「20代前半で経験が浅いけど、採用してもらえるかな?」
「未経験の仕事にチャレンジしたいけど、20代後半では遅すぎる?」
「結婚していると採用において不利になることってあるのかな?」
20代女性の転職は、不安でいっぱいですよね。
20代ならまだまだ活躍できる場はたくさんありますし、働き方も多様化しているので、あなたの希望に近い働き方がきっと見つかるはずです。
今回は20代女性の転職事情や人気の職業、転職を成功させるためのポイントを紹介するので、この記事を参考に準備を進めていきましょう。
女性の社会進出や活躍が目覚ましい昨今ですが、やはり女性はライフイベントによって仕事にも影響があったり、優先順位を考えたりということが必要になる場合が多いですね。
何かを諦めるとかではなく、どうすればできるか、どんな方法があるかを考えられるといいですね。
そのためにも少し先の見通しを立てることが有効な場合も多いと思います。転職もその先の自分が進みたい方向を見通して考えてみましょう。
目次
転職準備を進める前に20代女性の転職事情を把握しよう
周りの20代女性がどれくらい転職しているのか、またどんな転職をしているのか気になりますよね。
ここでは20代女性の転職事情を簡単に紹介したいと思います。
一般的な転職事情を把握しておくことで、転職を成功させる戦略が立てやすくなるでしょう。
また結婚・出産による転職への影響などの情報もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
男女合わせて最も転職入職率が高いのは20代後半の女性
出典)厚生労働省
厚生労働省が調査した平成30年年齢階級別転職入職率によると、25歳から29歳の女性が男女含めて最も高いことがわかりました。
グラフを見るとパートタイムの人を除いた、一般労働者の値が25.5%と、他の年代に比べて明らかに転職入職率が高いことがわかります。
需要がなければ、転職入職率が高くなることはありませんから、企業にとって20代後半の女性は需要が高い人材であるといえるでしょう。
また30歳~34歳の値を見ると、転職入職率ががくっと下がっています。
このデータから「20代のうちに転職したい」と考え、行動する女性が多いのではないかとも考えられます。
20代女性が転職する理由で多いのは「人間関係」と「労働条件」
厚生労働省は同調査で転職入職者に対して、前職を辞めた理由についても調査しています。
すると、20代前半の女性は「職場の人間関係が好ましくなかった」を選んだ人が最も多く、20代後半の女性は「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」を選んだ人が最も多い結果となりました。
20代前半と後半で、転職理由が異なる点がおもしろいですね。
あなたが転職をしようと考えている理由は何でしょうか?
転職する目的や理由を明確にしておくことは、これから転職する企業を選ぶときにとても重要となります。
転職準備の第一段階として、転職する理由をはっきりと説明できるように、自己分析からはじめましょう。
20代の転職で未経験の職種にチャレンジできる?
新卒で入社して働いてみたけれど、「今の仕事が合わない」または「ほかにやりたい仕事が見つかった」という人は、未経験の職業・職種への転職を目指すこととなるでしょう。
20代の若い人材なら、未経験者を歓迎する企業が多く存在するため、未経験の職業や職種に正社員として転職できる可能性が高いです。
マイナビジョブ20’sやハタラクティブといった、未経験者を歓迎する20代専門の転職サービスも多く見られることから、20代の需要の高さが伺えます。
ちなみに、未経験の職業や職種に挑戦するなら、できるだけ早く転職することをオススメします。
若ければ若いほど、その分早くキャリアを積むことができますし、年齢を重ねすぎてしまうと未経験者を希望する企業が少なくなるからです。
目安としては30歳を過ぎると、スキルや経験を求める企業が多くなりますから、やはり20代のうちにチャレンジしたいですね。
結婚や出産、育児による転職活動の影響は少なからずある
20代の女性は結婚や出産などにより、ライフスタイルが大きく変わりやすい年齢でもあります。
ライフスタイルの変化により、勤務に影響が及ぶと考えられる場合は、企業側も採用に慎重になるでしょう。
中途採用では、長期で即戦力となる人材を希望する企業が多いため、入社後すぐに産休や育休の取得をする可能性がある人は転職活動に影響があるかもしれません。
また家庭の事情で平日決まった時間にフルタイム勤務をすることが難しい人は、業種によって正社員採用が厳しい場合もあります。
ただ現在はフルリモート勤務やフレックスタイム制を導入する企業が増えたり、正社員の週3~4日勤務を採用する企業も出はじめています。
今後はより柔軟な働き方が広まることが考えられるので、企業に貢献できるスキルや経験があるなら、出産や子育てが転職において不利になることは少なくなるかもしれません。
20代女性に人気の職業3選
職業選びの基準は人それぞれです。
時間的な余裕がほしい人や、どんどん稼ぎたい人、専門スキルを身につけたい人など、20代女性の中でも職業を選ぶ基準が異なります。
そこで職業を選ぶ基準ごとに、女性に人気の職業を3つ紹介するので、転職先を決めかねている人は参考にしてください。
働きやすさを重視するなら「事務職」
デスクワークが基本の事務職は、体力的負担が少なく、女性に人気の職種です。
営業職の場合クライアントの都合によって残業や休日勤務をすることも多く、急な予定変更などに対応する必要がありますが、事務職は基本的に決まった勤務時間内に仕事を終えやすいため、プライベートの予定が立てやすいというメリットがあります。
もちろん事務職といっても、営業事務や総務、受付事務など各企業で求められる業務内容は異なりますから、転職活動の際は細かい業務内容まで確認できるとよいでしょう。
ちなみに事務職への正社員の転職は少々難航するかもしれません。
というのも、事務職は派遣社員や契約社員の求人が多く存在し、「正社員で事務職がいい」という人も多くいますから、その分競争率も高いお仕事となっています。
結果を出して昇給や昇進を目指すなら「営業職」
評価基準が明確で、成果が目に見えてわかる営業職は、昇給や昇進に繋がりやすい職業です。
ノルマがあったり、営業成績に悩まされたりすることもありますが、結果を残せばインセンティブで収入アップが期待できます。
明確な目標があり、その目標を達成することにやりがいを感じる人は、営業職が大変オススメです。
営業職も、事務職同様にいろいろな種類がありますが、女性の場合来店した顧客に対して営業を行う内勤営業やカウンターセールスが人気です。
また営業職なら、未経験で若い人材を求める企業も多いため、20代女性の転職も成功しやすいお仕事と言えます。
将来性のある専門スキルを身につけるなら「Webマーケター」
Web業界の仕事は需要が増えており、多くの女性が注目する業界でもあります。
将来性のある業界なので、20代の若いうちから挑戦しておくと、経験を積むことでキャリアアップや年収アップが期待できます。
ただマーケティング業務は経験が重視されるため、未経験でいきなりマーケティングを任されることは難しいかもしれません。
Web制作会社に入社し、まずはWeb広告の営業からスタート。その後経験を積んで企画やマーケティング業務にキャリアアップしていくのが一般的な流れです。
またすでにプログラミングやWebデザインといったスキルを身につけている人は、まず制作者としてキャリアを積み、後にマーケターになる道もあります。
Webマーケターの中には、フリーランスでコンサルティング業務を行う人もいるので、将来独立を考えているならWebマーケティングを検討してみてもいいかもしれません。
20代の女性が正社員として採用されるためにアピールしたいこと
20代女性は、若さとポテンシャルを兼ね備えた人材であるため需要が高いのと同時に、ライフスタイルの変化があるため、採用において慎重になる企業があると紹介しました。
そこで20代女性のメリットを活かし、デメリットをカバーできるアピールの仕方を紹介したいと思います。
20代前半と20代後半では、企業が求める人材が少しだけ異なりますから、その点についてもわかりやすく解説したいと思います。
20代前半の女性は意欲と社会人としてのマナーをアピール
25歳までで、社会人としての経験が浅い人は第二新卒として扱われる事が多いです。
第二新卒を積極的に採用する企業は、長期で働ける若い人材、会社の方針に沿って柔軟な対応ができる人材を求めています。
ですから、働く意欲を重点的にアピールするとよいでしょう。
また近頃は、新卒で入社した社員が、研修を終わらせた時点で辞めることも少なくありません。
このタイミングで第二新卒を中途採用する企業は、辞めてしまった新卒社員に代わる若い人材を欲しがっている可能性が高いです。
なぜなら社会人経験がまったくない人を入社させると、再度丁寧な新入社員研修が必要となるため、コストと時間がかかってしまうからです。
短くても社会人経験のある人材を入社させることで、大掛かりな研修をする必要がなくなります。
ですからこのような企業は、社会人経験がある第二新卒を求めていることが多いのです。
新卒入社者が辞めたタイミングで社員を募集している企業には、新入社員の研修を受け、社会人としての最低限のマナーを身に付けていることをアピールするのは効果的といえるでしょう。
20代後半の女性は経験とスキルをアピール
20代後半の人は社会人経験が3~6年程度になるため、豊富な知識と経験が期待されます。
これまでの業務内容や、成果を出したこと、トラブルがあったときにどう対処したかなどの豊富な業務経験を伝えましょう。
若い社員の指導を任せたいという企業も多くあるので、前職での指導経験もアピールポイントとして有効です。
もちろん仕事に対する意欲をアピールすることも重要ですが、「一から全部勉強させてください!」という姿勢だと企業のニーズとは合わないかもしれません。
企業の方針に柔軟に対応する姿勢を見せつつ、これまで培った経験やスキルで、どのように貢献できるのかを説明できるようにしておきましょう。
20代女性が転職に失敗しないために気をつけたいこと
すでに転職活動をはじめているけれど、なかなか転職先が決まらないという人や、会社探しがうまく進まないという人もいるのではないでしょうか。
そんなときはこれから紹介する、20代女性が転職失敗しないために気をつけたいことを確認してみてください。
そして転職先が決まらない原因を見つけられたら、一つずつ解消していきましょう。
応募する職業や職種を制限しすぎない
応募する企業を探すときは、職業や職種を絞って探しますよね。
20代女性の場合ですと、事務職の仕事がとても人気で、「事務職に絞って転職活動をする!」という人もいるかもしれません。
ですが、人気の職業や職種は求人に人が集まりやすく、競争率が高くなってしまいます。
もし同じ職業や職種の求人に応募し続けても、なかなか採用されないようなら、他の職種や職業にも目を向けてみましょう。
いろいろな働き方を知ることで、今まであなた自身が気づかなかった仕事を知ることができるかもしれません。
「自分で仕事を探すのに限界があるな」と感じたら、転職サイトの適職診断や、転職エージェントに相談して自分の得意分野を客観的に見る機会を設けるのもよいでしょう。
資格取得にこだわりすぎない
よく「転職に有利な資格はありますか?」「少なくとも秘書検定や簿記検定は受けておいた方がよいですか?」という質問を聞きますが、結論からいうと資格の有無だけで採用が決まることはありません。
弁護士や美容師など、資格がないと従事できない仕事を除いては、資格の優先順位はそれほど高くありません。
それよりもあなた自身のスキルや経験、適性が、企業の求める人材とマッチしているかどうかが大切です。
ただ資格試験の勉強をすることで、自信につながることもあると思うので、次の仕事につながる資格があれば、取得を目指すのもよいでしょう。
曖昧なライフプランを立てて行動しない
「今の彼氏と2年後には結婚するから派遣でいいや」といったように、「たぶんこうなるだろう」という前提でライフプランを立てて転職しないようにしましょう。
「結婚」の場合、お互いに意思を確認し、明確な約束をしない限りどうなるかわからないものです。
自分は結婚するつもりでも、相手はそうじゃないかもしれません。
どうせ結婚するからと派遣社員として仕事を始めたけど、結局結婚せずに、派遣の契約も切れて仕事もなくなるなんてことも可能性としてはあるのです。
仮に希望通り結婚したとして、家庭に入るのか?もし結婚後も働きたいと思うなら、結婚前の転職の段階で先のことも考える必要があります。
転職は、今後自分がどのように働きたいかを考えることが大切です。
20代女性の多様な働き方「正社員」「契約社員」「パートタイム」
転職を考えている女性の中には、「正社員から契約社員へ」もしくは「パートタイムから正社員へ」と雇用形態を変えたいと考えている人もいるかもしれません。
以前までは「正社員が一番安泰」というイメージが強かったですが、現在は非正規雇用の労働条件も改善されつつあり、あえて非正規雇用という働き方を選ぶ人も増えています。
もし雇用形態を変えての転職を検討しているなら、これから紹介する2つのポイントを参考に、これからの働き方について考えてみましょう。
人によってベストな働き方は違う
現代の働き方は以下のようにさまざまです。
雇用形態の違い
正社員 | 雇用期間の期限が決まっていない労働契約。 転勤をすることもある。 |
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契約社員 | 雇用期間が決まっている従業員のことで、企業との直接契約。 契約期間が終了した時点で更新しなければ、その企業での契約は終了となる。 契約期間は最長で3年間。 |
派遣社員 | 人材派遣会社から仕事の紹介を受けて、各企業に「派遣」される形で就業する雇用形態。 雇用主は人材派遣会社(派遣元)。 同企業、同部署で働ける期間は最長3年。 |
アルバイト・パート | 1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される、通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者。 |
それぞれの働き方には特徴があり、仕事をする上で何を重視するかによって、一人ひとりベストな働き方は異なります。
たとえば正社員は毎月決まった金額の給料が受け取れ、社会的信頼性も高いですが、一方で責任の重い業務を任されたり、長時間労働を強いられるなど精神的負担が大きくなる傾向にあります。
派遣社員や契約社員は雇用期間が最長3年と短いため、専門特化した業務を任されることが多く、裁量権はほとんど持ちません。
また契約更新がなかった場合、次の仕事を探さなければならず、その点が不安であるという声もよく聞きます。
勤務時間を比較的自由に選べるのは、アルバイトやパートタイムのお仕事です。
正社員ですと1日8時間労働の会社が多いですが、アルバイトやパートは3~4時間だけ働くこともできるので、家庭との両立がしやすいです。
このように、雇用形態によってメリットやデメリットは異なるため、安定した収入を重視する人は正社員がよいでしょうし、時間的余裕がほしいという人はアルバイト・パートが一番合った働き方であると言えます。
安定さと社会的信頼性は正社員が一番
正社員としての働き方が合わないと感じたら、非正規雇用への転職をするのもよいと思います。
ただ正社員はメリットも大きいことを忘れてはいけません。
正社員のメリット
- 充実した福利厚生
- 安定した収入
- 社会的信用度の高さ
とくに社会的信用度が高いことは大きなメリットです。
たとえばフリーランスの人がクレジットカードの審査に通らなかったり、賃貸マンションが借りられなかったという話を聞いたことがあると思います。
それだけ正社員というのは、社会的信用度が高いのです。
正社員から非正規雇用への転職を考えているなら、非正規雇用に転職することによる収入の変化やその他の影響も考慮しつつ、慎重に検討しましょう。
正社員の安定さは捨てたくないけれど、時間の制約や精神的負担が心配で正社員への転職を躊躇しているという方は、転職サービスを利用して相談してみるとよいかもしれません。
次に20代女性にオススメの転職サイトを紹介するので、こちらも検討してみてください。
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【まとめ】20代女性の転職は今後の仕事のイメージを明確にすることが大切
今回は、20代女性の転職事情と転職に成功するための方法について紹介しました。
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- 働いていてどうしてもイヤだったことや譲れないこと
- キャリアウーマンになりたいのか、家庭の時間を重視したいのか
- 向いていること向いていないこと
など
これらのことをよく考えて、再就職先を選びましょう。
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そうすれば、30代、40代になっても後悔しない転職ができるはずです!