就活で資格をアピールするときに気をつけること

「苦労して資格を取得したんだから、就活では資格を積極的にアピールしたい!」

資格の勉強を頑張った学生さんは、みなさんこのように思うでしょう。

しかし、たとえ優れた資格を取得していたとしても、そのアピール方法がダメダメだったら採用担当者には全く響きません。

また、ESや履歴書の資格欄に記入する際に、誤った書き方をしてしまうと、「いい加減な学生だ」という悪い印象を持たれてしまうでしょう。

そこで、今回の記事では、取得した資格を就活でアピールするときに意識すべきことやその時の自己PR例文、そして資格をESや履歴書に記入するときの疑問点について、解説していきます。

就活で取得した資格をアピールするときに意識すべきこと5つ

指をさす女性

前回の記事「就活が有利になる資格10選」では、就活で有利になる資格を10個紹介しましたが、これらの資格を就活でアピールするときには、いくつか心がけるべきことがあります。

伝え方が下手なせいで、本来伝えられるはずの魅力の半分も伝わらずに、ESや面接で損をしてしまうのはもったいないですよね。

そこでここからは、就活で取得した資格をアピールするときに意識すべきこと5つを紹介していきます。

1. 志望する業界や職種を調べ、それに合った資格をアピールする

そもそも、自分のアピールしている資格が、志望する業界や職種と合っていなければ、何の意味もありません。

たとえば、超グローバルな企業に「日本語能力検定」をアピールしても全く響かないでしょうし、金融機関に「カラーコーディネーター」をアピールしている人は、「芸術関係に興味がありそうだけど、なんでウチを受けに来たの?」と思われてしまいますよね。

このような失敗をしないためにも、志望する業界や職種について調べることで、求められる能力や資質を想定し、それに合った資格をアピールすることが大切なのです。

そのため、先ほどの例で言えば、超グローバルな企業には「TOEIC900点」をアピールし、金融機関には「FP技能検定2級」や「日商簿記2級」をアピールしましょう。

2. その資格を取得しようと思ったきっかけ、動機について述べる

資格を持っていることを面接でアピールしたとき、面接官は「なぜその資格を取得しようと思ったのか?」と必ず疑問を抱くはずです。

そこで、その資格を取得しようと思った動機、きっかけを語れるようにしましょう。

資格取得の動機を伝えることによって、「自分はどんなときに頑張ることが出来るか」という自身の価値観を相手に伝えることが出来るため、より魅力的な自己PRになります。

しかし「就活で有利になると思ったから」「周りの友達が皆資格をとっていたから」などのように、明確な目的意識が無い理由を話してしまうのは、あまりよろしくありません。

「将来は海外で働きたいという思いがあり、TOEICの勉強に励みました」というように、主体性や積極性をアピールできる理由を話しましょう。

3. 資格取得に至るまでの努力、試行錯誤に言及する

猛勉強の末に難関資格を取得したことに舞い上がってしまい、資格を取得したという結果、栄光を延々と語ってしまっている人はいませんか?

残念ながらその行動、逆効果です。

なぜなら、「面接官は学生の取得した資格そのものにはあまり関心がない」からです。

その証拠に、株式会社リクルートキャリアが「就職白書2018」で発表したデータによると、「学生が取得した資格」を重視する企業は、わずか8.3%だとわかっています。

就職白書

※参照)就職白書2018

そのため、「TOEIC990点でした!」「簿記1級取りました!」とドヤ顔で語っていても、面接官の心には何も響きません。

そこで取るべき行動は、「資格を取得したという結果をアピールするというよりは、そこに至るまでの努力や試行錯誤をアピールする」ということ。

そうすることで、自身の価値観や強みが面接官に伝わり、うまく自己PRすることができます。

4. 努力過程、試行錯誤はできるだけ具体的に表現する

また、努力や試行錯誤をアピールする時は、できるだけ具体的に表現するようにしてください。

たとえば、以下の2つの例文があったとします、どちらのほうが良いでしょうか?

イ…私の強みはガッツです。
とにかくがむしゃらに勉強した結果、なんとか簿記2級を取得することができました。

ロ…私の強みは継続力です。
この強みは簿記の勉強に生かされました。
最初に解いた模試では、苦手としていた「原価計算」が足を引っ張ってしまい、合格点にわずかに届かず悔しい思いをしました。
そこで、弱点を補完する練習計画を立てて、苦手分野を重点的に勉強したところ、3ヶ月後になんとか簿記2級を取得することができました。

イの文章では、「この学生はガッツがある」という曖昧なことしかわかりませんよね。

しかしロの文章からは、「弱点と向き合うことが出来る素直さ」、「目標達成のために不可欠な計画性」、「3ヶ月もの間努力を続けることが出来る継続力」という3つの長所を読み取ることができます。

このように、自分自身を多角的に表現することが出来るため、資格取得の努力過程は必ず具体的に描写するようにしましょう。

5. 入社後、どのようにその資格を生かしていくかを述べる

どれほど優れた資格を取得していたとしても、それを入社後の業務に繋げられなければ何の意味もありません。

そのため、入社後にその資格をどのように生かしていくのかも述べるようにしましょう。

また、新しい資格に興味を持っている旨、更に上の級の取得に向けて勉強している旨をアピールすることで、積極性や熱意を示すことができます。

自己PRで資格をアピールするときの例文

さて、ここまで自己PRで資格をアピールする時に意識することを5つ紹介しました。

もう一度おさらいしておきましょう。

  1. 志望する業界や職種を調べ、それに合った資格をアピールする
  2. その資格を取得しようと思ったきっかけ、動機について述べる
  3. 資格取得に至るまでの努力、試行錯誤に言及する
  4. 努力過程、試行錯誤はできるだけ具体的に表現する
  5. 入社後、どのようにその資格を生かしていくかを述べる

そして以上の5点を踏まえた自己PRの例文は、以下のようになります。

自己PR例文(海外売上比率50%超のグローバルメーカー向け)…1

私の強みは、前もって綿密な計画を立て、それに沿って泥臭く努力を続けられることです。この強みは、TOEICの勉強に生かされました。
私は、海外に滞在した経験が今までありませんが、だからこそ社会人では新しい世界に飛び込みたいと考えて、将来的には海外で勤務することを志望しています。そのためには基礎的な英語力が必要だと考え、昨年の夏からTOEICの勉強をはじめました。…2

そこで、昨年の夏にはじめてTOEICを受けたところ、700点しか取れませんでした。私はその原因を語彙力とリスニング経験の不足と考え、そこから1日1時間、単語帳を使って英単語を暗記することと、洋楽や洋画を鑑賞して英語を聞く機会を増やすことに尽力しました。このような努力を半年続けた結果、先月受けたTOEICでは850点を獲得することができました。…3、4

この経験から培った英語力を活かし、将来は海外営業として活躍したいです。…5

上から順に、「資格をアピールするときに意識すべきこと5点」を踏まえているのがわかるはずです。

資格をESや履歴書に記入する時のQ&A

さて、取得した資格はESや履歴書に記入してアピールすることになりますが、「資格欄の記入の仕方、書き方がわからない…」という人も多いのではないでしょうか。

そこで、資格をESや履歴書に記入する時の疑問点について、いくつか解説していきます。

資格の欄には、略称で記入してもいいの?

略称は基本的にNGなので、必ず正式名称で記入するようにしてください。

履歴書やESのような公的な書類に資格を書く場合、略称で記入することは好ましくありません。

必ず正式名称で記入するようにしましょう。

資格・免許の正式名称は、以下のとおりです。

略称 正式名称
日商簿記2級 日本商工会議所簿記検定試験2級
MOS Microsoft Office Specialist
FP2級 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
宅建 宅地建物取引士資格
秘書検定 秘書技能検定
運転免許 普通自動車第一種運転免許
英検 実用英語技能検定
漢検 日本漢字能力検定

みなさんが迷ってしまいがちな「運転免許」の正式名称は、「普通自動車第一種運転免許」ですので、覚えておいてください。

ただ、大型免許などはこの限りではないので、必ず自分の取得した運転免許と照らし合わせるようにお願いします。

取得している資格が複数あるんだけど、どういう順番で書けばいいの?

取得日順に書けば間違いありません。

資格をESや履歴書に記入する際は、基本的に資格の正式名称と取得日を記入します。

そこで、複数の資格を取得している場合は、取得日順に記入するようにしましょう。

このときに注意すべきなのは、「履歴書の中で、和暦と西暦を統一させること」。

一つの履歴書の中で和暦と西暦が混在していると非常に読みにくいので、読み手のことを配慮して、どちらか一方に統一するようにしましょう。

取得している資格の数が多すぎて、資格欄に収まりません…

仕事に関連する資格を優先して記入するようにしましょう。

「持っている資格が多すぎて、資格の欄に書ききれない…」

傍から聞けば贅沢な悩みですが、本人にとっては深刻な悩みですよね。

そこで、この悩みを抱えた皆さんは、「自分の持っている資格が志望企業の業務に関連するか否か」を基準に、取捨選択を進めていきましょう。

例えば、金融業界志望のAくんは、「運転免許、簿記2級、FP2級、漢検準1級、世界遺産検定1級」という5つの資格を持っていますが、資格欄には3つしか書くことができなかったとします。

この場面では、どの資格を記入すべきでしょうか。

正解は、「運転免許、簿記2級、FP2級」の3つです。

なぜなら、運転が出来るかどうかは入社後の業務(特に営業職)に影響してきますし、簿記やFPの知識は入社後も活かせるため、業界への知識や興味を示すことが出来るからです。

反対に、漢検世界遺産検定の知識は、金融業界の業務にあまり関わりがないので、ESや履歴書に書く必要は必ずしもありません。

ただ、世界遺産検定や野菜ソムリエなどの「おもしろ資格」は話のきっかけになるかもしれないので、「趣味・特技」欄に記入してみるといいでしょう。

資格欄に記入できる資格が本当に何もないのですが、どうしましょう…

「特になし」と答えるか、勉強中の資格について書きましょう。

「資格欄に書けるような資格を何も持っていない、ESで落ちてしまうのかな…」と不安を感じてしまう学生さんは多いようです。

ただ、先ほどから再三繰り返しているように、「資格を持っていないからと言って内定をもらえないわけではない」ので、資格が何もなくても胸を張って、「特になし」と書きましょう。

このとき、空欄を作るのはあまりよろしくないので、必ず「特になし」と記入するようにしてください。

しかし、「特になしと書けば大丈夫だよ!」と言われても、資格欄を埋められないことに引け目を感じる学生さんがいるかもしれません。

そんな方には、勉強中の資格について記入することを勧めます。

この場合は、「簿記2級取得に向けて勉強中(2018年11月取得予定)」というように書けばいいです。

受験する試験の日程がわかっている場合は、それに言及しておくと信憑性が増します。

最後の行に「以上」と書いたほうが良い?

資格欄では書く必要がありません。

学歴・職歴欄では「以上」と書かなければいけないので、資格欄でも書く必要があるのか、不安になってしまいますよね。

しかし、資格欄では、文末に「以上」と書く必要はないので、その使い分けに注意しましょう。

資格に関する嘘ってバレるの? バレたらどうなるの?

バレる可能性は低いですが、バレたら悲惨なので、極力真実を書きましょう。

「本当はTOEIC380点だけど700点って書いちゃおうかな~」

「簿記2級よりも簿記1級のほうが見栄えいいよな…」

経歴を詐称して資格のアピールをしてしまいたい、そんな衝動に駆られることがあるかもしれませんね笑。

そんなみなさんに朗報(?)ですが、資格の証明書を提出されるように求められることはあまりないので、資格に関してついた嘘はバレにくいです。

ただ稀に、最終面接時や内定後、資格の証明書を提出するように求めてくる企業があります。

そのときは嘘が100%バレてしまいますよね。

嘘がバレたからと言って内定取り消しになる確率は限りなく低いですが、相手の信用を落としてしまうことは間違いないので、嘘はつかないほうが無難です。

大学生 Aくん大学生 Aくん

私も、最終面接のときに、TOEICのスコア証明書を提出するように求められたことが2回ありました。
この例からも、嘘はつかないほうが良いかなと思います。

資格をうまくアピールして、就活を有利に進めよう!

新山 保

ここまで、就活で資格をうまくアピールするための方法や、ESや履歴書に資格を記入するときの注意点について説明してきました。

大谷 翔太

「資格をとったという事実」だけでは評価されないため、「資格の取得に至るまでの過程」を説明すべきだということが分かりました。

菊地 絵理奈

私は、ESや履歴書の資格欄への記入方法が分かって、すごくスッキリしました。

新山 保

それは良かったです。
みなさんも、「資格」という武器を磨いて、就活では存分にアピールしましょう。

就活イベントMeetsCompany

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