商社業界のタイトル

本サイトの業界研究シリーズ、第2弾は「商社業界」です!

さて、商社業界(特に総合商社)に対して、皆さんはどのようなイメージを持っているでしょうか?

「めちゃめちゃお金を稼げるけど、激務らしいね」

「世界を股にかけて、グローバルに働ける!」

「商社マンって肩書だけで、合コンではモテモテらしい、羨ましい…」

このような、いいイメージや憧れを抱いている人が大多数でしょう。

ただ、商社業界に憧れて志望している皆さんに、質問をさせてください。

本当に商社の仕事内容を理解していますか?

総合商社と専門商社の違い説明できますか?

商社とメーカーって、何が違うと思いますか?

これらの質問に答えられなかった人は危険信号。

商社業界への憧れを憧れで終わらせないために、この記事を読んで、一緒に商社業界について勉強しましょう!

そもそも、商社業界ってどんな業界?

日本人商社マンと海外商社マン

さて、「商社業界」という得体の知れないものを解き明かすために、まずは商社業界の定義から説明していきます。

商社とは、「輸出入貿易や日本国内での物資の販売を業務の中心とした、商業を営む会社」のことです。

ちょっとこれだとわかりにくいかもしれませんね。

もっと噛み砕いて言うと、商社とは、「モノを右から左に流すことによって、利益を得ている会社」のことです。

ただ、この噛み砕いた定義が、そっくりそのまま当てはまったのは過去のこと。

現代の商社業界の業務は、「モノを右から左に流す」だけではなく、より幅広い業務を遂行しています。

具体的には、「トレーディング」「事業投資」という2つの業務を行うことで、さらなる利益の獲得をもくろんでいるのです。

商社業界のビジネスモデルにおける2つの業務

1. トレーディング

トレーディングとは、商材の買い手と売り手をつないだときに発生する仲介手数料を得るビジネスです。

商社は、自社で生産する製品は持っていないものの、豊富な販売チャネルと情報・物流ネットワークを有しています。

そこで、それらをグローバルに展開させることで一貫した取引の流れを構築し、仲介業者として、売り手の販売機会を拡大し、買い手のニーズも満たすのです。

ちょっとわかりにくいかもしれないので、具体例を挙げて説明します。

たとえば、ある鉄鋼メーカーが、「鉄板を作って中国の企業に売るために、鉄鉱石を買いたい!」と考えていたとしましょう。

この時、商社は「鉄鉱石を売りたい!」と考える鉄鋼メジャーから鉄鉱石を買い付け、鉄鋼メーカーの製鉄所に搬入されるまでの手続きを仲介で取引し、手数料を受け取ります。

これが商社の伝統的なビジネスモデル、「トレーディング」の全貌です。

大谷 翔太

トレーディングって、そういうことだったんですね!

新山 保

しかし、近年では、メーカーが自社で原料の調達や製品の売買を手がけるなど、商社を経由せずに直接取引を行うケースが増えています。
そうなると、メーカーが商社に取引を仲介してもらうメリットはなくなってきますよね?

菊地 絵理奈

たしかにそうですね…

新山 保

そのような時代背景から生まれたのが、商社業界のビジネスモデルの2つ目の柱、「事業投資」だったんです。

2. 事業投資

 
事業投資とは、有望な事業に投資し、配当等の形で利益を得るビジネスです。

ただ、単にお金を投資するだけではなく、人材、豊富な情報ネットワーク、年月をかけて築き上げた経営ノウハウなどの総合力を投入することで、長期的に事業経営をサポートし、出資先の価値を向上させます。

そうすることで、事業のバリューチェーン(原料の生産・調達から製造、流通、販売、アフターサービスまでの各段階で、価値を付加する流れ)を強化し、より大きな利益をあげようとするのです。

これだけでは、何を言っているのかちんぷんかんぷんだと思うので、事業投資に関しても、具体的な例を挙げて、説明してみましょう。

某商社は、某コンビニの一部株式を取得し、小売事業経営に参入しています。

日用品や食品がコンビニに並ぶまでには、日用品や食品を作るのに必要な原料を調達し、それらを加工する必要があります。

さらに、商品以前に店舗がなければいけませんし、店舗を運営するための在庫管理システムも必要です。

そこで、商社の出番です。

商社はこれらの資産を有しているため、資産をコンビニ事業に投資することで、コンビニの企業価値を向上させることができます。

さらに、複数の資産を掛け合わせることでシナジー効果(相乗効果)も生まれるため、コンビニと商社の双方にとって、Win-Winな関係なのです。

菊地 絵理奈

商社は非常にダイナミックな仕事をしているんですね。

新山 保

ただ、商社の種類によって、どちらの業務に比重をおいているのかは異なってくるんです。
そこでここからは、商社の種類について説明しますね。

商社業界には、総合商社と専門商社の2種類ある

さて、一口に商社と言っても、その種類は2つに分かれます。

1つ目は「総合商社」、2つ目は「専門商社」です。

そして、この2つを明確に区別する基準は「扱っている商材の幅」と「比重をおいている事業内容」の2つです。

まず、扱っている商材の幅は、「総合」というだけあって総合商社は幅広く、専門商社は比較的幅が狭いという傾向があります。

そして、比重をおいている事業内容は、総合商社は「事業投資」で、専門商社は「トレーディング」です。

ここからは、それぞれの違いと、それぞれを志望するメリットについて説明しましょう。

1.総合商社

総合商社は、「インスタントラーメンからミサイルまで」と評されるほど様々な商材を扱っていて、広く浅くビジネスを展開しています。

また、売り手と買い手の取引を仲介をするだけではなく、事業や商材を売り出すために販売チャネルの開拓や新たな物流ネットワークづくりを行って、国際的なプロジェクトも手がけることも多いです。

総合商社を志望するメリット

そんな総合商社は、専門商社と比較したときに、志望するメリットが3つあります。

1. 年収が高い

専門商社の中にも、平均年収が1000万円を超えるような企業もありますが、総合商社と比べると、年収は低い傾向にあります。

その点、5大総合商社(後述します)は平均年収1300万円を超えていて、これは日系大手の最高水準です。

高年収かつ「商社マン」という肩書があるので、合コンではモテるかもしれませんね(笑)

2. スケールの大きな仕事に取り組むことができる

先述のように、総合商社は消費財から社会インフラに至るまで様々な商材を扱っているため、資産が潤沢で、ハイリスク・ハイリターンを狙うことが可能です。

そのため、総合商社は専門商社と比較して、事業投資へ重きをおいているという特徴があります。

様々な産業に影響を及ぼす大規模なプロジェクトに関わることが多いため、仕事へのやりがいがありますし、スキルアップも見込まれます。

3. グローバルに働ける

総合商社では、国内国外という境目を越えた、スケールの大きな仕事に取り組むことが出来ます。

そのため、国内にいながらも海外の企業と電話やメールでやり取りしたり、出張や駐在という形で海外に足を運んで現地で交渉を重ねたり、と様々な形でグローバルに働くことが可能です。

専門商社であっても海外勤務は可能ですが、やはり総合商社のほうがその機会は多いです。

総合商社の代表的な企業と平均年収

総合商社の代表的な企業としては、三菱商事(1,541万)、三井物産(1,420万)、伊藤忠商事(1,461万)、住友商事(1,304万)、丸紅(1,322万)の5大総合商社が挙げられます。

また、これに豊田通商(1,052万)、双日(1,103万)を加えた場合は、7大総合商社と呼ばれます。

※企業名(平均年収)
※平均年収は、「就職四季報2020(東洋経済新報社)」に基づいて記載しております。平均年収について言及されていない企業は、就職四季報2020に平均年収の記載がなかったとご理解ください。

2.専門商社

専門商社は、医療・医薬、鉄鋼、食品など、売上比率の50%以上が特定の商品である商社のことで、狭く深くビジネスを展開しています。

そして、資本構成という観点からは、大手メーカーと関係の深い「メーカー系商社」、総合商社と関係の深い「総合商社系商社」、そしていずれとも深い関わりがない「独立系」の3つに分けることが可能です。

たとえば、鉄鋼専門商社をメーカー系、総合商社系、独立系の3つに分けると、以下のとおりになります。

  • メーカー系
    JFE商事(JFEスチールという鉄鋼メーカーの系列会社)
  • 総合商社系
    メタルワン(三菱商事と双日の鉄鋼部門が統合してできた)
  • 独立系
    阪和興業(メーカーとも総合商社とも、資本面で関わりなし)

さて、専門商社と総合商社を比較したときに、「総合商社のほうがいいに決まっている!」と決めつけてしまう学生さんがいるかもしれません。

専門商社を志望するメリット

専門商社にも、総合商社と比較したときに、志望するメリットが3つあります。

1. 顧客に対して細やかな対応ができる

特定の分野に特化している分、その分野での人脈やノウハウは、総合商社と比べても突出しています。

総合商社は、「インスタントラーメンからミサイルまで」と言われるように、あらゆる商材を取引していますが、その分、1つ1つの商材への専門性はあまりありません。

そこで、1つの分野に特化した専門商社の出番です。

たとえば、鉄鋼に関しては、三菱商事や三井物産よりも、メタルワンやJFE商事のほうが強いんですよ。

2. 配属リスクがない

あらゆる商材を担当する総合商社では、金属部門、エネルギー部門といったように、会社内でいくつかの部門に分かれていることが多いです。

そして、一度一つの部門に配属された場合、一生その部門で仕事をすることになる可能性が高いです。

そのため、総合商社では、「エネルギー部門で働きたかったのに、金属部門に配属されてしまった…」という入社後のミスマッチが起こってしまう可能性があります。

しかし、一つの分野に特化して取引を行っている専門商社においては、そのようなリスクが起こることはありません。

確実に自分が扱いたい商材を扱えるというメリットは、かなり大きいでしょう。

3. 入社難易度が低く、内定を取りやすい

総合商社は、そのネームバリューゆえに学生から大人気で、競合倍率が高いです。

そして、内定を獲得する人のスペックも、旧帝大早慶出身、体育会系、長期留学経験者と非常に高いため、中堅大学の学生さんや非体育会系、非帰国子女の学生さんにとっては、かなり厳しい戦いとなります。

しかしその点、専門商社であれば中堅大学からも多くの学生を採用しているので、「とにかく商社に行きたい!」と考えている人は、総合商社だけではなく専門商社にも目を向けることで、内定を貰える確率が高まります。

商社業界志望の人は、ぜひ専門商社も受けてみてください。

専門商社の代表的な企業と平均年収

両手で数えられるほど企業数が少ない総合商社と比べて、専門商社は多くの企業があります。

商材ごとに分けると、以下のとおりです。

  1. 鉄鋼専門商社

    伊藤忠丸紅鉄鋼(1,066万)、メタルワン、日鉄住金物産(1,008万)、JFE商事(1,164万)、阪和興業(1,047万)

  2. 化学専門商社

    長瀬産業(1,013万)、稲畑産業(1,006万)

  3. 燃料・エネルギー専門商社

    伊藤忠エネクス(1,052万)、岩谷産業(888万)

  4. 機械・半導体専門商社

    日立ハイテクノロジーズ(841万)、山善(842万)、マクニカ(736万)

  5. 繊維専門商社

    蝶理(900万)、帝人フロンティア(881万)、豊島

  6. 食品専門商社

    三菱食品(736万)、日本アクセス(712万)

  7. 医薬品専門商社

    アルフレッサ(690万)、メディセオ(677万)、スズケン(635万)

  8. 日用品専門商社

    PALTAC(643万)、花王グループカスタマーマーケティング(707万)、あらた(593万)

  9. その他専門商社

    伊藤忠建材(918万)、日本出版販売(601万)、日本紙パルプ商事(902万)

※企業名(平均年収)
※平均年収は、「就職四季報2020(東洋経済新報社)」に基づいて記載しております。平均年収について言及されていない企業は、就職四季報2020に平均年収の記載がなかったとご理解ください。

大谷 翔太

専門商社って、いっぱいあるんですね…

商社とメーカーの違いとは何か?

菊地 絵理奈

商社業界に関して、一つ質問があります。
商社とメーカーって、何が違うんですか?

どちらもモノを扱っている業界ですよね、違いがよくわからなくなってきて…

新山 保

たしかに、商社とメーカーの違いがわからずに、どちらを志望したらいいのか決められない学生さんは多いですね。
そんな学生さんに向けて、商社とメーカーの違いについて説明しましょう。
 
商社とメーカーの違いは、大きく分けて2つあります。

1つ目は、「自社で製品を作っているかどうか」、2つ目は、「提案できる商材が幅広いかどうか」です。

1. 自社で製品を作っているかどうか

メーカーは、自社の生産設備(工場)を持っています。

そのため、メーカーの主な仕事内容は、必然的に「モノを作ること」になります。

私たちの身の回りにある、自動車や電化製品、本やペットボトルは、全てメーカーが作ったモノなんですよ。

しかし、商社は生産設備を持っていないため、自社で製品を生産することが出来ません。

そのため、商社の主な仕事内容は、「メーカーが作ったものを、世に送り届ける」ことになります。

大谷 翔太

製品を作っているのがメーカー、製品を作っていないのが商社なんですね。

2. 提案できる商材が幅広いかどうか

これに関しては、営業職志望の人に特に関わってくる内容です。

まず、メーカーは自社で製品を作っているため、「自社製品しか売ることが出来ない」という特徴があります。

そのため、扱うことができる製品の幅は、必然的に狭くなります。

ただその分、自社製品について深い知識が求められますので、営業スタイルは「狭く深い」という特徴があります。

一方で、商社は自社で製品を作っていないため、「様々なメーカーの製品を売ることができる」という特徴があります。

そのため、扱うことができる製品の幅は、必然的に広くなり、相手のニーズに合わせて様々な提案をすることができます。

ただその分、各製品についての知識は浅くなってしまうため、営業スタイルは「広く浅い」という特徴があります。

菊地 絵理奈

商社営業とメーカー営業、ぜんぜん違うんですね…

新山 保

そうなんですよ。

ここまでのことを踏まえると、「自社製品に誇りを持って営業したい!」、「理系の人と一緒に働きたい!」という人はメーカー営業、「お客さんに幅広い提案をしたい!」、「色々なお客さんに対して営業したい!」という人は商社営業に向いていると思います。

大谷 翔太

わかりました、ありがとうございます!

商社業界のトレンド、最新ニュース

それでは続いて、最近の商社業界のトレンド、最新ニュースについて説明します。

就活で商社業界を受ける場合、前もって商社業界の基礎知識を頭に入れておくと、選考で有利に働くこと間違いなしです。

全部で3つ紹介するので、キチンと押さえておきましょう。

1. 事業ポートフォリオの組み換え(総合商社)

事業ポートフォリオとは、その企業で行っている事業の割合を一覧化したもののことです。

総合商社は、その時代のビジネスの流れに合わせて事業ポートフォリオを変更することで、発展を続けてきました。

そして、近年も事業ポートフォリオの組み換えを積極的に行っています。

その具体的な内容は、「資源ビジネスから非資源ビジネスへの転換」です。

ここ数年、資源ビジネスが世界的に沈静化してきているという背景があるため、食品や医薬品などの非資源ビジネスに力を入れる企業が増えているのです。

2. 積極的な海外進出(専門商社)

現代日本は少子高齢化が進んでいるため、国内市場のみで大きな成長を望むことは難しいというのが現実です。

そのため、国内を中心にトレーディングを行うことが多い専門商社も、海外進出によって売上拡大を目指しています。

3. トレーディング以外の事業を模索(専門商社)

先述の通り、近年は、メーカーが自社で原料や製品の調達・売買を手がけるなど、商社を経由せずに直接取引を行うケースが増えてきました。

そのため、トレーディングを主な事業としている専門商社は、自社のプレゼンスを高めるために、新たな事業を模索しています。

具体的には、より消費者に近い分野に進出したり(医薬品専門商社が調剤薬局の運営に乗り出すなど)、メーカーや海外企業と提携して生産工場を保有することで、モノづくりを行ったりしているのです。

専門商社もモノづくりを行うことがあるため、ますます商社とメーカーの境目が曖昧になってきています。

大手総合商社5社の比較

続いては、多くの就活生から人気を集める、総合商社について解説します。

トレーディングに事業投資と華々しい仕事をしている総合商社ですが、実はどの企業もやってる仕事はあまり変わりません。

そのため、各企業の違いをきちんと把握しておかないと、「商社業界を志望する動機は伝えられるけど、三菱商事を志望する動機は自信を持って話せない…」となってしまいます。

そこで今回は、事業ポートフォリオ、社風という観点から、総合商社5社を徹底的に比較します。

総合商社志望の学生さんは、是非参考にしてみてください。

三菱商事

三菱商事はバランスのいい事業経営を行っていて、特に食料・生活消費財・医療に強みを持っています。

営業収益や純利益は、堂々の業界トップ。

三菱商事の事業ポートフォリオは、以下のとおりです。

事業内容 地球環境・インフラ事業 1%
新産業金融事業 1%
エネルギー事業 16%
金属事業 14%
機械事業 12%
化学品事業 18%
生活産業事業他 38%
営業収益 7兆5,674億円
純利益 5,602億円

会社の雰囲気に関しては、「組織の三菱」と言われるほど協調性や年功序列を重視していると知られています。

「組織」として利益を上げるという文化が脈々と受け継がれていて、各々の結束力が強いことが特徴的です。

三井物産

三井物産の強みは、何といっても、エネルギー・資源分野

この2つの分野では、業界トップの位置にいます。

また、強い資源分野をさらに強化するという方針ですが、農薬やヘルスケアの分野での収益拡大ももくろんでいます。

三井物産のポートフォリオは、以下のとおりです。

事業内容 鉄鋼製品事業 5%
金属資源事業 19%
機械・インフラ事業 9%
化学品事業 24%
エネルギー事業 11%
生活産業事業 29%
他 3%
営業収益 4兆8,921億円
純利益 4,185億円

会社の雰囲気に関しては、「人の三井」と言われるように、個性が尊重される自由闊達な社風だと知られています。

配属に関しても、部門を超えて異動の希望を出せる制度があるため、初期配属にかかわらず希望の部署に行けるチャンスがあります。

伊藤忠商事

伊藤忠商事は、食料、繊維、情報などの、非資源分野で業界No.1です。

会社全体の営業収益のうち、7割近くは非資源分野によるものなので、その強さは圧巻。

伊藤忠商事の事業ポートフォリオは、以下のとおりです。

事業内容 繊維事業 9%
金属事業 4%
機械事業 13%
食料事業 21% 
エネルギー・化学品事業 29%
住生活事業 11%
情報・金融事業他 13%
営業収益 5兆5,510億円
純利益 4,003億円

会社の雰囲気に関しては、「野武士集団」とも評されるほど、周りに流されることなく挑戦する社風だと知られています。

総合商社の中で、最も体育会系だという声もちらほら聞こえます。

住友商事

住友商事の強みは、輸送機・建機やメディアなどの非資源領域です。

また、国内外で不動産事業に投資することで、賃料などの安定収入を見込んでいます。

住友商事の事業ポートフォリオは、以下のとおりです。

事業内容 輸送機・建機事業 9%
金属事業 10%
環境・インフラ事業 7%  
メディア・生活関連事業 26%
資源・化学品事業 16%
他 32%
営業収益 4兆8,273億円
純利益 3,085億円

会社の雰囲気に関しては、「自利利他公私一如」や「浮利を追わず」を理念に掲げる、堅実な社風であることが知られています。

また、入社して10年間は育成期間と位置づけられていて、同期内で昇格や昇給の差があまりつかないというのも特徴的です。

丸紅

丸紅の強みは、生活産業事業の中の穀物事業と、電力・プラント事業です。

電力自由化を背景に、電力小売事業にも参入しています。

丸紅の事業ポートフォリオは、以下のとおりです。

事業内容 生活産業事業 59%
エネルギー・金属事業 9%
素材事業 23%  
電力・プラント事業 3%
輸送機事業 6%
営業収益 7兆5,400億円
純利益 2,113億円

会社の雰囲気に関しては、非財閥で年功序列の風潮が比較的弱く、若いうちから積極的に挑戦できる社風だと知られています。

泥臭くガツガツとチャレンジしてみたいという人は、丸紅を受けてみてはいかがでしょうか。

商社業界の選考対策

ここまでの文章を読んで、商社業界に興味を持った学生さんは多いかもしれませんね。

そこで、商社業界を志望する人に向けて、ここからは商社業界の選考対策について解説していきましょう。

商社業界の選考を勝ち抜くために、特に大切なことは2つあります。

1. 筆記試験対策をきちんとする

商社業界、その中でも特に総合商社は、筆記試験のボーダーが非常に高いです。

そのためどれほど志望度が高かくても、筆記試験の勉強を疎かにしているとバッサリと切られます。

面接も受けずに、志望度の高い企業の選考を終えるのはもったいないですよね。

後悔を残さないように、入念に対策しておきましょう。

志望企業で過去にどの種類の筆記試験が出題されたのかをリサーチして、その筆記試験に合わせた勉強をするといいです。

筆記試験についてもっと詳しく知りたい人には、この記事がオススメ

就活の筆記試験の種類と対策方法

2. OB訪問をすること

積極的にOB訪問をすべき理由は、説得力のある志望動機を作り上げるためです。

先述の通り、商社業界(特に総合商社)は企業によって仕事の内容が変わるということはほとんどありません。

そのため志望動機に仕事の内容に関することだけを書くと、「それってうちの会社じゃなくてもできることだよね?」と思われてしまいます。

「御社でなければならない理由」を伝えるためにも、OB訪問やインターンシップに取り組み、いろいろな人と会って志望動機に取り入れられる情報収集をしましょう。

そうすることで、「三菱商事の社員さんは〇〇だ」、「逆に三井物産の社員さんは△△だったな…」と自分の中で比較することが出来ます。

それに何よりも「足を運んで多くの社員さんと会った」という事実が、相手企業への熱意のアピールになります。

商社業界に興味を持った人は、ぜひOB訪問をしてみてください。

足で情報を稼ぐ能力は、商社業界に入ったあとも必須ですよ。

OB訪問のやり方や、OB訪問のときにすべき質問についてもっと詳しく知りたい人には、この記事がオススメ

OB訪問のやり方や流れを徹底解説

OB訪問の質問リスト

商社業界の仕事内容をきちんと理解した上で志望しよう!

今回の記事では、商社業界の仕事内容、総合商社と専門商社の違い、メーカーと商社の違い、最新ニュース、5大総合商社の比較、選考対策について話してきました。

商社業界は、「高給」、「モテる」、「グローバル」という良いイメージが先行しているため、志望している就活生が非常に多いです。

しかし、商社の事業内容は非常に多岐にわたっていて、全貌を掴むことが難しいです。

そのため、事業内容に関してきちんと理解した上で商社業界を受けているという人は、そう多くはないという現状があります。

ただ、「何やってるのかわかりません~」という就活生と、「御社の〇〇という事業領域に興味を持っています!」という就活生では、圧倒的に後者のほうが魅力的です。

そのため、憧れの商社から内定を獲得するためには、いいイメージだけで商社を志望するのではなく、「商社は一体どんな仕事をしているのか」、「社会にどんな価値を提供しているのか」きちんと理解した上で、選考を受けることが肝心になってきます。

商社業界は、激務、体育会系、飲みが激しいなど、あまり良くないイメージもあります。

ですが世界を相手に勝負することができて、スケールの大きいビジネスを回すこともできるなど、仕事に大きなやりがいがあります。

商社業界の仕事内容に興味を持った皆さんは、ぜひ商社業界を目指してみてください。

また、商社業界についてもっと詳しいことを知りたいという人は、以下の書籍も読んでみることをおすすめします。

商社<2020年度版>(産業と会社研究シリーズ) 美原融著
商社

※出典)Amazon

図解入門業界研究 最新総合商社の動向とカラクリがよーくわかる本[第3版] 丸紅経済研究所著
総合商社の動向とカラクリがよ~くわかる本

※出典)Amazon

就活イベントMeetsCompany

今、就活生の5人に1人が利用しているサービス「MeetsCompany」はご存知ですか?

「MeetsCompany」は新卒学生を対象としたイベント参加型の就職マッチングサービスです。

企業の人事で決定権を持った人や社長のみが参加するイベントのため、学生はその場で内定を獲得出来たり、内定の一歩手前まで選考が進んでしまうこともあり、年間約6000人の方が就職を当イベントで決めています。

東証一部上場企業からベンチャー企業まで優良企業を2000社以上を紹介可能です。 イベント後に就職のプロが就職の相談にのってくれ、応募書類の添削・面接対策等一人ひとりに合わせて徹底サポートしてくれます。

東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・新潟の会場があります!少しでも早く希望の会社から内定をもらいたい方は必須のサービスですよ。

詳しく見てみる