えからお伝えすると、第二新卒の定義は明確に決まっていません。

「社会人経験が浅い人」という特徴はありますが、年齢や社会人経験の年数などによる明確な定義はないのです。

これでは、第二新卒向けの求人に応募してもよいか、あなた自信で判断しにくいですよね。

そこで今回は、企業が第二新卒に求めている人材をわかりやすく解説。

この記事を読めば、第二新卒の求人に応募してもよいか、それとも一般的な中途採用向けの求人に応募するべきかがわかるでしょう。

石峰朱実石峰朱実

初めて社会人になるというのは、希望と不安が交差しますよね。そして、思いがけず、早期に退職することになった場合、口惜しさ、怒り、不甲斐なさ、焦りなどさまざまな感情が湧くことでしょう。失敗は成功の元!一つひとつを糧にして人は成長していくと思います。再就職においても、今後どうしたいのか、という将来の活躍イメージを大切にする企業は多いもの。自分自身の先のイメージを明確にして、その学びを経験したことをアピールして再就職を成功させましょう。

第二新卒とはいつからいつまで?第二新卒の定義

冒頭でも紹介しましたが、第二新卒の定義は明確に決まっていません。

一般的には大学や専門学校、高校などの学校を卒業して一度就職したあと、数年で離職して転職活動をしている若い世代の求職者のことを第二新卒ということが多いです。

※応募する企業によって異なります

では年齢による制限や、フリーターの扱いはどうなるのかなど、第二新卒に含まれる目安について詳しく紹介しましょう。

第二新卒の年齢の目安は25歳前後

大卒の人はもちろん、高卒の人や専門学校卒の人で、一度就職したあと、短期間で退職した人も第二新卒に含みます。

学校を卒業した年は人それぞれなので、第二新卒に明確な年齢制限はありません。

26歳で大学を卒業・就職した人が、3年後の29歳で転職する際に、第二新卒者向けの求人に応募できる場合があります。

ただし年齢制限がないからといって、30代や40代の人材を「第二新卒者」として採用する企業は、ほぼないと考えてよいでしょう。

年齢的な目安として、大学卒業後に3年以内で退職した人と考えるのが一般的で、25歳前後と捉えられています。

応募する企業によって第二新卒の認識が変わってきますから、各企業の募集要項を参考にすることが一番よいと思います。

フリーターやアルバイトでも第二新卒に含む場合がある

第二新卒は、学校を卒業してから一度就職した人のことを指すと紹介しました。

では、アルバイトや派遣社員といった非正規で働いていた場合はどうなるのか気になりますよね。

第二新卒は正社員の経験があることを前提とする企業があり、その場合はアルバイトのみで働いていた人は「正社員経験なし」として評価される可能性があります。

ただ「新卒で会社に入社し1年ほどで退社した後にアルバイトをした」といったように、1度でも正社員の経験がある人は、第二新卒に含まれる可能性が高いでしょう。

派遣社員や契約社員の場合は、正社員と同じ業務をこなす人もいますから、職歴として認められ、第二新卒に含まれることが多いです。

職歴についても、応募する企業によって認識が異なると考えてよいでしょう。

既卒と第二新卒の明確な違いはない

「既卒」とは、すでに学校を卒業した状態のことを表します。

つまり学校を卒業済みの人は皆「既卒」ということになりますが、転職においては「学校卒業後に正社員として働いていない人」のことを指すことが多いです。

ただ企業によっては正社員として働いた経験の有無に関わらず、「第二新卒」や「既卒」とひとまとめにすることがあるので、あなたが既卒なのか第二新卒なのかにこだわる必要はないかと思います。

求人情報に書かれた「既卒者募集」「第二新卒者募集」という文言はひとつの目安とし、募集要項をよく見て、あなたが企業の求める人材にあてはまるかどうか確認するようにしましょう。

「中途採用」「新卒」の違いと第二新卒の転職活動対策

第二新卒は、新卒よりも社会経験がありますが、社会人としての経験期間が短いのが特徴です。

ですから、一般的な中途採用や新卒採用で求められる人材と、少し異なる点があります。

ここでは第二新卒と中途採用、新卒の違いを紹介し、企業が第二新卒に求める人材についてわかりやすく紹介したいと思います。

企業側が第二新卒者に求めていることがわかると、履歴書や面接でアピールする点が明確になり、スムーズに転職活動が進められるでしょう。

第二新卒と一般的な中途採用では企業が求める人材が違う

「前職を早期で退職した」という点は、第二新卒者のデメリットのひとつです。

ですから一般的な中途採用に比べて、第二新卒者は転職において不利ではないかと考える人が多いようです。

※中途採用とは、第二新卒の世代以外で職歴がある、幅広い層の人のことを指します。

ですが、そもそも企業側が第二新卒の人に求めることと、中途採用の人に求めることは少し違います。

企業が第二新卒に求める人材
  • 基本的なビジネスマナーが身についている人
  • 前職の働き方に囚われず柔軟な働き方ができる人
  • 若くてポテンシャルのある人
企業が中途採用に求める人材
  • 長期間の実務経験がある人
  • 十分な知識とスキルがあり即戦力として働ける人
  • マネジメント力がある人

※企業によって求める人材は異なります。

このように第二新卒の人材を求める企業は、経験やスキルが少なくても、若くて柔軟性があり、入社後の活躍を期待できる人材を求めているのです。

20代向けの案件を専門とした転職エージェントや転職サイトがあるほど、若い人材を求める企業がたくさんあるため、「前職を早期で退職した」ことを気負いすることなく、積極的に転職活動を進めていただきたいと思います。

求人情報に「実務経験◯年以上」「資格保有者」といった条件があり、あなたが当てはまらない場合は申し込みをしても採用につながりにくいので、経験者を求めているのか、それとも若い人材を求めているのかを見極めて申し込みをしましょう。

第二新卒と新卒では面接や採用後の対応が異なる

「新卒」とは学校卒業を控えた「新規卒業者」のことをいいます。

一方第二新卒は、学校を卒業して短期間でも就労経験がある人のことをいいますから、新卒と第二新卒では企業側の対応も異なります。

わかりやすい例を挙げると、新卒の面接で聞かれることと、第二新卒の面接で聞かれることの違いです。

新卒採用での面接では「学生時代に力を入れたこと」や「学生時代に得た大きな学び」「志望動機」などが聞かれるのに対し、第二新卒を採用する面接では、志望動機に加えて「退職理由」や「前職での経験」を聞かれることが多いでしょう。

前職での経験が少ないことは企業側も承知していますから、気後れすることなく、あなたが前職でどんな業務を担当し、どれくらいこなせるのかをわかりやすく説明すれば問題ありません。

退職理由は人それぞれで、ネガティブな原因で会社を辞める人もいると思いますが、退職理由を説明する際は、できるだけ前向きな伝え方を意識すると採用に繋がりやすいです。

また、第二新卒と新卒では採用後の対応も異なります。

新卒で入社した人は、一般的にビジネスマナーなどを学ぶ入社時研修からスタートします。

一方第二新卒の人は基本的なことは理解できている前提で、実務的な研修または、実務から始まる企業が多いです。

つまり第二新卒の場合、基本的なビジネスマナーが備わっていないと、採用から遠のいてしまう可能性があります。

面接では、あなたのビジネスの場での振る舞い方が見られていますから、言動一つひとつに気をつけたいですね。

初めての転職で困ったら第二新卒向け転職エージェントを活用しよう

ここまで第二新卒の定義と、中途採用や新卒との違いについて紹介してきました。

企業側が第二新卒に求めていることがわかったという人は、履歴書の書き方や面接対策がしやすくなると思います。

ただ第二新卒の方ですと、初めての転職に挑戦するという人も多いのではないでしょうか。

初めての転職ではわからないことや不安なことが多いと思います。
そんなとき、転職に詳しい専門家に相談できたら嬉しいですよね。

そこで、第二新卒の方にオススメしたいのが転職エージェントです。

「転職エージェントはなんだか敷居が高い」「お金がかかりそう」と思っている人がいるかもしれませんが、じつは無料で転職のプロに相談できる、とても便利な転職サービスなのです。

さらに第二新卒の方なら、20代の転職を専門とした転職エージェントがいくつかあるので、効率よく転職先を探せると思います。

ここでは、第二新卒をはじめとする若い人向けの転職エージェントを紹介します。

エージェントごとに特徴がありますから、いくつか登録して、最終的に相性のよいエージェントにおまかせするのもよいでしょう。

まず抑えておきたいのは「マイナビ ジョブ20’s」

マイナビジョブ20’s


20代を対象とした求人を豊富に保有している「マイナビ ジョブ20’s」。

20代の転職事情を熟知した専任のアドバイザーが、マンツーマンで対応します。

また自己分析に役立つ適性診断を受けられるので、これから転職活動を始める人にとてもオススメのエージェントです。

ちなみにマイナビ ジョブ20’s東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、愛知、岐阜、三重、京都、滋賀、大阪、兵庫、奈良での転職に対応しています。これら以外の地域にお住まいの方は、マイナビエージェントをご検討ください。

マイナビ ジョブ20’s公式サイト

超短期で早期退職したなら「ウズキャリ」

ウズキャリ


「ウズキャリ」は、職歴がない既卒の方やフリーター専門の転職エージェントです。

第二新卒の中でも、1年未満の短期で早期退職した人はほとんど社会人経験がないので、未経験の求人を豊富に揃えたウズキャリを活用すると、転職先を見つけやすいと思います。

ウズキャリでは離職率や労働時間、社会保険の有無など厳しい基準をクリアした企業を厳選して紹介しているため、いわゆる「ブラック企業」を紹介される心配はありません。

またキャリアカウンセラーが元既卒や元第二新卒の人ということもあり、あなたの気持ちに寄り添って対応してくれるのも嬉しいポイントです。

ウズキャリ公式サイト

豊富な求人数から転職先を探すなら「doda」

doda公式サイト


大手の転職エージェントが安心という方なら、「doda」がオススメ。

第二新卒に特化した転職サービスではありませんが、豊富な求人の中から、若い人材や未経験の人材を求める案件を紹介してもらえる可能性があるので、利用するとよいでしょう。

doda公式サイト

これらの他にも第二新卒にオススメのエージェントがあるので、あなたが利用しやすいエージェントを選んで活用しましょう。

【まとめ】第二新卒の定義は企業ごとに違う!募集要項の確認が大切

「第二新卒に含まれるのは、就職してからいつまでなの?」「中途採用や新卒との違いは?」という疑問は解消できたでしょうか?

最後に今回の重要ポイントをおさらいしておきましょう。

  • 第二新卒の年齢の目安は25歳前後で企業によって定義が違う
  • 第二新卒は経験が求められる中途採用や社会人未経験の新卒とは違う転職対策が必要
  • 転職の相談や第二新卒向けの求人を探すなら転職エージェントがオススメ

第二新卒の明確な定義はなく、企業によって採用の基準を設けていますから、各企業の募集要項をよく確認し、求められている人材にあなたが合うかどうかを見極めることが大切です。

ただ多くの求人が集まった転職サイトから気になる求人を一つひとつ見ていくと、とても大変な作業になると思います。

若い人材を求める求人のみを集めた第二新卒向けの転職サイトや、転職エージェントを活用するとより効率よく転職活動が進められるでしょう。

早期退職により、自信を失っている方もいるかもしれませんが、若くて今後の飛躍が期待できる若い人材を求める企業はたくさんありますから、自信をもって再就職を目指しましょう。

監修者:石峰朱実(キャリア・コンサルタント)
石峰朱実
各種学校、公共事業にて主に就職支援を担当。また転職エージェントでの面接指導にもあたっており、人材業界での10年の勤務経験も含め、就転職支援では20年超のキャリア。>>詳細はこちら