強みを企業に伝える自己PRの作り方を例文で解説

就職において、ES から面接まで聞かれ続ける自己 PR

「私の強みは~」からではじまる自己 PR をうまく作れなくて、悩んでいる人が多いのではないでしょうか。

しかし、「自己 PR を制するものは就活を制する」と言っていいほど内定には必須の項目です。

「自己 PR をまだ作ったことがない・・・」
「自己 PR はどこを見られているの?評価基準とは・・?」
「自己 PR がうまく書けなかったから ES 落ちた・・・・・」

自己 PR 恐怖症になっているみなさんに、「自己 PR で見られているポイント」「自己 PR の正しい書き方」「自己 PR の注意点」を紹介していきます!

企業が自己 PR を聞く理由は入社して活躍できるか知るため

新山 保

今回説明するのは自己 PR です。

大谷 翔太

自己 PR を書く機会は何度かあったのですが、結局自己 PR ってなにを書けばいいのかよくわからなくて・・・

菊地 絵理奈

論理的に文章を書くのが苦手で、まとまりのない文章になってしまうんですよね・・・

新山 保

2人とも自己 PR に苦戦していますね。
いいですか。企業が自己 PR を聞く理由は、みなさんが入社してから活躍できるかを知りたいからなんですよ。

そもそも、自己 PR とは何でしょうか。

自己 PR ときいて、自己紹介と同じように考える人がいますが全くの別物です。

自己紹介は、自分の所属している組織を簡単に説明することを言います。

例えば、初対面の人に「初めて私は~です。本日は宜しくお願いします。」と挨拶しますよね。

これは自己紹介です。

一方、自己PRは自分の「強み」を企業にアピールすることを言います。

面接等で「あなたのことを PR してください」「あなたの強みはなんですか?」と聞かれたら、「私は~が得意です。」や「私の強みは~です。」と答えますよね。

企業は自己 PR を聞くことで、みなさんが「自社に入った時に活躍できる人材か」を知ろうとしているのです。

会社に入った時に活躍できる人材とは?

「会社に入った時に活躍できる人材」を説明するために、まず日本の採用システムを説明します。

日本の新卒採用システムは「ポテンシャル採用」と言われています。

これは「今現在何ができるか」という現在のスキルだけでなく、「これから発揮されるであろう」潜在的な能力も含めて採用するシステムのことです。

企業からすれば、「新卒」という、今まで会社で働いたことがない人を採用しなければいけないので、仕事の実績では評価できませんよね。

そこで企業は、みなさんが「自社に入ったときに活躍できるだろうか」という観点で評価しています。

では、企業はあなたの何を見ることで活躍できるかを判断しているのでしょうか。

企業が自己 PR で知りたい3つの要素

ほとんどの企業が自己 PR で知りたいことは「目標達成能力」「リーダーシップ」「チャレンジ精神」の3つです。

企業によって目標達成能力が強く求められていたり、あるいはリーダーシップが強く求められていたりと程度の差はありますが、基本的にはこの3つをおさえておきましょう。

企業がどの要素を強く求めているかは、企業研究をすることでわかります。

企業研究のコツ

それでは、事故 PR の3つの要素「目標達成能力」「リーダーシップ」「チャレンジ精神」を詳しく説明していきます。

1. 目標達成能力

目標達成能力とは、目標を達成する際の課題や困難を解決する能力のことを指します。

社会に出れば、様々な困難に直面します。

それは、あなたがどの企業に入っても同じです。

そのため目標達成能力は社会人の基礎能力と言えます。

課題を見つける洞察力や、目標達成まで必死に取り組む粘り強さも目標達成能力の1つといえるでしょう。

2. リーダーシップ

就活をしていると「リーダーシップが必要」とよく言われますよね。

それはリーダシップがある人ほど高い成果を出せると考えられているからです。

「自分は意見を言ったり、指揮をとるのは苦手だから、リーダーシップがない。」と思う人もいるかもしれません。

そういう人は、「リーダー=自己主張が強いエゴイスティックな人」と考えていませんか?

しかし、リーダーシップとはそういう意味ではありません。

企業が考えているリーダーは、「チームのことを第一に考えられる人物」です。

チームのために今何が必要かを考え、主体的に行動できる人材がリーダーシップを持った人材と考えられています。

先頭に立ってみんなを引っ張るリーダーもいれば、後ろからメンバーたちの背中を押すリーダーもいるということ。

よって、リーダーシップをアピールするときは献身性も含めてアピールすることが大切です。

3. チャレンジ精神

3つ目はチャレンジ精神です。

現代のビジネスは昔と比べて変化が激しく、ある事業が成功したとしてもすぐにライバルが出現して変化を迫られます。

なので企業は、常に変化をもたらしてくれる活力のある人材を求めています。

困難なことにチャレンジしてきた経験や、ゼロから新しいものを作り上げた経験は、企業が成長していくうえで必要な能力といえるので高く評価されるでしょう。

自己 PR は、自分の得意なことをただアピールする場ではない

自己 PR について「自己 PR なんだから、自分のことを自由に発信すれば良いんじゃないの?」と言う人がいますが、この考え方は就活において良い考えとは言えません。

なぜなら、自己 PR の価値を決めるのはみなさんではなく、企業だからです。

本人にとって自信のある自己 PR でも、企業が価値を感じなければ、選考で落とされてしまいます。

自己 PR を企業に評価してもらえるように企業研究をしっかりと行い、企業が求めている人材を把握するようにしましょう。

ES(エントリーシート)の自己 PR の書き方

自己PRを書く

自己 PR を書くとき、「本当にこの書き方でいいかな・・・」「この書き方だったら選考落に落ちないかな・・・」と悩みますよね。

自己 PR で悩む原因は、書く時のコツがわからないからです。

自己 PR を書くコツはたった1つ。

それは、「みなさんの強みが、企業に入ってからも発揮できるように見せること」です。

実際の ES の中で、自己 PR が書ける量は限られています。

なので、効率よく書かなければ、効果的な自己 PR は書くことはできません。

効果的な自己 PR を書くためには、次の3点を押さえる必要があります。

  1. 初めに結論(私の強みは~です)を書く
  2. 強みが発揮したエピソードを複数書く
  3. 強みが企業にどのように活きるのかを書く

1. 初めに結論(私の強みは~です)を書く

自己 PR の初めは、結論から書きましょう。

結論より先にエピソードを書くと、何のためにエピソードを書いているのかわからず、冗長に感じられてしまいます。

結論をはじめに書くことで、採用担当者は最初の1行でみなさんの自己 PR の概要がわかり、とても読みやすい文章になるのです。

2. 自分の強みを発揮したエピソードを複数書く

自分の強みを簡潔に述べた後は、それを裏付けるためのエピソードを書きましょう。

自分の強みが発揮されたエピソードを書くことで、信憑性が出ます。

またエピソードは、自己 PR の字数制限が150文字より多い場合、なるべく2つ以上入れるようにしましょう。

エピソードが1つだけだと「結果の要因が本当にこの学生の強みにあるのか」「たまたま周囲の環境に恵まれただけではないか」と企業が疑ってしまうからです。

例えばある野球選手がたまたまホームランを打ったからといって、周りがホームランバッターと認めることはないですよね?

偶然の1本ではなく、何本もホームランを打って、ようやくまわりはホームランバッターであると認識します。

強みも同じで、複数のエピソードで発揮されていないと強みとは言えないのです。

エピソードを具体的に書く

もちろん、単純に複数のエピソードを書くだけではなく、あくまでも内容が伴ったエピソードを複数書くことが重要です。

1つ1つのエピソードに内容を伴わせるには、「どのように努力したのか」「どのように行動したのか」「どのように強みを発揮したのか」まで具体的に書くことがポイントとなります。

例えば、自己PRで分析能力をアピールするために、塾講師のアルバイト経験について書いたとしましょう。

私の強みは分析能力です。
なぜなら塾講師時代に持ち前の分析能力を生かして、生徒からの評判1位を獲得したからです。

これでは、どのように分析能力を生かしたかがわかりませんよね。

では、より具体的に書いた自己 PR を見てみましょう。

個別指導の講師として働き始めて、成績が伸びている生徒と伸び悩んでいる生徒の差が激しいことに気づきました。
生徒の様子をよく観察してみると、伸びている生徒と伸び悩んでいる生徒の集中力は変わらないため、指導方法が合っていないのではと考えました。
そこで、生徒1人1人に適切な指導をするため、まずはしっかりと生徒の話を聞くところから始めました。
生徒の好みに合わせて、ゲーム好きな生徒にはクイズ形式の単語テストをしたり、コミュニケーションが得意でない生徒には神経衰弱に見立てた単語テストを作るなど、指導方法の工夫をしました。
その結果、自分が受け持っていた生徒の8割が成績上昇し、年間最優秀講師として表彰されました。

このように、自分の経験を詳しく説明することで、信憑性が高い自己 PR になります。

3. 自分の強みがどのように企業で活かせるのかを書く

エピソードを書いた後は、自分の強みが企業にどのように活かせるのかを書いていきましょう。

書くときのポイントは、「他の企業ではなく、その会社だからこそ活かせる」ということをわかりやすく表現することです。

例えばコンサルタント企業の自己 PR に、「持ち前の課題解決能力を生かしてクライアントの課題解決に貢献したい」と書いたとします。

これだけだと、どのコンサルタント会社にも言えることなので、特定の企業に対してのアピールになりません。

特定の企業にアピールするためには、まずしっかりと企業研究をして、企業の特徴を把握し、それに沿った自己 PR を書く必要があります。

自分が志望するコンサルタント企業が、地方の中小企業を多くの顧客としているとわかれば「大学のゼミで培った地方創生の知識を活かして、地方の中小企業が抱える多様な課題を解決したい」と企業に合った内容を書くということです。

すると企業側も「うちの会社で活躍してくれるかもしれない」と思うようになります。

自己 PR を書く際は、「自分の強みを発揮することが貴社の利益になります」ということがダイレクトに伝わるように書きましょう。

自己 PR を書くときに注意する5つのこと

今までで自己 PR に入れる要素や、正しい書き方を説明してきましたが、自己 PR を書くときにやってはいけないことは次の5つです。

  1. 複数の強みを入れない
  2. 抽象的な表現は使わない
  3. 安易なたとえ話をしない
  4. 面接で伝わることを使わない
  5. しっかりと自分の言葉で作り上げる

それでは1つ1つ説明していきます。

1. 複数の強みを入れない

先ほど、自己 PR の書き方で説明したように、自己 PR では自分の強みに信憑性を高めるために複数のエピソードを入れるべきとお伝えしました。

しかし、1つの自己 PR に、複数の強みを入れるのは効果的ではありません。

例えば、「私の強みはプロ意識とハングリー精神と課題発見能力です」と言われるとどうでしょうか。

結局何が言いたいのかよくわからなくなってしまいます。

自分のことをよく知ってもらおうとすることはいいことですが、相手から見たときにわかりにくい内容になってしまったら本末転倒ですよね?

相手にわかりやすい自己PRを心がけてください。

2. 抽象的な表現は使わない

抽象的な表現は使わないようにします。

抽象的な表現とは、曖昧な言い方だったり、誤解を招くような表現、どうとも取れる表現のことを言います。

たとえば、「自分が主催したイベントにたくさんの人が来ました。」という文を書いたとします。

この「たくさん」だけでは、読む人には曖昧にしか伝わりません。

実際に1,000人を超える大勢の人が来たのか、50人しか来ないと思っていたのに200人も来たから多いと書いたのか、全くわかりませんよね。

また、人によって「たくさん」の基準は異なります。

「たくさんっていうから、1,000人くらい来たかと思ったら、実際は500人しか来なかったのか・・・」

このように、期待を悪い意味で裏切ることにもなりかねません。

自己 PR は自分が100%伝えたいことを正確に伝えられるかが勝負のカギとなります。

ですので、受け取る人によって印象が変わってしまったり、認識が異なったりする単語や概念はなるべく使わないようにしましょう。

3. 安易なたとえ話をしない

安易なたとえ話は、自己 PR に効果的とは言えません。

就活において、「自分は万能歯車です」といってチームワーク力をアピールしたり、「刺身のツマのような人間です」といって裏方アピールをしたり、「納豆のような人間です」といって粘り強さをアピールする就活生が後を絶ちません。

就活生は斬新や真新しいと思ってたとえ話を使っているつもりでしょう。

しかし、採用担当者は毎年何千人もの就活生を見ているわけですから、たいていの比喩表現は使い古されていると思った方がよいです。

採用担当者からすれば、「またツマか・・・今年はツマ4人目。こっちは刺身の方を求めているんだよ。」と内心あきれられてしまう恐れがあります。

ですので、採用担当者が感心するようなたとえ話をする自信がなければ、なるべく比喩表現は使わないようにしましょう。

4. 面接で伝わることを使わない

面接で伝わることを強みとしてアピールすると、言葉にしないと伝わらない強みがアピールできなくなってしまいます。

例えば、コミュニケーション能力。

「コミュニケーション能力を書いたら良いって聞いたけど・・・」という人がいるかもしれませんが、おススメできません。

なぜなら、コミュニケーション能力があるかないかは選考を通してみてればわかることだからです。

就活の選考過程やインターンシップで用いられるグループディスカッションを見れば、コミュニケーション能力の有無はわかるようになっています。

またグループディスカッションが無くても、実際に面接で会話をしていればコミュニケーション能力はわかります。

グループディスカッションが苦手な方は「苦手なグループディスカッションを克服するコツ」も参考に!

あえて文字にしなくても直接話すことでわかる事だから、それ以外のアピールポイントで「会いたい」と思ってもらう方が効果的でないでしょうか。

5. 自分の言葉で作り上げる

最後の注意点は、自己 PR を自分の言葉でしっかりと作り上げたかということです。

就活において「1つだけの正しい答え」はありません。

では就活において何が大切か。

それは、ES や面接で「あなたらしさ」が出ているかどうかです。

ES を書くときに、WEB 上の例文を少し変えて使う人もいますが、それは危険です。

なぜなら面接官は人を見るプロだから。

人の経験を飾ったアピールでは、ES は通過しても面接には通りません。

ES に書く文章は、自己 PR に限らず自分でしっかりと作りましょう。

自己 PR の悪い例文と良い例文!改善点を考えてみよう

最後に、実際のコンサルタント会社の自己 PR を見て、どこが悪いか考えてみましょう。

まずは、自己 PR として、効果的でない文を見てみます。

私の強みは問題発見能力です。
私がアルバイトをしていた個人経営のカフェの近くに、有名チェーンのカフェが開店し、売上が落ちてしまいました。
そこで、食後の様々なデザートメニューを用意することで、以前通りの売上を確保することができました。
持ち前の問題発見能力を活かして貴社でも活躍したいと思います。

この自己PRの改善点はどのようなものでしょうか。

次の3つの改善点があると考えられます。

  1. なぜデザートメニューを用意したのかがわかりません。
    問題解決能力をアピールするなら、なぜデザートメニューを充実させたのかまで書く必要があります。
  2. 自己PRのエピソードは複数書く方が信憑性が高くなるため、もう1つエピソードを書いて「自分の強みが企業に入ってからも発揮できる」ことをアピールするべきでしょう。
  3. 志望動機の部分は、企業の具体的な業務まで踏み込んで書きましょう。

この3点を意識してみると、次のような自己 PR になります。

私の強みは問題発見能力です。
私がアルバイトしていた個人経営のカフェの近くに、有名チェーンのカフェが開店し、売上が落ちてしまいました。
流れてしまった客層を調べてみると、家族連れが多いことがわかりました。
実際に相手のお店に出向き、メニューを見てみると、私が働くカフェに比べてデザートメニューがたくさんあることがわかりました。
そこでファミリー層の回復を狙い、子供向けのデザートメニューを充実させました。
その結果、落ちていた売上が15%回復し、以前に近い売り上げ状態まで戻りました。

また大学では、地域開発のゼミに所属しており、実際の自治体の方からの依頼で、特産品の PR の方法を考えさせていただきました。
PR 方法を考えるなかで、従来の PR は一方的に商品の魅力を伝えていると考えました。
そこで商品とお客様の交流が必要と考え、地域物産展を地域住民が集まるショッピングモールで開催しました。
その結果、自治体の方から依頼された特産品の売上が過去最多になりました。

私はこの「問題発見能力」という強みを活かして不動産関係のクライアントを多く抱える貴社で、消費者との接点を大切にしたコンサルタント提案をしていきたいです。

自分の経験がより詳しく書かれていて、能力を発揮した様子がよくわかります。

また、ひとつだったエピソードが2つになり、問題発見能力の信憑性が高くなりました。

最後の1行は、その企業の特徴に合わせた内容が含まれており、その会社で自分の能力が発揮できることを効果的にアピールしています。

自己 PR は書けば書くほど上手になる

男性が書いている

最後に、自己PRを書くときに覚えておいてほしいのが、「初めからうまく書けるわけではない」ということです。

自己PRは自分の言葉で書くたびにどんどん洗練されていくものです。

ですので、他人の例文を探すだけではなく、自分の言葉でどんどん書きあげていきましょう。

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