就職活動で、避けては通れないのが面接です。

「そもそも、どんな質問をされるんだろう?」
「どうやって答えれば良いんだろう…」

面接で聞かれることが分からず、困っている学生さんも多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、迷える就活生を救うため、面接で問われる質問や効果的な逆質問を一挙紹介します!

面接で問われることは3つしかない

面接でどのようなことを問われるのか解説する前に、まず下の図を見てください。

※参照)就職白書2017

こちらは、株式会社リクルートキャリアによって発表された「就職白書2017」に記載されていたデータの一つで、左側が「企業が採用基準で重視する項目」、右側は「学生が面接等でアピールする項目」です。

左側のグラフを見ていただくと、92.9%の企業が「人柄」、76.1%の企業が「その企業への熱意」、そして68.8%の企業が「(学生の)今後の可能性」を重視していることがわかります。

つまり、面接で問われることも、「人柄」「その企業への熱意」「今後の可能性」という3項目が中心になるわけです。

1. 学生の「人柄」を問う質問

企業からしてみれば、学生の人柄が分からぬまま採用することは、非常にリスクを伴います。

なぜなら、企業の雰囲気や価値観と全く合わないような学生を採用してしまった場合、どちらにとっても悲劇だからです。

学生の皆さんにとってみれば、自分と雰囲気の合わない企業で40年間働き続けるのは苦痛でしょうし、企業にとってみても、自社と雰囲気の合わない学生を採用して会社をやめられるのは困ります。

そのため、学生の雰囲気や価値観が企業のそれと合致しているのか調べることを目的に、企業は面接で、学生の「人柄」を問う質問を必ずします。

例えば、以下のような質問が面接の場では問われます。

  • 自己紹介してください

    「名前、大学・学部名、大学での研究内容、課外活動、意気込み」程度でとどめておきましょう。
    くれぐれも自己PRと混同して長々と話さないようにしてください。

  • 学生時代に一番力を入れたことは何ですか(ガクチカ)

    文系就職で最も聞かれる質問と言っても過言ではない、定番の質問です。
    学業面と非学業面(サークル、部活動、アルバイトなど)の両方を用意しておきましょう。
    また、面接官は学生の活動自体にはそれほど興味が無いので、「その活動を始めようと思った背景、取り組むうちに直面した困難、それを乗り越えるために取った工夫、その経験から得た学びや気づき」を重点的に話すよう意識してください。

  • 自己PRしてください

    「あなたの長所は何ですか?」という質問とほぼ同じなので、「私の強みは〇〇です」「私は〇〇な人間です」というフレーズで始めれば大丈夫です。
    自分の強みを裏付けるようなエピソードを後に続けて、その強みが入社してからどのように活かせるか、ということもアピールしましょう。

  • あなたの短所は何ですか

    この質問もただ短所を答えるだけではなく、短所を裏付けるエピソードや、短所を克服するために行っている取り組みについても言及するといいです。
    ただ、「時間が守れない」「常にやる気が出ない」などの社会人としての資質が疑われるような短所を答えてしまうのはNGです。
    「一つのことにこだわりすぎる」「慎重すぎる」のように、自身の長所の裏返しを答えるのが一番無難でしょう。

  • 挫折、失敗経験を教えて下さい

    ただ単に挫折、失敗経験を答えるだけではなく、その経験をどう乗り越えたか、そこから何を学んだかということも伝えるようにしてください。

  • 今の大学、学部を選んだ理由

    「自分の学力に合っていたから…」「大学が家から近かったから…」などの受動的な理由は印象がよくありません。
    「〇〇を勉強したかったからです!」などの積極的な理由に言い換えましょう。

  • 周りからはどんな人だと思われていますか

    自己分析だけではなく「他己分析」もできているかを問う質問です。
    友達や先輩を頼って、自分の印象について聞いてみましょう。

  • 尊敬する人は誰ですか

    その人を尊敬する理由、尊敬している人が持っている価値観なども述べて、それを自身に落とし込めればOKです。

  • 苦手な人はどんなタイプですか

    苦手な人のタイプについて答えるだけではなく、なぜそのタイプの人が苦手なのか、その人と付き合うためにどのようなことを工夫しているかも考えておきましょう。

  • 好きな言葉や座右の銘は何ですか

    もちろん、その言葉が好きな理由も答えましょう。
    その理由と、自己PRの内容に共通点があれば、より自己PRが強固なものになります。

  • あなたの性格について教えて下さい

    自身の性格について最初に述べてから、そう考える根拠やエピソードを述べます。
    変わったものでは、「あなたのキャッチコピーを教えて下さい」「あなたを動物(色、漢字一文字、四字熟語など)に例えると?」という質問もあるので、聞かれても困らないようにあらかじめ回答を考えておきましょう。

  • 属している集団の中でのあなたの役割について教えてください

    仕事は基本的にチームで連携して進めるものなので、この質問を通して面接官は「この学生はどのような役割で仕事をするのだろう」と推し量ります。

  • 小さい頃はどんな子供でしたか

    幼少期から現在までに共通する「軸」や一貫性が見られています。

2. 学生の「その企業への熱意」を問う質問

企業からすると、自社への志望度が高くない学生は一人も採用したくありません。

なぜならば、企業は一人の学生を採用するために、相当のコストを掛けているからです。

リクナビ、マイナビに求人広告を出したり、説明会の会場をセッティングしたり、面接では応募者に交通費を支払ったり…

これらの費用をすべて合わせると、新卒採用における入社予定者一人あたりの採用費用は、約50万円にまで上ります。

これだけ多くの資本を投下している以上、学生の内定辞退が続出したり、入社した新入社員がすぐに会社をやめてしまったりすると、企業にとっては大きな損失ですよね。

そのため、内定を出したら承諾してくれるような、入社してからも長く働き続けてくれるような、自社への志望度が高い学生を、企業は求めているのです。

志望度が高くない学生は、面接で落とされてしまうので、志望度の高さをアピールし、内定を獲得するためにも、「企業の熱意を問う質問」の対策は入念にしておきましょう。

例えば、以下のような質問が面接では問われます。

  • 志望動機を教えて下さい

    ほぼすべての面接で聞かれるので、入念に対策しておきましょう。
    ただ、会社への愛が溢れすぎて長々と喋りすぎてしまうと面接官がうんざりしてしまうので、簡潔にまとめるようにしてください。

  • 業界の志望理由

    「他業界ではなく、なぜこの業界なのか」「この業界で成し遂げたいことはどのようなことか」という観点で答えましょう。

  • 同業他社と弊社の違いは何だと思いますか

    「同じ業界でも、なぜ自社が良いのか」ということです。
    社員さんと接したときの印象、事業内容や商材の違い、ビジネスの方向性などを他社と比較検討して、「〇〇という理由で、御社を志望しています!」と自信を持って言えるようにしましょう。

  • 他社の選考状況を教えて下さい

    選考が進むほど聞かれるようになります。
    「なぜ別の業界も受けているのか?」と突っ込まれることがあるので、受けている企業に共通する軸を考えておきましょう。

  • 弊社が第一志望ですか

    この質問に対しては、「第一志望です!」が模範解答です。
    会社としても、「第二志望です…」と言っている学生より、元気よく「第一志望です!」と言ってくれる学生を採用したいはずですよね?
    良心が痛むかもしれませんが、内定獲得のためにも嘘をつくことを勧めます。

  • 希望職種とその理由

    「会社で働くイメージがきちんとできているか」「会社でどのように活躍できるか」が問われています。
    希望する職種とその職種に魅力を感じた意味、そしてそこで自分の強みをどう活かせるかを主張するといいです。

  • 就活の軸(働く上で大切なこと)を教えて下さい

    3つくらい用意しておきましょう(多すぎても少なすぎてもダメです)。
    そして、就活の軸をすべて説明してから、「この全てを満たしているため、私は御社を強く志望しています!」と力強く締めくくれば大勝利です。

  • キャリアプラン(将来の夢)について教えてください

    「5年後、10年後にどうなっていたいですか?」と問われることも。
    「御社の〇〇という職種で~~の仕事に取り組みたいです!」と答えましょう。
    このとき、どの会社でも使いまわせるようなキャリアプランではなく、その会社ならではの独自性を出せれば(社員さんの話を引き合いに出すなど)、なお良しです。

  • 当社の強み、弱みを教えて下さい

    「業界の未来について、どうお考えですか?」というように、業界全体について聞いてくることも。
    どちらも、業界研究と企業研究がきちんとできているのかを問う質問です。
    業界本や企業HPをくまなくチェックし、入念に対策しましょう。

3. 学生の「今後の可能性」を問う質問

面接では基本的に「学生の人柄」「企業への熱意」が中心に聞かれますが、「入社後にこの学生はうちの会社で活躍してくれるのか?」という可能性を探るために、現段階の知識を問う質問がされることもあります。

そのため、日頃からニュースを見たり新聞を読んだり、最新の情報をインプットしていくことがマストです。

例えば、以下のような質問が面接の場では問われます。

  • 最近気になるニュースを教えて下さい

    ただ気になるニュースについて述べるだけではなく、そのニュースについて興味を持ったきっかけやそれに対する自分の考えも述べると良いでしょう。
    また、受けている業界に関するニュースを取り上げると、勉強熱心という印象を与えられます(例えば、食品メーカーを受けているなら食に関するニュースを取り上げる)。

  • 最近読んだ本を教えて下さい

    日頃から本を読む習慣がついていないと、とっさに答えるのが難しいかもしれません。
    本を読んで感じたこと、気づきを伝えられるといいでしょう。

  • 資格(語学力、パソコンスキルなど)について教えてください

    資格を取ったという事実だけではなく、なぜその資格を取ろうと思ったのか、その過程で苦労したことは何か、資格を活かしてどのように活躍したいか、というところまで踏み込んで説明できるといいです。

  • あなたにとって仕事とは何ですか

    「学生と社会人の違いは何ですか」と問われることもあります。
    仕事に対する価値観が聞かれているので、仕事を通してどのような価値を提供したいか、そのためにどのような社会人になりたいか、ということを論理的に説明しましょう。

  • 日本にある車の数はどれくらいでしょうか

    就活生の皆さんがよくご存知の、「フェルミ推定」です。
    フェルミ推定とは、実際に数えることが困難な数量を、最低限の知識から論理的に概算することを指します。
    コンサルティングファームや外資系投資銀行などの面接で問われるので、これらの業界を志望する学生さんは対策必須です。

自分で質問するときはどうする?NGな逆質問と面接官にの心に刺さる逆質問

面接の最後に、必ずと言っていいほど聞かれる質問があります。

それは、「何か質問はありますか(俗に言う逆質問)」や「最後に何か言いたいことはありますか」というものです。

ここで、「特に質問したいことなんてないし、対策せずにその場で質問考えればいいよね」と考える学生さんがいますが、それは大きな間違い。

なぜなら、逆質問は「唯一学生が主体的にアウトプットする質問」であるために、その学生の能力や会社への志望度が如実に反映されるからです。

また、「唯一社員から生の声を聞くことができる質問」であるため、その内容を志望動機や自己PRに盛りこむことで、他の学生との差別化を図ることも可能になります。

そのため、きちんと戦略を立てて逆質問に臨むことが、面接突破の近道なのです。

ここからは、NG逆質問の例と面接官の心に刺さる鋭い逆質問の例をそれぞれ紹介します。

NG質問例1:調べればわかることを聞いてしまう

「御社の企業理念は何ですか?」

「御社で取り扱っている商品は何ですか?」

企業研究していないことがまるわかりですね。これでは面接突破への道は遠いでしょう。

NG質問例2:待遇ばかりを気にしている

「御社の社員さんの平均年収を教えて下さい!」

「残業代はきちんと出ますか?」

「お休みはどれくらいとれますか?」

このような質問ばかりでは、「この会社で働きたい!」という気持ちが伝わりませんね。

会社からするとそのような学生を採るメリットはないですし、「自社より待遇のいい会社から内定が出たら、そちらへ行ってしまうのではないか」という印象を受けるはずです。

鋭い質問例1:社員の人に聞かなければわからないことを聞いている

例えば、社員さんの人柄や、企業全体の組織風土などは企業HPだけではわかりませんよね。

そこで、以下のような質問をすることで、企業への理解がさらに深まります。

「御社の社員さんの人柄を一言で表すとどうなるか、教えてください」

「活躍している営業とそうでない営業の共通点を教えて下さい」

「入社するまでにやっておくべきことはありますか?」

鋭い質問例2:自分が調べたこと、聞いたことを踏まえた質問をする

鋭い質問例1は悪くないのですが、実は、飛び抜けて良い質問ではありません。

なぜなら、これらの質問はすべて「就活 面接 逆質問」と調べれば出てくるような質問例であるため、汎用性が高く、どこの企業でも使いまわせる質問だからです。

他の学生も同じサイトを調べていることも多いため、もしかしたら面接官は「また、入社するまでにやっておくべきことかよ、今日10回目だよ…」と考えているかもしれません。

そこでおすすめするのが、「自分が調べたこと、聞いたことを踏まえて質問する」こと。

たとえば、「御社のHPで〇〇というニュースリリースを読んだのですが、〇〇についてより詳しく教えていただけませんか?」という質問は、他の学生との差別化を図れますし、「熱心に情報を集めている」というアピールをすることもできます。

面接の質問対策に必須の事前準備3つ

ここまで、面接で頻出の質問について述べてきましたが、質問への対策として有効なものは3つあります。

  1. 結論から話し始めて、後からその理由や具体例を続ける
  2. 頻出の質問に対しての回答をあらかじめ考えておく
  3. 志望企業で問われそうな質問をあらかじめリサーチしておく

1つ目は、「結論から話し始めて、後からその理由や具体例を続ける」ことです。

冗長で何を伝えたいのかわからない回答を面接官は一番嫌うので、伝えたいことを絞って、簡潔に伝えることが肝心です。

回答時間は、1分以内が理想的。

2つ目は、「頻出の質問に対しての回答をあらかじめ考えておく」ことです。

自己PRやガクチカなどの、「人柄」に関する質問への回答はどの企業にも使いまわせるので、自己分析を深めて、早いうちに回答例を自分の中で固めておきましょう。

3つ目は、「志望企業で問われそうな質問をあらかじめリサーチしておく」ことです。

ほとんどの企業に対しては、頻出の質問に対して対策するだけで事足りますが、まれにうまくいかないことがあります。

例えば、学問について非常に詳しく聞いてくる企業の面接を控えている場合です。

このとき、ガクチカや自己PRの対策ばかりしていては、学問について深く突っ込まれたときにキチンと答えられず、あまり効果がないですよね?

そのため、その企業の面接で問われそうな質問をあらかじめ調べておいて、それに特化した対策を取ることが重要なのです。

このとき、「みんなの就職活動日記」という口コミサイトや、「ONE CAREER」というアプリが非常に便利なので、ぜひ使ってみてください。

大谷 翔太

就職活動の面接って、色々対策しなければいけないことがあるんですね。

新山 保

そうですね、ただ面接は場慣れするうちに、少しずつスムーズに話せるようになってきますよ。

菊地 絵理奈

わかりました。
模擬面接をいっぱい受けて、本番の面接に備えます!

新山 保

面接の質問対策として重要なのは、「話し方」「頻出の質問への対策」「情報収集」の3点です。
この記事を読んでいるみなさんも、以上の3つを意識して採用面接を乗り切ってください!