就活における志望動機の書き方

就職活動を通して、絶対に逃れることができない質問が一つあります。

それは、志望動機です。

志望動機に苦手意識を持つ就活生は多いため、「当社を志望する理由を教えてください」と言われただけで、身震いをしてしまう就活生も多いかもしれませんね。

「当社を志望する理由?そんなのないよ!」

「志望動機は年収や福利厚生だけなんだけど、そんなの口が裂けても言えない…」

「志望動機って、そもそも何を書けばいいんだ?書き方を教えて!」

このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そんなみなさんに、朗報です。

これから紹介するフレームワークを使えば、いとも簡単に説得力のある志望動機を書くことができます。

志望動機の書き方に悩んでいる皆さん、この記事を読んで、志望動機の書き方を一気にマスターしてしまいませんか?

「志望動機」が就活で頻繁に問われる理由3つ

疑問を持つ男性

これから志望動機の書き方についてお話ししていこうと思いますが、その前に1つの疑問を投げかけたいと思います。

そもそも、なぜこれほどまで頻繁に、企業は志望動機を聞いてくるのでしょうか。

言われてみれば不思議ですよね、他に質問はいくらでもあるはずなのに。

ただ、多くの企業の面接官が異口同音に「シボウドウキヲオシエテクダサイ」と聞いてくる以上、志望動機を就活生に尋ねる理由は、何かしらあるはずです。

そこで、志望動機の書き方を説明する前に、「志望動機が問われる理由」を説明して、志望動機をきちんと語れるようにすることの重要性について述べていきたいと思います。

企業が志望動機を問う理由は、大きく分けて3つあります。

1. 就活生の入社意欲や熱意を確認するため

志望動機が問われる1つ目の理由は、「就活生の入社意欲や熱意を確認するため」です。

なぜわざわざそんな事を確認するのかというと、入社意欲の低い学生が入社してしまい、すぐに退職されてしまっては、企業にとって不利益であるからです。

そのため企業は、志望動機を就活生に聞くことで就活生の入社意欲や熱意を確認し、より志望度が高く、仕事に邁進してくれそうな学生を採用する傾向があります。

自社への志望度が高い人材であれば、会社をすぐに辞めてしまう可能性は低い上に、入社後に困難や課題に直面しても、それを乗り越えて活躍してくれる可能性が高いですからね。

2. 就活生の人柄を知るため

志望動機が問われる2つ目の理由は、「就活生の人柄を知るため」です。

今後40年一緒に働いていく以上、企業側は人柄や価値観がわからない学生を採用しようとは思いません。

そこで企業は、就活生の志望動機及びそれに付随するエピソードから、学生の人となりを探ろうとしてきます。

そのため、人となりが伝わるような志望動機を作ることが大切になってくるのです。

3. 企業の方針や社風に合う人か判断するため

志望動機が問われる3つ目の理由は、「企業の方針や社風に合う人か判断するため」です。

つまり、志望動機を就活生に質問することで、就活生のやりたいことや求める待遇と、会社の事業方針や給与体系が合致しているかを、企業は慎重に判断します。

例えば、某地方銀行の面接で志望動機を問われたときに、「私は御社でグローバルに働きたいです!」と答えた就活生がいたとしましょう。

このとき、その就活生は十中八九、面接に落ちてしまうはずです。

なぜでしょう?

その理由は、その就活生のやりたいことと企業の事業方針が一致していないからです。

地方銀行は一般的に、国を超えての取引は行わず、その地域に密着した仕事をして社会貢献をします。

そのため、この場面では、就活生の「海外を舞台に働きたい」という考えと、地方銀行の「地域に密着した仕事をしたい」という考えの間にギャップが生じているのです。

もし志望動機を聞かずにこの学生を採用してしまえば、採用された学生も、その学生を採用した地方銀行も、どちらも幸せになれなかったでしょう。

この例からわかるように、企業が志望動機を聞いて、学生が自分のやりたい仕事や求める待遇を答えるということは、企業と就活生の双方にとって非常に意義があるのです。

5社のうち4社の企業は、志望動機を重視している!

また、新卒採用において「志望動機」を重視している企業が非常に多いということも、データで明らかになっています。

以下のグラフをご覧ください。

就活白書2018「企業が採用基準で重視する項目」

※参照)就職白書2018

このグラフは、「就職白書2018」で発表された「企業が採用基準で重視する項目」を表したグラフです。

これを見ると、77.6%の企業は、「自社への熱意」を重視していることがわかります。

つまり、5社のうち4社の企業は、志望動機を極めて重要な採用基準として見なしているということです。

さらに、92.1%の企業が「人柄」を、65.6%の企業が「今後の可能性」を重視していることも上のグラフからわかります。

そのため、人柄、熱意、今後の可能性の3つが企業側によく伝わるような、質の高い志望動機を作ることが求められるのです。

大谷 翔太

いろいろ気にしなければいけないんですね。志望動機を書くのって、大変だなあ…

志望動機を書く前にすべき事前準備3つ

さて、ここまで志望動機が問われる理由や、志望動機を考えることの重要性について話してきました。

しかし、志望動機を考えることが大事だと言っても、「今からA社の志望動機を答えてください!」といきなり問われて、満足に答えられる人は殆どいないのではないでしょうか。

なぜなら、自分の考えや業界・企業の知識をきちんと整理しておかなければ、質の高い志望動機を答えることはできないからです。

そこで、志望動機の書き方を説明する前に、それを考えるために必要な事前準備3つを紹介します。

1. 自己分析

志望動機を書く上での材料を見つけるため、まずは自己分析を行いましょう。

自分の中で「こういう仕事をしたい!」という軸が定まっていなければ、志望動機なんて書けるはずがありませんよね。

そこで、自己分析を通して自分の就活の軸をきちんと理解し、「自分が喜びを感じるのはどんな時か」「自分はこんな仕事をしたい」「こんな条件で働きたい」などを明確にしておきましょう。

このときには自分の考えや価値観を形作るきっかけとなったエピソードも見つけておくようにしてください。

また、自己分析をするときには、自分史、他己分析などの方法がおすすめです。

自己分析についてより詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。

自己分析が必要な理由と方法

2. 業界研究・企業研究

自己分析が終わったら、続いては業界研究、企業研究を行いましょう。

いくら自分のことを深く分析したとしても、世の中にどんな業界や企業があるのかを知らなければ、志望動機なんて書けるはずがありませんよね。

ただ、いざやろうと思っても、どのような方法で業界研究、企業研究をすればいいのかわからないという人が多いかもしれません。

そんな人は、業界地図、就職四季報などの書籍を買って読んでみるのはどうでしょうか。

手軽に、幅広い業界や企業のことを知ることができるので、おすすめです。

また、気になる企業の採用HPを見たり、OB・OG訪問をしたり、インターンシップに参加したりする方法も効果的といえます。

業界研究、企業研究に関してもっと詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。

業界研究が必要な理由と効果的なやり方

企業研究のやり方とライバルに差をつけるコツ

3. 自己分析と業界研究、企業研究の結果を結びつける

自己分析と業界研究、企業研究を終えたら、次はそれぞれの結果を結びつけましょう。

そのために、自分がやりたいことや出来ることと、企業の事業内容との間に関連性を見つけるようにしてください。

例えば、「バックパッカー経験で培った英語力を活かして海外で働きたいから(自分のやりたいこと&出来ること)、世界を股にかけてビジネスを展開している総合商社で働きたい(企業の事業内容)という流れは、模範解答と言えるでしょう。

ここまでの3つが、志望動機を書く前にすべき事前準備です。

事前準備を終えたところで、いよいよ「志望動機の書き方」を説明しましょう。

志望動機の書き方にもう迷わない!絶対使えるテンプレート

メモをする人物

「志望動機を書く前に自己分析や業界研究、企業研究をやって、自分の考えを整理したけど、それをどのように使って志望動機を書けばいいのかわからない…」

志望動機の書き方がわからずに、次のステップに進めない人は多いかもしれません。

しかしそんなみなさん、ご安心ください!

あるフレームワークを使えば簡単に、論理構造のしっかりした志望動機を書くことが出来るのです!

そのフレームワークは4段階に分かれているので、1つずつ紹介していきますね。

  1. 1. 結論

  2. 2. 結論に至った根拠

  3. 3. この会社でなければいけない理由

  4. 4. 入社後の展望

1. 結論

まず書くべきなのは、結論です。

つまり、1行目に「私は~な仕事に取り組みたい」と文章全体の結論を書いてください。

その理由は、結論を最初に述べることで、自分の一番伝えたいことが相手に伝わりやすくなるからです。

反対に、結論に至るまでにごちゃごちゃと語りすぎてしまうと、「この人は結局何を言いたいんだろう?」と思われてしまいますよね。

また、「私が~」と自分を主語にして書くことで、仕事への能動性、熱意がより伝わりやすくなるでしょう。

結論を書くときは、主語を「御社」にしてはいけない

さて、結論を書くときに、絶対にやってはいけないことが1点あります。

それは、「御社の~に魅力を感じました」というように、「御社」を主語にしてしまうことです。(ESであれば、「貴社」が主語になります)

なぜなら、「御社」を主語にした文では、「その会社の仕事を通してどんなことを成し遂げたいのか」というビジョンや積極性が伝わらないからです。

いくら企業のいいところを褒め称えたとしても、企業の長所は中にいる人が一番良く知っているはずですから、どんなに媚びても相手の心には響かないですよね。

そのため、結論を書くときには、必ず「私」を主語にして自分のやりたいことを述べるようにしてください。

2. 結論に至った根拠

ただ、結論を書くだけではあまりよろしくありません。

結論を書いたあとには、「~という経験から、そう思うようになった」結論に至った根拠を書くようにしましょう。

なぜなら、「私は~という仕事をしたいです!」だけでは、ESの読み手や面接官に「なぜこの学生はそのようなビジョンを持つようになったのだろう」と疑問を持たれてしまうからです。

そこで、その疑念を払拭するために、過去の経験を踏まえて「なぜその目標に取り組みたいのか」を伝えましょう。

その結果、結論の説得力が増す上に、自身の人柄や価値観も伝えることができて、面接官の心に残りやすくなりますよ。

3. この会社でなければいけない理由

結論とそこに至るまでの根拠を述べたあとは、「~だからこそ、同業他社ではなく御社を志望します」この会社でなければいけない理由について書きましょう。

なぜなら、上の2つだけでは「同じ業界であれば、どの会社でも良くない?当社じゃなくてもいいんじゃないの?」と思われてしまうからです。

そこで、同業他社との比較をすることで、「自分が成し遂げたいことをできるのは御社だけです!」と示し、会社への熱意と志望度をアピールしましょう。

菊地 絵理奈

同業他社との比較ですか、難しそうですね…

新山 保

同業他社と比較する際には、社風、お会いした社員さんとのエピソード、事業別売上比率、海外売上比率、長期経営計画などを基準に使うことがおすすめですよ。

菊地 絵理奈

わかりました、ありがとうございます。

4. 入社後の展望

そして最後に、「入社後は〇〇の職種で、~な仕事をしたい」入社後の展望を書いて、志望動機を締めましょう。

なぜなら、入社後の展望を述べることで、今後の可能性をアピールすることができる上に、企業側に自分が働いている姿をイメージしてもらいやすくなるからです。

また、入社後の展望を述べるときのおすすめな方法は、「自分の長所を生かして、こう働きたい」と展望を語ること。

そうすれば、熱意と自分の長所を両方伝えることが出来ますからね。

このとき、持っている資格をアピールするのも良いでしょう。

就活経験者Aくんの志望動機の例文

今まで説明してきた、「結論→結論に至った根拠→この会社でなければいけない理由→入社後の展望」というフレームワークを使えば、ある程度論理的な志望動機を書けるでしょう。

ただ、「志望動機を教えてください」以外では、「業界比較」「企業選びの軸」についても問われることがあるので、それらもきちんと答えられるように準備しておいてください。

また、フレームワークの説明だけでは抽象的でわかりにくいかもしれませんので、某化学素材メーカーに内定している就活経験者Aくんの志望動機の例文を紹介します。

就活経験者Aくんの志望動機の例文

私は、御社の素材を通して様々な業界のものづくりを支え、広く社会に影響を与えたいと考えています。(1. 結論)

このように思うようになったきっかけは、大学で所属するサークルで、合宿を運営した経験です。100名以上の部活動を陰ながら支えられたことに喜びを感じたことから、様々な産業を陰から支えている化学素材メーカーに興味を持ちました。(2. 結論に至った根拠)

また、海外売上比率が約6割と非常に高く、海外で働くチャンスが同業他社と比べても多い点、企業理念のとおり、仕事に対して真摯で向上心のある人が多い点に惹かれて、御社を強く志望しています。(3. この会社でなければいけない理由)

また、御社に入社した暁には、大学4年間で培った英語力(TOEIC850点)を活かして海外営業として活躍し、御社の製品を世界中に広める一助になりたいです。(4. 今後の展望)

志望動機を企業に答えるときに意識すべきこと

志望動機を企業に対して答えるシチュエーションは2種類あります。

1つ目はES・履歴書、2つ目は面接です。

そこでここからは、それぞれのシチュエーションで志望動機を伝えるときに、気をつけるべきことを説明していきます。

正しい志望動機の書き方(ES・履歴書)

まずは、ES・履歴書編から述べていきます。

ESや履歴書では、文字で志望動機を伝えるわけですから、読み手にストレスを与えないような、そして相手の印象に残るような志望動機を書かなければいけませんよね

その際に気にすべきことは、4つあります。

  • 一文を短く
  • 長くなりそうでしたら、途中で句読点で区切る工夫をしましょう。
    一文が長すぎると、冗長な印象を与えてしまいます。

  • 主語と述語は極力近づける
  • 主語と述語が離れすぎていると、読み手は「読みづらい」と感じてしまいます。
    例えば、下の2つの文章を見比べたとき、ロのほうが読みやすく、内容も頭に入って来やすいと感じるのではないでしょうか。

    イ…貴行は、個人向けの信託販売において、他行に先駆けた展開をしています。
    ロ…個人向けの信託販売において、貴行は他行に先駆けた展開をしています。

  • (手書きの場合)できるだけ大きく丁寧に文字を書く
  • 手書きの場合は文字の詰めすぎに注意して、文字数を多少犠牲にしてでも見やすさを優先しましょう。

  • 書き出しは結論から端的に書く
  • 「私は経営学部に所属しており~」のような本筋とは関係のないような内容から始まる文章では、相手に伝えたい内容がひと目で伝わらず、冗長な印象を与えてしまいます。

ESや履歴書では、とにかく「読みやすさ」に全力を注いでください。

正しい志望動機の伝え方(面接)

続いては、面接編です。

面接では、自分より数段年上の社会人に自分の考えを述べることが往々にしてあるので、論理的にわかりやすく話すことや、マナーをきちんと守れていること、第一印象が良いことなどが求められます。

その際に気をつけるべきことは、以下の4点です。

  • 履歴書やESに書いたことをそのまま言わない
  • 履歴書やESと全く同じ内容を面接で話すのでは、面接で聞く意味がありませんからね。必ず、履歴書やESの内容プラスアルファを話すようにしましょう。
    また、内容を変えすぎることも、相手を混乱させてしまうのでよくありません。
    ESを書いた当初から内容が変わってしまっている場合は、志望動機を答える前に、前もってその旨を伝えておきましょう。

  • 話す時間は適切な長さにする
  • 志望動機への回答時間は諸説ありますが、1分が理想と言われています。
    それよりも短すぎると「物足りない」、長すぎると「冗長で何をいいたいのかわからない」という印象を与えてしまうかもしれません。

  • 面接のマナーを守る
  • 身だしなみをきちんと整えたり、入室や退室のマナーをキチンとおさえておいたりすると、第一印象が良くなります。

  • 相手の目を見て、大きな声でハキハキ話す
  • よく言うことですが、面接は印象勝負です。
    元気や愛嬌のある学生に悪い印象を持つ社会人はそうそういないはずなので、相手の目を見ること、大きな声で話すことを意識して、面接官に好印象を植え付けましょう。

面接で志望動機を伝えるときは、「面接官にいい印象を持ってもらうこと」に全力を注ぎましょう。

書いてはいけないNGな志望動機7選

バツマークを示す女性

ここまで、志望動機の書き方や伝え方について説明してきましたが、ここからはNGな志望動機の例をいくつか紹介していきます。

NGな志望動機を反面教師にして、素晴らしい志望動機を書いてください。

1. 「人の役に立つ仕事をしたい」「成長できる仕事をしたい」

この志望動機がNGである理由は、抽象的でどの企業にも使い回せるような内容であるからです。

すべての企業の志望動機に当てはまるような内容では、「他の会社の志望動機をコピペしたのかな」と思われて、会社への熱意が疑われてしまいますよね。

ガクチカ(学生時代に一番力を入れたこと)や自己PRは使いまわしてもある程度OKですが、志望動機は使い回さずに、必ず企業ごとに書き直すようにしてください。

2. 「社会貢献をしたい」

この志望動機がNGである理由は、民間企業は基本的に営利団体であって、儲けを出さなければいけないという前提があるからです。

そのため、「社会貢献をしたい!」だけでは、「じゃあなんでボランティアではだめなの?」と言われてしまいます。

ただ、「社会貢献をしたい」という心持ちは素晴らしいものなので、社会貢献にプラスアルファでなにか志望動機を言うことができれば、非常に良くなるでしょう。

3. 「御社の企業理念に惹かれた」

この志望動機がNGである理由は、どこの企業にも使い回せる志望動機である上に、「企業理念のどの部分に惹かれたのか」、「なぜ惹かれたのか」が伝わってこないからです。

そのため、企業理念に関して触れる場合は、その理念に惹かれた理由や自身の経験についても言及するようにしましょう。

また、企業のことを褒め称えるだけになっているのもよくありません。

なぜなら、企業のことに関しては中にいる社員が一番知っているし、企業を褒めているだけでは、書き手(学生)の価値観がわからないからです。

「志望動機の書き出しの主語は『私』」という大原則をもう一度意識しておいてください。

4. 「〇〇(商品名)が好き」

商品への熱い想いが伝わるため、一見すると良い志望動機だと思うかもしれませんが、実はこれもNGです。

なぜなら、お客様目線が抜けていないという極めて大きな問題を抱えているから。

社会人になるということは、「サービスを提供される側からサービスを提供する側に回る」ことだと考えてください。

そのため、志望動機を語るときも、お客様目線ではなく(商品が好き!)、企業目線(大好きな商品を、~という工夫をして世界に広めたい!)になって考える必要があります。

「〇〇が好き」というだけでは、「もし〇〇が嫌いになったらやめてしまうのかな?」、「ありがとうございます、これからもお客様としてご愛好ください」と思われてしまうかもしれません。

5. 「お給料がいいので」「安定しているので」

この志望動機がNGである理由は、「もし当社の待遇が悪化したら、すぐに辞めてしまうのかな」「自分から積極的に動かない、他人任せで受動的な人だな」という悪い印象を相手に与えてしまうからです。

社会構造が劇的に変化しつつある現代、どの企業も自社にぶら下がるだけの人材ではなく、企業の未来を変えてくれるような人材を求めているため、「お給料がいいので」だけでは、選考に落とされてしまいますよ。

ただ、給料や福利厚生、会社の安定性を考慮して企業選びすることは、自分の10年後、20年後と深く向き合うことに繋がりますし、大アリです。

しかし、その本音を志望動機として語ってしまうと面接で落とされてしまうので、本音は胸の奥に隠しておきましょう(笑)

6. 「御社の教育体制に惹かれた」「御社で勉強させてほしい」

勉強熱心さや積極性が伝わる良い志望動機だと考える人がいるかも知れませんが、実はあまり良くありません。

なぜなら、会社は結果を出すために働く場所で、自分のためだけに勉強をさせてもらう場所ではないからです。

そのため、「御社で勉強させてほしい」のような受け身なことを言ってしまうと、「自分から成長する気があまりない、受動的な人材だ」と思われてしまいます。

7. ES対策本や面接対策本に載っている内容そのまま

ES対策本や面接対策本に載っている志望動機をそのまま話してしまうのは、あまり得策とは言えません。

なぜなら、その学生ならではの視点、価値観が見えてこないからです。

ES対策本や面接対策本を読み込む勤勉さは素晴らしいですが、マニュアルに頼ることはほどほどにしてください。

志望動機の書き方をマスターして、納得のいく就活にしよう!

空を仰ぐ男女

ここまでで、志望動機が聞かれる理由、志望動機を書く上での事前準備、志望動機の書き方(フレームワーク)、NG志望動機の例文などを説明してきました。

もうほとんど志望動機に関して言うべきことはないのですが、2点だけ補足しておきます。

新山 保

1つ目は、「志望動機」とは似て非なるもの、「就職活動の軸」についてです。

就職活動の軸は、「どのような軸で、受ける企業を選んでいるのか」というもので、この質問もよくESや面接で問われます。

大谷 翔太

その質問を聞かれたときの答え方について教えてください。

新山 保

就職活動の軸を問われたときは、3つくらいの軸を答えるのが理想的です。
それぞれの軸と個人の経験、価値観を絡めるというのは、志望動機と同じですね。

例えば、BtoBメーカーを中心に4社から内定をもらった就活生Aくんも、複数の就活の軸を持っていましたよ。

大学生 Aくん大学生 Aくん

私は、就活の軸を3つ用意していました。

1つ目は、大学のサークルで合宿を運営して100人の部活動を支えたという経験から見出した、「ものづくりを通して人々の生活を広く支えられること」という軸です。

2つ目は、異なる価値観や文化を持った人と協力してビジネスを行って、社会人として成長したいという思いから生まれた、「海外で活躍するチャンスが多いこと」という軸。

そして3つ目は、自分と雰囲気の合う集団の中でこそ自分は実力を発揮できるという経験から見出した、「自分と会社の雰囲気が合うこと」という軸です。

菊地 絵理奈

そうなんですね~。
確かに具体的でわかりやすいですね。

もう一つの補足は何ですか?

新山 保

志望動機を作るときは、一つの業界のみに固執するのではなく、他の業界にも視野を広げて、「なぜ他の業界ではだめなのか」を考えてみてください。

たとえば、「人々の生活を支えたい」と考えて食品メーカーを志望している人は、お金という面から人々の生活を支えている金融業界、エネルギーという面から人々の生活を支えているインフラ業界も見てみるといいでしょう。

大谷 翔太

その結果、どうなるんでしょうか?

新山 保

その結果、食品メーカーでなければいけない理由がより強固なものになるかもしれませんし、反対に金融業界やインフラ業界にも興味が湧いてくるかもしれませんね。

ただ、いずれの結果になっても非常に意味のあるものだと思うので、ぜひ1つの業界の中に閉じこもらずに、視野を広く持つようにしてください。

菊地 絵理奈

わかりました、ありがとうございます。

大谷 翔太

家に帰って、早速志望動機を書いてみます!

新山 保

この記事を読んでくれたみなさんも、志望動機の書き方をマスターして、自身の納得のいく就職活動にしてくださいね。

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