中途採用で企業が求める人材

「転職したいけど自分の経歴で雇ってくれる会社があるのか不安」
「企業に求められる人材を知って履歴書や面接に役立てたい」

はじめて転職活動に挑戦する人は、中途採用において何が重視されて、どうすれば採用につながるのか、わからないことが多いですよね。

企業が中途採用をする理由は大きく分けて2つあります。

  • 欠員が出たので、人材を補充したい。
  • 事業拡大や新プロジェクトのために人材を増やしたい。

どちらの理由も、企業側はできるだけ早く即戦力になれる人材を求めています。

つまりあなたのこれまでの経験やスキルは、中途採用においてかなり重視されるわけです。

ただし専門スキルが高いベテランの人材を求めているのか、それとも将来性のある若い人材を求めているのかは企業によって異なります。

実務経験が1年未満の人材でも、中途採用したいと考える企業はたくさんあるということです。

転職活動をするうえで大切なのは、応募する企業がどんな人材を求めているかを見極め、面接や履歴書で効果的にアピールすること。

この記事を読めば企業が中途採用に求める人材がわかり、面接対策や履歴書の作成に役立つでしょう。

今回は企業に求められる人材について、職業や年齢といったさまざまな観点から紹介したいと思います。

石峰朱実石峰朱実

転職活動をする際に、自分が次の会社に望むこと、目指す働き方や労働環境があるのは当然のことでしょう。そのために求人内容をよく理解し、企業について調べることが必要ですよね。
その時に、“自分が”、という視点だけではなく、“企業は”という視点でも見ることが転職を成功させるカギになります。
自分が望むこと、活かせる経験・能力と、企業が求めていることを照らし合わせ、近いもの・共通点が見つかれば、それがアピールポイントになります。

企業が中途採用に求める人材は「専門分野の高度なスキルを持っている人」

まずはどの企業も中途採用に求める人材について見ていきましょう。

独立行政法人労働政策研究・研修機構「企業の多様な採用に関する調査」によると、企業が正社員の中途採用をする理由で最も多いのは「専門分野の高度な知識やスキルを持つ人が欲しいから(53.9%)」であることがわかりました。

正社員を中途採用する理由

専門分野の高度な知識やスキルを持つ人が欲しいから  53.9%
新卒採用だけでは補充できないから  35.3%
高度とか専門とかではなくてよいので仕事経験が豊富な人が欲しいから  33.1%
高度なマネジメント能力、豊富なマネジメント経験がある人が欲しいから  19.2%
新卒の採用をしていない・募集したが採用できなかったから 12.4%

参照)独立行政法人労働政策研究・研修機構

冒頭でも紹介したように、中途採用においてはすぐに業務に取りかかれて、会社に貢献できる人材が求められます。

つまり、専門分野の知識やスキルを持った人材を求める企業が多いということです。

ただこの調査結果を見ると、必ずしも専門知識やスキルを求める企業ばかりではないようです。

「新卒採用だけでは補充できないから(35.3%)」「新卒の採用をしていない・募集したが採用できなかったから(12.4%)」と回答した企業があることから、実務経験が少ない人材も需要があることがわかります。

新卒入社から3年以内に退職した、いわゆる第二新卒の人が転職するなら、こういった若い人材を求める企業が狙い目です。

一方実務経験が少なくても採用されやすいのは基本的に20代まで。30代以降の人はやはり経験重視の企業を中心に応募するとよいでしょう。

企業が求める人材を見極めることがポイント

中途採用において実務経験の年数よりも個人の能力が評価される

中途採用では、実務経験が豊富で専門的な知識やスキルを持った人材が求められる傾向にあると紹介しました。

経験豊富な人が求められるということは、前職での実務年数が長いほど採用において有利になると考えるかもしれません。

ですが、単純に実務経験の年数が長ければよいというわけではありません。

厚生労働省が公表している転職者実態調査の結果によると、通算勤務期間が「2年以上5年未満」の人の割合が最も多く、さらに「1年以上2年未満」の割合と、「5年以上10年未満」の割合がほとんど同じ結果となりました。

直前の勤め先の通算勤務期間階級別転職者割合

2年以上5年未満 27.1%
5年以上10年未満 18.6%
1年以上2年未満 16.1%

参照)厚生労働省

宮里 明

実務経験の年数が少なくても転職できるということは、必ずしも「即戦力=実務経験の長さ」とはいえない、と考えている企業があるということでしょうか?

石峰朱実石峰朱実

そうかもしれませんね。
実務経験とは、特定の職種で働いたことがあり、研修などを受けなくても業務が遂行できること。
ですが、同じ職種でも会社によってやり方は異なり、入社後に自社のやり方を教える必要があることから、実務経験が長いからといって即戦力とは言い難いのかもしれません。

糸井 嘉人

では、企業は採用において何を重視しているのですか?

石峰朱実石峰朱実

実務経験の年数よりは、応募書類や面接などから、経験から得た知識や仕事をする上で工夫していることなどをつかみ、それらを活かして自社で活躍してくれるイメージが持てるかかどうかの判断材料にしているのかもしれません。

実務経験が長くても、前職での実績が認められないようであれば、採用につながらない可能性もあります。

一方実務経験が短くても、短い期間で実績を残していたり、企業側がポテンシャルを感じる人材なら、採用につながることもあるのです。

実務経験の長さは、あくまで経歴を表す一つの指標であることを覚えておきましょう。

会社の規模に関わらず中途採用で「意欲」を重視する企業が多い

では次に、企業が採用において重視する点について見てみましょう。

帝国データバンクの「人材確保に関する企業の意識調査」によると、企業規模に関わらず意欲やコミュニケーション能力の高さが重視されるという調査結果が出ました。

企業が求める人材像 大企業 中小企業
意欲的である 48.6% 49.1%
コミュニケーション能力が高い 44.9% 37.0%
行動力がある 13.8% 13.4%
主体性がある 12.1% 9.7%
問題意識が高い 9.2% 8.4%
素直である 27.1% 33.5%
真面目、または誠実な人柄である 16.9% 21.2%
専門的なスキルを持っている 14.2% 16.0%

とくに社員数が多い大企業では、さまざまなタイプの人と協力して仕事を遂行しなければいけないことから、コミュニケーション能力がとても重視されます。

また大企業は「主体性」を求める傾向が強く、自ら考えて積極的に仕事に取り組む人や、自らの成長を企業の成長につなげる高い向上心を持つ人を求めているようです。

一方中小企業では、「素直である」「真面目または誠実な人柄である」などの項目で大企業を上回っており、より人柄を重視していることがわかります。

また、「専門的なスキルを持っている」が大企業より上回っていることも特徴的で、より早期の戦力化を望んでいることが窺えます。

各企業が求める人材の詳しい情報を知る方法

ここまで紹介したように、中途採用を募集する目的や採用において重視する点が企業ごとに違います。

各企業が求める人材を見極めるには、一つひとつの求人情報を熟読し、各社に合わせた履歴書と職務経歴書の作成、そして面接対策を行わなければなりません。

ただ無数にある求人から目星をつけて、一社ずつ調べていくのはとても大変です。

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職業別で見る中途採用で求められる人材

「営業は人と接する仕事だからコミュニケーション能力をアピールするべき?」
「事務職は自己主張の少ない、おとなしいイメージのほうが採用されやすいのかな?」

このように、職業に合わせたアピール方法を考える人もいるかもしれませんね。

それぞれの職業で本当に求められる人材の要素を知っておけば、職務経歴書や面接の際に適切にアピールできます。

ここでは営業職や事務職、ITエンジニアといった職業別で求められる人材について紹介するので、ぜひ参考にしてください。

どの職業でも「誠実さ・顧客志向・継続的学習」が求められる

営業や販売、事務職などの職種を超えて求められる共通の要素があります。

それは、以下の3つです。

  1. 誠実さ(責任感を持って仕事に取り組む。公平であり、周囲から信頼される)
  2. 顧客志向(顧客の立場に立って考え、ニーズに応えられるよう努める)
  3. 継続的学習(向上心を持って学習し、成長することを止めない)

※以下でこの3つの要素を、「企業が求める基本の3要素」とします。

どの仕事でも、責任を持って最後まで仕事に取り組み、相手の立場に立って考て対応し、常に成長を心がけて働くことが求められているのです。

営業職は「提案力・行動力・連携力」がある人

営業の男性と取引先の男性

営業職はどの業界にも必要で、求人も多い職種です。

営業というと「初対面の人とも物怖じせずに話ができて、次々に物を売る」アグレッシブなイメージがあり、コミュニケーション能力の高い人でないと務まらないと思っている人も多いかもしれません。

営業職では、企業が求める基本の3要素のほかに以下の3つの要素が求められます。

  1. 提案力(顧客満足度を高めるサービスを実践する)
  2. 率先して行動する力(機会や問題を見過ごさず自ら率先して動く)
  3. 連携力・チームワーク(共通の目標達成に向けて他者と効果的に協力する)

営業職では自ら考えて積極的に行動する、チーム体制をとる企業が多いことや、事務等他職種の人との連携があるため、仲間と協力して動ける人が求められるのです。

また、営業は商品やサービスの紹介をすることが主な仕事だというイメージから、「話上手な人」が向いていると思われがちですが、実は、相手の悩みや不便に感じていることはなにかを「聴く」ことも大切。

営業の人が聴き上手だと、顧客はどんどん悩みを相談するようになり、悩みに対する適切な回答が得られれば営業担当者を信頼するようになります。

営業をする側もどんどん悩みを話してもらえるので、顧客の情報が豊富に得られ、たくさんの情報から、より相手にあった商品やサービスを提案できるというメリットがあります。

人の話を聴くこと、引き出すことが得意という人は、とても重要なアピールポイントになるのです。

事務職は「連携力・順応性・段取り力」がある人

事務職の女性

女性を中心に人気の事務職は、企業が求める基本の3要素のほかに、以下のような要素が求められます。

  1. 連携力・チームワーク(共通の目標達成に向けて他者と効果的に協力する)
  2. 順応性(会社の道理や慣習を理解して、うまく対応する)
  3. 段取り力(時間管理、スケジュール管理、優先順位を考え遂行できる)

事務職は会社の人と協力して仕事を進めることや、コミュニケーションを取りつつ円滑に仕事を進めることが大切です。

このほか、最近では創造的自己表現を求められる傾向が高まっています。

創造的自己表現とは、自分の価値や能力を創造的・建設的な形で表現すること。

「与えられたことをする」「会社のやり方にしたがって仕事を進める」という従来の事務職のスタイルではなく、効率的に仕事を進めるにはどうしたらいいかを自分で考えて、積極的に仕事に取り組むことが求められているのです。

またそれぞれの会社ごとに使っているツールややり方があるので、これまでに経験がない新しことも、意欲的に対応できることがアピールポイントになるでしょう。

IT系エンジニアは「論理的思考・成果を追求する力・連携力」がある人

システムエンジニアの男性

システムエンジニア(SE)やプログラマー(PG)のようなIT系エンジニアの仕事は、今注目されており、求人も豊富なことから働きたいと思う人も多いのではないでしょうか。

PGは開発に必要なプログラミング言語を習得すれば目指せる職業なので、未経験からでもチャレンジできる職種の1つです。

SEはチームマネジメントや提案など、PGよりも広い業務内容で、企業が求める基本の3要素のほかにも求められる要素があります。

  1. 論理的思考(機会や問題を見過ごさず、順序立てて解決する)
  2. 成果を追求する力(業績や品質、納期などにおいて高い成果と目標の達成にこだわる)
  3. 連携力・チームワーク(共通の目標達成に向けて他者と効果的に協力する)

SEは営業のように個々に必要なものを売る仕事ではなく、個々に必要なものを作る仕事です。

そのため、高い成果・目標達成にこだわってよりよい物を作る姿勢が重視されます。

意外に思うかもしれませんが、SEの仕事は発注者の悩みや希望をヒアリングしたり、ほかのプログラマーやデザイナーと協力して仕事を行うなど人と関わることも多く、仕事を円滑に進めるうえでコミュニケーション能力は必要とされています。

また日々新しい技術が生まれるIT業界において、最新技術に関する情報を習得し、その技術を活かすことが求められるでしょう。

従来のやり方にとらわれず新しい技術に対応する柔軟性や、新しい技術を理解して仕事に活かす力なども、SEに求められる要素です。

社会福祉関係は「連携力・行動力・情報探求力」がある人

介護士の女性とリハビリ中の女性

社会福祉関係の仕事は医療・福祉分野の仕事のことで、看護師や理学療法士、ソーシャルワーカー、介護福祉士、児童福祉司などが含まれます。

社会福祉関係の仕事で求められることは、以下の3つです。

  1. 連携力・チームワーク(情報を共有しメンバーと協力して問題を解決する)
  2. 率先して行動する力(機会や問題を見過ごさず自ら率先して動く)
  3. 情報探求力(新しい情報をタイムリーに収集することを心がける)

社会福祉関係の仕事においても他の職種と同様に、自ら考えて動くことや、新しい知識に対して興味を持ち積極的に取り入れることが求められます。

また社会福祉関係の仕事は精神的、肉体的にも負担が大きいため、精神面の強さや体力があることも、採用において重要なポイントとなるでしょう。

このほか、対人関係の構築が大切とされている医療・福祉関係の仕事では、「適性」も重視されます。

年齢別に見る中途採用で求められる人材

業界・職種以外にも、年齢によって求められる人材は異なります。

ここでは20代半ばまでの人材、20代後半~30代前半の人材、30代後半~40代の人材に分けて、求められる人材について解説します。

「20代は経験不足だから転職できるようなスキルはないと思われる?」
「スキルはそこそこあるけれど、30代後半で転職できるか不安」

このように、年齢に関する転職の不安がある人は参考にしてください。

20代半ばまではスキルよりも意欲がある人

20代半ばまでの人の中には、大学を卒業後に就職しなかった人や、3年以内に早期退職した第二新卒の人も含まれます。

若い世代で社会人経験が少ないことは採用担当者も承知しているので、30代の人ほどスキルや経験を重視していないと考えてよいでしょう。

仕事の経験よりは、仕事に対する意欲や将来性、社内や取引先の人と良好な関係を築くコミュニケーション能力や素直さなどが重視されると思ってください。

そのため20代のうちなら就活で業界や企業、職種選びに失敗し、新卒で入社した会社を早期退職してしまった人でも、未経験の職種に挑戦しやすいと言えます。

再就職する際は、同じ失敗を繰り返さないように自己分析と業界・職種研究をしっかりと行いましょう。

20代後半~30代前半は即戦力としてすぐに活躍できる人

20代後半~30代前半で求められることはやはり、即戦力であることです。

大学を卒業して5年以上の実務経験があるわけですから、業界や商品知識など専門的な知識に加え、これまでの成果も問われるでしょう。

また前職のやり方に固執せず、柔軟性があるかどうかも審査されます。

さらに30代を過ぎると後輩の育成や、リーダーとしてのマネジメント能力を重視する企業もありますから、前職で管理業務をしていた人はよいアピールポイントとなるでしょう。

20代半ばまでの転職と比べてハードルが高いように感じるかもしれませんが、30代前半ならまだ若い人材ですから、需要が高く、転職しやすい年齢だと言えます。

30代後半~40代はマネジメント能力がある人

30代後半~40代の求人は、管理職やエキスパートなハイクラスのものがメインとなります。

よって30代後半以降の転職では、30代前半の人材よりもさらに知識や経験が重視されるでしょう。

通常業務の経験や実績のほかに、マネジメントといった就業年数と比例するような傾向にある経験は高い評価につながります。

このほか「コミュニケーション能力が高い」「若手のモチベーションを上げる気力にあふれている」など、部下を引っ張っていけるバイタリティーも必要です。

ちなみに30代後半~40代の人材は、未経験の業界や職種への転職は厳しくなります。

部下が年上になると上司は仕事がやりづらいでしょうし、企業側も年齢に合わせた年収を用意する必要がありますから、年齢が高く未経験の人材は扱いにくいのです。

未経験の仕事に挑戦するなら、その目的を明確にして、これまでの経験も活かせるようなアピールができるとよいかもしれません。

中途採用において資格の取得は必須ではない

中途採用に資格は必要か悩む男性

「未経験の職種にチャレンジする場合、資格は必要?」
「資格があればもっといい企業に応募できるのでは?」

転職の際に資格を取るべきか、悩む人も多いのではないでしょうか。

公認会計士や社会保険労務士、宅地建物取引士といった、資格がないとできない職業に就きたいなら資格の取得は必須です。

営業職なら運転免許証があることを条件としている企業が多いですから、この場合も取得する必要があると言えます。

それ以外の資格は、持っているだけで転職に有利になるとは限りません。

採用においては資格よりもこれまでの経験や実績、適性の方が重視されるでしょう。

ただし、資格の有無で入社後の待遇が変わる場合があるようです。

厚生労働省の資料によると、資格は転職者の役職や賃金を決める際に考慮する要素のひとつであることがわかりました。

転職者の処遇(賃金、役職等)決定の際に考慮した要素

これまでの経験・能力・知識 71.4%
年齢 46.3%
免許・資格 35.9%
前職の賃金 26.2%
学歴 12.7%
前職の役職 5.2%

参照)厚生労働省

つまり資格の有無は中途採用の合否よりも、役職や賃金を決める際に重要となると言えそうです。

【まとめ】転職活動は企業が求める人材を的確に見極めることが大切

冒頭でも紹介しましたが、どの企業できるだけ早く即戦力になれる人材を求めています。

企業の考える即戦力とは、実務経験の長さに必ずしも比例するものではなく、資格があれば評価してもらえるわけでもありません。

即戦力となれる人材かどうかは、実務経験から得た知識や実績を見て判断されます。

つまり転職を成功させるなら、各企業が求める人材を把握して、面接や履歴書の対策を取る必要があるのです。

ですが、企業が求めるスキルやレベルを1社ずつ調べるのは大変ですし、応募したところで本当に採用につながるのかわからないですよね。

現在のあなたのスキルや経験で、どういった企業に就職できるかを確かめたいなら、dodaなどの転職エージェントを上手に活用しましょう。

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監修者:石峰朱実(キャリア・コンサルタント)
石峰朱実
各種学校、公共事業にて主に就職支援を担当。また転職エージェントでの面接指導にもあたっており、人材業界での10年の勤務経験も含め、就転職支援では20年超のキャリア。>>詳細はこちら