就活の流れ(スケジュール)を徹底解説

就活を控えた20卒の皆さん、「就活の流れ」きちんと把握していますか?

就活のスケジュール、全体像が分からないままだと、何をすればいいか分からず不安を感じてしまうし、戦略も立てづらいですよね。

でも、ご安心ください!

今回は、就活解禁の3月1日を一つの区切りとして、3月1日以前と以降にやるべきことをそれぞれ紹介します。

このページを読み終えた頃には、あなたも「就活の流れのエキスパート」の仲間入りを果たしているでしょう!

就活への不安を取り除くために、就活の流れ(スケジュール)を把握しよう!

顎に手を当てて考える男女

就活を控えた大学生の皆さん、就活に不安を感じていますか?

おそらく、こう聞くとほとんどの大学生は「不安だ」と答えるでしょう。

先が見えていないわけですし、不安に感じるのは当たり前ですよね。

しかし、その中でも問題なのは、「何をすればいいか分からないから不安」と答える人。

なぜなら、「何をすればいいか分からないから不安」というのは、具体的な不安の対象がない「漠然とした不安」だからです。

漠然とした不安は、「面接が苦手だから不安」のような具体的な不安の対象がある「明確な不安」と比べて、原因が不明瞭な分、解消することが難しいのです。

しかも、何をすればいいかも分からないから前に動き出すこともできない。

それでは、漠然とした不安を持っている人は永遠に立ち止まったままなのでしょうか?

いいえ、不安の対象を明確にしてやれば、「漠然とした不安」を「明確な不安」に変えることができます。

具体的に言えば、就活の流れ(スケジュール)を知ると、やるべきことを時系列順に整理することができるので、「就活って何をすればいいの?」「いつから始めるべきか分からない!」という漠然とした不安を解消して、一歩踏み出すことができるのです。

それでは、就活の流れを順番に確認し、「何をいつからすればいいか」を自分の中ではっきりさせましょう!

就活の流れ(スケジュール)

就活のスケジュール

※画像出典)マイナビ

就活は、企業の広報活動が始まる3月1日に「解禁」されます。

ならば、就活は3月から始めればいいんじゃない?と思う人もいるかもしれませんね。

しかし、それは間違いです。

なぜなら、3月まで就活対策を何もしないでいると、就活が解禁された後に、自分が選考を受けたい企業を選ぶのに手間どって、スタートダッシュに失敗してしまうからです。

スタートダッシュに失敗してしまうと、その後の成功確率がガクッと下がってしまうのは予想がつきますよね?

だから、3月以前から就活の準備をすることが大切なのです。

そのため、ここでは3月1日以前と3月1日以降で分けて、就活の流れを説明したいと思います。

3月1日以前の就活の流れ

就活が解禁になる前、つまり3月1日よりも前にするべきことは、就活の準備です。

就職活動が本格的に始まったらスムーズに活動できるように、対策をしておきましょう。

具体的には、自己分析業界研究企業研究筆記試験の対策、ES(エントリーシート)の対策、GD(グループディスカッション)の対策、面接対策をします。

1. 自己分析

時期の目安:3年生(修士1年)の夏休み前~就活終了まで

まず、就活をするうえで一番最初にやってほしいことは自己分析です。

一見、就活と関係がなさそうに思えるのですが、避けては通れないステップと言えます。

なぜなら、自己分析とは、文字通り「自分自身がどのような人間か探る」作業であって、その過程で向き合う問題が、就活に大きく関わってくるからです。

具体的には、次のような問題を考えることになります。

  • 自分はどんな人間なのか。長所や短所は何か。
  • 自分はどんなことが好きなのか。どんな仕事をやりたいのか。
  • 仕事をするうえで、自分が大切にしたいこと(=就活の軸)は何か。
  • 自分は将来どうなりたいのか。

これらの問題と向き合って自分の頭で考え、完璧ではなくとも結論を出すということが、今後の業界・企業選び、ES(エントリーシート)、面接などに役立つのです。

また、自己分析のやり方としては、自分の過去の行動パターンを書きだし、分析する「自分史」や「モチベーショングラフ」、他人に自分のことを分析してもらう「他己分析」などが有効です。

自己分析は、自分という正解のない存在と向き合い続けるため、際限がありません。

自分の中で納得できるように、できるだけ早くから自己分析を始めることをオススメします。

2. 業界研究

時期の目安:3年生(修士1年生)の夏休み前~就活終了まで

自己分析をして、自分の中で就活の軸(=仕事をするうえで、自分が大切にしたいこと)が固まってきたら、次は業界研究を始めましょう。

業界研究とは、「世の中にある様々な業界(=メーカー、金融…etc)を幅広く調べる」作業のこと。

その際には、最初から業界を絞る必要はなく、むしろ食わず嫌いせずにいろいろな業界を見るべきです。

そうすれば、自分が今まで全く知らなかった業界と出会って興味を持ち、視野が広がるという可能性もあります。

もちろん、気になる業界について詳しく調べれば、よりその業界について知識や興味が深まりますし、就活の軸を持った状態で様々な業界を見れば、その中から気になる業界をいくつかに絞ることができます。

業界研究は、「就職四季報」や「業界地図」といった書籍を読んだり、ニュースや新聞を活用したりというやり方で進めていきましょう。

具体的な業界研究のやり方はこちらを参考にしてください。

3. 企業研究

時期の目安:3年生(修士1年生)の夏休み明け~就活終了まで

企業研究とは、読んで字のごとく「特定の企業について調べて、知識を掘り下げる」作業です。

自己分析や業界研究をするにつれて、自分のやりたい仕事や、興味を持った業界が絞られてきているでしょう。

その中から、気になる企業を見つけて、徹底的に調べるのです。

企業研究の際には、「業界地図」や「就職四季報」などの書籍を読む、企業の採用サイトやコーポレートサイトをチェックする、OB・OG 訪問をする、などのやり方で進めていくのがいいと思います。

このようにして集めた情報をノートにまとめて整理するのもいいですね。

「この会社に入りたい!」という熱意を見せるために、企業研究は絶対に必要なステップです。

「競合他社との比較」という視点をもって、密度の濃い企業研究をしましょう。

4. 筆記試験対策

時期の目安:3年生(修士1年生)の12月~選考開始まで

3月以降に企業の本選考が始まりますが、選考の初期段階で筆記試験が課されることがあります。

しかし、就活が解禁された後は、説明会や ES 提出などで忙しく、筆記試験の勉強に回せる時間はほとんどないでしょう。

そのため、3月に入る前から筆記試験対策はしておく必要があります。

筆記試験の内容は企業によって異なりますが、大体の試験は国語・数学・英語などの学力試験と、性格診断の2つに分かれています。

「これだ!」と決めた参考書を購入し、それをひたすら解き進めていけば問題はないでしょう。

5. ES(エントリーシート)、GD(グループディスカッション)、面接対策

時期の目安:3年生(修士1年生)の12月~選考開始まで

ES(エントリーシート)、GD(グループディスカッション)、面接は、それぞれ本選考のステップです。

こちらの対策も、可能な限り3月以前からやっておかなければなりません。

なぜなら、対策を全くしない状態で本選考に臨むと、場慣れしていないため緊張してしまって本来の実力が出し切れず、本選考の通過率が下がってしまう恐れがあるからです。

キャリアセンターで ES を添削してもらったり、学内セミナーに参加して GD や面接を体験してみたり、本選考と同じ選考方法のインターンシップに参加したりして実戦経験を積むことで、他の同級生と比べて一歩リードしましょう。

3月1日以降の就活の流れ

手帳と携帯電話を持っているスーツを着た男性

就活解禁後の3月以降は、プレエントリー合同説明会個別説明会の参加、ES(エントリーシート)提出、筆記試験の受験、面接を受けるなど、本格的な選考に突入します。

最終面接に通ったら、見事内々定がもらえるという流れです。

6. プレエントリー

時期の目安:3年生(修士1年生)の3月1日~

大学3年生(修士1年生)の3月1日、ついに就活が「解禁」されます。

「就活解禁」とは「企業の広報活動の開始」のことを指していて、それと同時に就職情報サイトのリクナビやマイナビがオープンするのです。

20卒の皆さんは、2019年の3月1日が就活解禁ですね。

頑張っていきましょう!

さて、就活生のみなさんは3月1日からマイナビやリクナビにアクセスできるようになり、「プレエントリー」を行います。

プレエントリーとは、「企業の選考にまだ参加していない状態だけれども、その企業に興味があるという意思表示をして、企業から説明会や選考の情報を受け取れるようにすること」を指します。

※よく似た言葉に「エントリー」というものがありますが、これは「選考に参加した状態」のことを指します。間違えやすいので注意してください。

プレエントリーの段階ではまだ本選考に参加していない状態ですし、本選考に参加しなければいけない義務もありません。

本選考にはプレエントリーが必須ですし、選考の受け忘れを防ぐためにも、興味がある企業は、選考を受けようか迷っていてもどんどんプレエントリーしていきましょう!

7. 企業の合同説明会、個別説明会への参加

時期の目安:3年生(修士1年生)の3月上旬~

3月1日を過ぎると、企業は広報活動をすることが可能になるので、各企業は合同説明会個別説明会を盛んに開催するようになります。

  • 合同説明会

    マイナビやリクナビといった就活情報サイトや大学が主催している、1つの会場に何十社もの企業が集まる説明会です。
    1日に複数の企業の話を聞ける点はメリットですが、聞ける話は表面的な企業説明に終始してしまい、説明が「広く浅い」ものになりがちというデメリットもあります。

  • 個別説明会

    1つの企業だけが主催している説明会です。
    その企業について「狭く深く」話を聞くことができる点はメリットですが、一つの企業の情報しかわからず、視野が狭くなってしまう点はデメリットです。
    なお、個別説明会への参加は、その企業の本選考にほぼ必須なので注意して下さい。

それぞれのメリット、デメリットを理解し、自分のその時のニーズに合わせて、バランスよく参加しましょう。

また、選考を受けたい企業の個別説明会には必ず行くようにして下さい。

8. ES(エントリーシート)提出

時期の目安:3年生(修士1年生)の3月下旬~

個別説明会への参加が終わったら、いよいよ本選考の開始です。

まず、ES(エントリーシート)を提出して、エントリー(本選考の舞台に立つ)を行いましょう。

ES とは、選考の初期段階に、書類選考の材料として求められる書類のことを指します。

履歴書の就活版と考えてもらえれば分かりやすいでしょう。

ES は、多すぎる応募者の数を減らすという、いわば「足切り」の役割を担っています。

いかに「落とされない、人事の目に留まる ES」を書けるかがポイントです。

また、ES では「自己PR 」「学生時代に一番力を入れたこと」「志望動機」などの質問項目が頻出です。

もう一度自己分析と業界研究を深めましょう。

9. 筆記試験の受験

時期の目安:4年生(修士2年生)の4月~

ES が選考を通過すると、続いて筆記試験を受験する必要があります(筆記試験がない企業もあります)。

筆記試験も、ES と同様に足切りの意味合いで使われる選考方法です。

筆記試験で落とされて面接に進めなかった、ということがないように、3月以前から対策しておくことが重要です。

10. 面接を受ける

時期の目安:4年生(修士2年生)の6月~

面接にもいろいろ種類がありますが、大きく分けると、リクルーター面接、GD(グループディスカッション)、1次面接、2次面接~、最終面接の5つあります。

経団連(日本経済団体連合会)に所属している企業は、6月1日以前に面接をしてはいけないことになっていますが、秘密裏で学生と接触している企業もあります。

  • リクルーター面接

    「リクルーターとの会食」などの名目で6月1日以前に行われる、事実上の面接です。

  • GD(グループディスカッション)

    近年採用されはじめた、新たな選考方法です。
    従来の面接の「学生vs社会人」という構図とは異なり、学生数人がグループで話し合い、一つの結論を出すという形式をとっています。

  • 1次面接

    6月1日以降に行われる、学生の数を減らすという「足切り」の色が強い面接です。
    そのため、複数の学生と一緒に面接を受ける「集団面接」という形をとることが多いです。
    面接中には、「人の目を見てハキハキと喋れるか」などの社会人としての基本的なマナーがみられています。

  • 2次面接~

    「自社で活躍してくれそうな人材を選ぶ」という視点に移った面接です。
    企業によっては、4次、5次面接まで行われることがあります。
    2次面接以降は個人面接のことが多く、面接時間も長いので、かなり突っ込んだことまで聞かれ通過率も下がります。
    面接中には、「志望動機、将来のキャリアビジョンは明確か」など企業が求める水準に学生が達しているのかがみられています。

  • 最終面接

    「この学生を採用するか」を最終決定する面接です。
    「最終」面接ということもあり、企業の役員や社長などが面接の相手になります。
    面接中は、「この企業で一生働き続ける覚悟があるか?」という熱意がみられています。

それぞれの面接の違いを知って、しっかりと対策を立てることが必要です。

11. 内々定を獲得する

時期の目安:4年生(修士2年生)の6月~

最終面接を突破すれば、ついに内定獲得です。

しかし、経団連に所属している企業は、10月1日以降でないと学生に内定を出せないという決まりがあります。

そのため、選考活動が始まった6月1日以降に、「10月1日に内定を出す約束」である「内々定」を出します。

これは事実上の内定と考えて大丈夫です。

ただ、経団連に所属していない外資系企業、中小企業などは、6月1日以前に内定を出すことがあります。

就活の流れを把握して、自信をもって3月の就活解禁を迎えよう!

ピースをする男女

ここまで、就活の流れを3月1日以前と以降に分けて説明してきました。

経団連に所属していない外資系企業や中小企業を目指す就活生の場合は、時期にずれがありますが、経団連に所属している大手企業を目指す就活生の場合は、今回紹介した11のステップが、就活の正規の流れと理解して下さい。

新山 保

就活の流れを見てきましたが、いかがでしたか?

大谷 翔太

就活って、3月からやれば良いって思っていたけど、それだと遅すぎることがわかりました。

菊地 絵理奈

わたしも!早速今日から就職活動をスタートさせたいと思います!

新山 保

それでは、就活に向けてやるべきことが分かった皆さん、不安を吹き飛ばして今日から就活を始め、最高のスタートダッシュを切りましょう!

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