後悔しないUターン転職のやり方
「Uターン転職ははじめてだから何から始めたらいいのかわからない!」

Uターン転職は仕事探しや引っ越しなどやるべきことがたくさんあるため、何をどの順で進めるのがよいか、わからないですよね。

基本的には地元に戻る前に事前準備をしっかり行ってから、求人探し、面接、退職・引っ越しの順番で行うとよいでしょう。

Uターン転職後に後悔することのないよう、きちんと計画を立ててUターン転職に臨みたいですね。

今回は失敗しないUターン転職のやり方を詳しく紹介します。この記事を読むことで、効率よくUターン転職の準備ができます。

石峰朱実石峰朱実

いつかは生まれ育った土地に戻って暮らし働きたい、田舎暮らしをしてみたい、などさまざまなライフビジョンを描く時、実行に移すためには生活基盤が確保できるか心配になりますね。果たして仕事があるのか、など。実は、2019年度から6年間を目途に国の地方創生事業として、移住就業等支援金支給事業を各都道府県で実施していますので、今がチャンスかも知れません。いつかは、と思っているだけでは実現しません。本当にできるか、いつにするかを明確にするための情報収集から始めてみましょう。

Uターン転職のスケジュールと基本的なやり方

地元に戻ってすぐに仕事に就くなら、引っ越し準備と転職活動を並行して行う必要があります。

でも初めてのUターン転職をする人にとって、どのような手順で準備をするのが効率的か、そのやり方がわからないことも多いと思います。

そんなときは、以下のスケジュールを参考に、Uターン転職の準備を進めてみてください。

Uターン転職のスケジュール

  1. Uターン転職の事前準備をする
  2. Uターン転職の転職先を探す
  3. Uターン転職先の面接を受ける
  4. 退職手続きをして地元への引っ越しをする

Uターン転職先を先に探すか、地元への引っ越しを先にするかを悩む方が多いと思いますが、転職先を先にさがすことをオススメします。

「地元に引っ越してから、仕事を探す」というやり方は、転職先が決まらなかったときのリスクを考えるとおすすめできません。

地元へ帰ってから仕事を探すリスク

  1. 仕事がすぐに見つからないかもしれない

    「希望していた職種の求人がない」「求人自体が少なくて働きたいと思える会社がない」などで、なかなか仕事が見つからない可能性もあります。親の目もあって適当な会社に再就職したものの、「思っていた仕事と違う」と感じては早期退職につながりかねません。

  2. 賃貸契約時に不利になるかもしれない

    賃貸マンションを借りるときは必ず、入居審査があります。無職だと賃貸契約の審査に通過しにくくなるかもしれません。
    安定収入があるかどうかが賃貸契約の入居審査に通過するポイントになるため、賃貸契約をスムーズに済ませたい人は、内定をもらっておいたほうがよいでしょう。

  3. 転職活動に集中できないかもしれない

    一時的にでも無職になる場合、国民保険と国民年金に加入しなければいけません。また転居後は、電気・ガス・水道・インターネットの手続きや、各種住所変更、転出・転入届などやらなければいけないことが多く忙しくなるでしょう。そのうえ転職活動、となると転職活動に集中できない可能性があります。

内定後に転居して間に合うか不安な人は、転職先の会社と相談して余裕を持って入社日を決めましょう。(転職エージェントを活用すれば間に入って交渉してくれます。)

Uターン転職では、企業側も事情を考慮して入社までに猶予をもらえることも多いです。

それでは上記のスケジュールごとに、くわしいUターン転職のやり方を説明していきます。

1. Uターン転職を成功させるための事前準備

Uターン転職の転職活動を本格的に始める前に、まずは事前準備をしましょう。

今の時点から、地元に戻るまでの計画を立てるのです。綿密な事前準備こそが、後悔しないUターン転職への第一歩。

Uターン転職の事前準備をする際の4つのポイントを紹介するので、ぜひ実践してみてください。

Uターン転職事前準備4つのポイント

  1. Uターン転職のメリットとデメリットを知っておく
  2. Uターン転職にかかる期間や希望する転職時期を確認する
  3. Uターン転職に必要な費用を確認する
  4. Uターン後の住環境に関する情報収集を行う

Uターン転職のメリットとデメリットを知っておく

Uターン転職することのメリット・デメリットを知っておくことも、後悔しないUターン転職を実現するポイントです。

Uターン転職のメリット5つ

  1. 住環境が変わることでゆとりができる
  2. 通勤のストレスから解放される
  3. 生活費を安く抑えられる
  4. 子育てしやすい環境が整っている
  5. 自治体の支援が受けられるケースがある

Uターン転職のデメリット4つ

  1. 地方の会社に就職することで年収が下がる
  2. 都会と比べて娯楽が少ない
  3. 都会と比べて選べて職種が少ない
  4. 地方の生活になじめないかもしれない

このように、Uターン転職はたくさんのメリットがある反面、デメリットもいくつかあることがわかります。

もし都会で何年もの間生活をしていて、その生活にすっかり慣れてしまった人は、地元に戻ることで不便さを感じることがあるかもしれません。

職種によっては、あなたが今まで培ったキャリアやスキルを活かせる会社が、都会ほど多くない可能性もあります。

ですから、Uターン転職をすることによってあなたにどのようなメリットがあるのか、デメリットがあるのかを、きちんと把握しておきましょう。

Uターン転職のメリットとデメリットを知るには、実際にUターン転職をした人のブログなどを見ると、大変参考になると思います。

またUターン転職のメリット・デメリットについて詳しく書いた記事があるので、そちらもぜひ参考にしてください。

Uターン転職のメリット・デメリット

Uターン転職にかかる期間や希望する転職時期を確認する

Uターン転職は今日決めて、明日できるというものではありません。転職後も長く働ける企業と出会うには、自己分析や企業研究もしっかりと行う必要があります。

Uターン転職先を探す、応募書類を作成する、面接を受けるなどの転職活動に必要な期間は1カ月~3カ月ほど見積もっておきましょう。

転職時期は後任者への仕事の引き継ぎもありますから、ひとりで退職時期を決めるのではなく、会社とよく相談して決めることをオススメします。

現在の会社に退職意思を伝える時期は、会社の規定がありますので、就業規則を必ず確認してください。

内定をもらってから退職の意思を今の会社に伝える場合、転職先企業に入社を待っていただくことになるので、それが可能かどうか転職先企業との相談も必要です。

早い人では3カ月あればUターン転職は可能ですが、半年ほど前から準備をすると余裕を持って進められますよ。

もし一人で計画を立てるのが難しいと思ったら、転職サポートをしてくれる転職エージェントに相談するのもよいです。

たとえば人気の転職エージェント、リクルートエージェントdodaは料金が無料ですし、大手の転職エージェントなので安心して利用できますよ。

Uターン転職に必要な費用を確認する

引っ越し代と交通費を考える男性

Uターン転職の場合、引っ越しの費用が必要になります。

たとえば単身者の間取り「1R~1LDK」×「遠距離地方程度(500km~)」で見積もると、通常期の相場は7万9,854円、繁忙期は9万7,453円です。

引っ越しの距離や荷物の多さにより異なりますが、単身者のUターン先への引っ越し費用は10万円程度見ておきましょう。

料金の参照)近畿運輸局

また、地元に帰ってから実家に住むという人もいれば、賃貸住宅に住むという人もいるでしょう。

実家暮らしになる人は引っ越しの費用のみでよいですが、賃貸住宅に住む場合は引っ越しの費用に加えて、部屋を借りる際の初期費用も必要です。

賃貸住宅を借りるときに必要な初期費用は、敷金(家賃の1~2カ月分)・礼金(家賃1~2カ月分)、仲介手数料(家賃1カ月分)、火災保険(1万5,000円~2万円)、前払い家賃1カ月、プラス日割り家賃です。

たとえば家賃6万円の物件に住む場合に必要な初期費用は、以下の通りとなります。

家賃6万円に賃貸住宅を借りる際に必要な初期費用例
敷金 12万円(2カ月分で計算)
礼金 12万円(2カ月分で計算)
仲介手数料 6万円
火災保険 2万円
前払い家賃 6万円
日割り家賃 日数による
合計 38万円+日割り家賃

以上のことからUターン転職で賃貸住宅に住む場合、引っ越しと初期費用で50万円ほど必要ということになります。

さらに、Uターン転職するにあたって家探しをしたり、地元企業への面接に行ったりという理由から、何度か地元に戻る機会があるかもしれません。その場合は、交通費がかかります。

地元が遠いと、その分往来するだけでお金がかかりますから、Uターン転職にかかる費用として55万円~60万円ほどあると安心ですね。

Uターン後の住環境に関する情報収集を行う

Uターン転職をする場合は、仕事だけでなく住むところも決める必要があります。

実家に住む人は問題ありませんが、住むところを新たに探す人は、インターネットの情報などを使って住宅情報を集めましょう。

地方の住宅情報を含め、移住相談ができるサイトを紹介するので、ぜひ活用してください。

移住に関する情報が得られるサイト

  • ふるさと回帰支援センターは、Uターン転職を希望する人のための移住相談を行っています。ホームページには、「家賃相場は?」「子育てはしやすい?」など地方移住に関する情報が載せられています。
  • ニッポン移住ナビでは、各地方の支援策が見られるほか、移住体験ツアーや、都市部で行われる就職相談会など、Uターン転職者が利用できるイベントを紹介。東京・大阪などの首都圏にある、各地方の出張ハローワークの場所もニッポン移住ナビから検索が可能です。
  • カムバックひょうご東京センターとは、東京駅前の人材会社パソナの本社ビルにある、兵庫県へ移住する人のための相談窓口。ホームページでも、就労や移住の相談のほかに、ひょうご出会いサポート東京センターと連携しお見合いの斡旋を行うなど、興味深い施策も調べられますよ。

今回は兵庫県のサイトをピックアップしましたが、兵庫県以外にも各市区町村で移住に関する情報を発信しているところがあるので、ぜひ活用したいですね。

2. Uターン転職の転職先を探す

Uターン転職の事前準備が完了したら、次は仕事を探しましょう。求人の探し方は大きく分けて4つあります。

Uターン転職先の探し方

  1. 自分のペースでゆっくり仕事を探すなら転職サイト
  2. 短期間で効率よく転職先を見つけたいなら転職エージェント
  3. 地元の企業に絞って求人を探すならハローワーク
  4. Uターン転職フェアなどのイベントで探す

自分のペースでゆっくり仕事を探すなら転職サイト

転職サイトとはその名の通り、様々な求人情報をまとめて掲載しているWEBサイトのことです。仕事を探すにあたってまず思いつく方法ではないでしょうか。

転職サイトに掲載された求人を見て、気に入ったところがあったら、自分でコンタクトをとり、書類選考や面接に臨むのが一般的な流れです。

転職エージェントのように第三者が間に入らない分、自分のペースで仕事を探せるというメリットがあります。

オススメの求人サイトは、リクナビNEXTです。

リクナビNEXTのトップ画像

毎週2.6万人以上が新規登録し、転職した人の約8割がリクナビNEXTを利用しているという人気・実力ともにナンバーワンの求人サイト。

魅力は豊富な求人数で、地域・職種を問わずあらゆる転職者にマッチする求人を揃えています。

全国の求人を扱っているサイトなら、地元企業の求人のほか、地方からのリモート勤務が可能な都心部の企業情報も見られるので、ぜひチェックしておきたい求人サイトです。

短期間で効率よく転職先を見つけたいなら転職エージェント

「転職サイトを見たけれど、なかなか希望に近い求人が見つからない」
「できるだけ早く、かつ自分に合った転職先を見つけたい」

このように思っている人は、転職エージェントの利用がオススメです。

転職エージェントを利用すると、求人の紹介や応募書類の添削、面接対応などで内定までをフルサポートしてもらえます。

とくにUターン転職希望者にはメリットが多いサービスなので、ぜひ活用していただきたいです。転職エージェントの具体的なメリットは、「求人が多く選択肢が増える」「企業情報の詳細を教えてもらえる」「面接の日程調整や給与の交渉もしてくれる」です。

求人が多く選択肢が増える

実は転職エージェントは、転職サイトには公開されていない「非公開求人」を保有しています。

つまり転職エージェントに相談したからこそ出会える求人がたくさんあるということです。選択肢が増える分、あなたの理想に近い企業が見つかる可能性が高くなります。

求人サイトでは希望に沿った求人が見つからないという方は、ぜひ転職エージェントに相談してみていただきたいです。

ちなみに非公開求人は、求人サイトに掲載すると応募が殺到するような人気企業の求人、同業他社には秘密にしたいプロジェクトのメンバーなど魅力的な案件が多く、求職者に人気です。

また転職エージェントは相談を通じて、適正に合った求人を厳選して紹介してくれるので、応募先を探す手間が省けるというメリットもあります。

企業情報の詳細を教えてもらえる

インターネットの口コミサイトを見ると、都心の大手企業の口コミは多いけれど、地方の中小企業に対する口コミは少ないですよね。

口コミが少ないとリアルな企業情報はキャッチしにくいです。

転職エージェントは、業界の動向や社風、現場の雰囲気、企業の成長性など求人票を見ただけではわからない企業情報を持っています。

企業情報が多いほど、アンマッチが少なく満足度の高い転職が実現できるでしょう。

面接の日程調整や給与の交渉もしてくれる

複数社面接を受ける人は、各会社に自分で連絡をして面接日の設定をしなければいけません。

もっとも、最近ではオンラインで全国のセミナーや面接に参加できるなど、便利に効率よく活動できるようにはなっています。

とはいえUターン転職を考えている人は、働きながら地方での転職を目指して転職活動をする必要があるため、面接の日程調整など自分ひとりでするのは何かと大変です。

転職エージェントは求職者に代わって企業と面接日の調整を行ってくれるので、その手間が省けます。

さらに入社日の調整や給与交渉など、自分からは企業に相談しにくいことを交渉してもらえるところもメリットです。

Uターン転職におすすめの、全国対応している転職エージェントを紹介するので、どの転職エージェントに相談すればよいか迷っているという方は、ぜひ参考にしてください。

ちなみに、転職エージェントは複数登録もOKです。

気になった転職エージェントは一旦相談してみて、担当者との相性や保有している求人などを吟味した上で、サポートを受けるエージェントを決めるのもよいと思います。

リクルートエージェント

リクルートエージェント公式サイト

リクルートエージェントは、地方の求人情報も保有しており、Uターン転職を希望する方のサポートも行っています。

ただ地方企業の求人を紹介してくれるだけでなく、都心部の企業での経歴を活かした職務経歴書の作成サポートもしてくれるのです。

また、現在はリモート面接を行う企業も増えてきましたが、中には対面の面接を行う企業もあります。

Uターン先が現在の所在地とかなり離れた場所にある場合、面接があるたびにすぐ地元に戻ることは難しいですよね。

そんなときリクルートエージェントなら、1回の往復で複数の企業に訪問、面接ができるように日程調整もしてくれます。

スムーズにUターン転職ができるよう、様々な面でサポートをしてくれるので、ぜひ相談してみてください。

リクルートエージェントの無料相談はこちら

doda

doda公式サイト

dodaは、地方の企業も含め非公開求人を多く保有している総合型の転職エージェントです。

特にdodaでは、UIターン転職セミナーを行うなど、Uターン転職に関する情報提供も積極的に行っています。

地方企業で働くことと、フルリモートで働くこととの違いを解説するなど、Uターン転職に関する不安や疑問を解決してくれるので、これからUターン転職を準備する方はこういったイベントにもぜひ参加してみてください。

dodaの無料相談はこちら

地元の企業に絞って求人を探すならハローワーク

ハローワークのインターネットサービス「求人情報検索・一覧」で、求人を調べる際に地域を特定すると、その地域の求人が見られます。

ハローワーク

地元へ帰らなくてもその地域の求人が探せるので、求人サイトと並行して利用したいですね。

求人の備考欄には、「Uターン歓迎」「県外からの応募も可」など表記されているものもあるのでよくチェックしてみましょう。

大阪の「ハローワークなんば」や東京の「ハローワーク飯田橋」のように、地方就職を目的とした職業相談ができたり生活関連情報が得られる「地方就職支援コーナー」を設置しているハローワークもあります。

なお、ハローワークは在籍中の人でも求職申込みができますよ。

ハローワークのインターネットサービス

Uターン転職フェアなどのイベントで探す

面接を受ける男性

地元まで足を運ばなくても、1日で地元の複数企業の採用担当者と話せるUターン転職フェアのようなイベントも見逃せません。

たとえば東京と大阪で行われる「高知就職・転職フェア」には、多くの高知県内の企業が参加。(高知求人ネット

当日は、採用担当者による個別面接を行う企業もあり、ブースで仕事内容や採用条件に関する話が聞けます。

「UターンIターン就職相談ブース」では、就職相談が受けられるほか、フェアに出展していない企業の求人も紹介してもらえ幅広い情報が得られそうです。

このように、地方自治体はUターン・Iターン関連のイベントを不定期で行っているので、気になるイベントがあればぜひ参加してみてください。

最近はオンラインセミナーも増えており、だれでも気軽に参加できるイベントも多いです。以下に最新のUターン関連イベントがわかるWEBサイトを紹介するので、こちらも参考にしてくださいね。

3. Uターン転職先候補の面接を受ける

転職したい会社が見つかれば、書類を作成し、応募して面接を受けます。

Uターン転職の場合通常の転職と異なり、地方で面接を受けることもあるため、面接の日程調整が大変かもしれません。今の仕事とうまく調整しながら、面接の日程を調整しましょう。

さらに、Uターン転職の面接で志望動機を聞かれたときの答え方もきちんと準備しておく必要があります。万全の体制でUターン転職先候補の面接に臨みましょう。

地方の企業との面接の日程調整

複数の企業を受ける際、都会から地方への移動の交通費を考えて1回の往復ですむように調整しましょう。

Uターン転職の場合、何度も往復しなくてすむように二次面接を一次面接の翌日に設定してくれる企業もあるようです。

WEB面接に対応してもらえるようであれば、WEB面接を受けさせていただくのもよいと思います。

転職エージェントを利用すると、企業の紹介だけでなく面接の日程調整も行ってくれるので、積極的に活用するとよいでしょう。

面接に備えて志望動機を確認

一般の転職と同じようにUターン転職の場合も、志望動機は大切です。

志望動機の考え方は一般の転職と同じで、今までの経験から応募企業や地域に貢献できることをアピールするとよいでしょう。

都会の企業ならではのノウハウなどがあると、地元で働いてきた応募者と差をつけられていいですね。

またUターン転職の面接においては、「なぜ地元に戻ろうと思ったの?」という質問をされることがあります。

そのようなときは前向きな理由を伝えることができればよいですね。

「都会でやりたいと思っていた目標が達成できたので、その経験を活かし今度は地元の企業で力を発揮したい」「ある程度の年齢になったら地元に戻って地域に貢献したいと思っていた」など、今後も長く働くつもりであることをアピールするとよでしょう。

4. 退職手続きと地元地域への引っ越しをする

転職先から内定をもらったら、現在勤めている会社へ退職の意思を伝え退職の準備を行います。

地元で気持ちよく新しいスタートが切れるよう、今の会社は円満退職できるように努めましょう。

退職日については就業規則がある場合、就業規則の期日を守って設定します。

就業規則による定めがない場合、民法では退職の2週間前に会社へ申し出ればよいことになっていますが、引き継ぎの期間を考えて少なくとも1カ月前には退職の意志を申し出ると、迷惑をかけずにすむでしょう。

また、離職票、雇用保険被保険者証、厚生年金基金加入員証、源泉徴収票など、退職の際に受け取るべき書類を受け取っておくことも忘れずに。

「源泉徴収票」は手続きの関係で後日郵送されますが、「雇用保険被保険者証」とあわせ、つぎの転職先へ提出するので大切に保管しておきましょう。

※ 離職票は再就職先が決まっている人は必要ありません。転職先が決まっていない場合は、雇用保険の失業給付の手続きに必要になるので、会社に発行を依頼しましょう。離職票が会社から退職者の手元に届くまでは10日~2週間ほどかかります。

すでに引っ越し後の住所が決まっている場合は、そちらに届くようにするとよいでしょう。

会社を退職したら、地元に引っ越しをします。在職中に再就職先から内定が出ている場合は、入社日に合わせて引っ越しを済ませましょう。

後悔しないUターン転職のやり方まとめ

今回はUターン転職のやり方、手順について紹介しました。地元に戻ってすぐに仕事に就くなら、在職中に転職先を決めるのがよいです。

押さえておきたいポイントは以下の3つ。

  • Uターン転職にかかる費用や住宅情報などを事前に集めておく
  • Uターン転職にかかる費用は単身者で55万円~60万円程度(距離にもよる)
  • 求人探しは地元に戻る前に済ませる

求人情報はわざわざ地元に戻らなくても、求人情報サイトやハローワークのネットサービスを利用することで調べることができます。

また全国対応の転職エージェントなら、都会から地方の求人に応募することも可能で、面接日や入社日の調整もやりやすいので、利用することをおすすめします。

Uターン転職で地方での新しい生活をスムーズにスタートさせるためにも、計画的に転職活動をしましょう。

監修者:石峰朱実(キャリア・コンサルタント)
石峰朱実
各種学校、公共事業にて主に就職支援を担当。また転職エージェントでの面接指導にもあたっており、人材業界での10年の勤務経験も含め、就転職支援では20年超のキャリア。>>詳細はこちら