転職したいけれど適職がわからない

「今の仕事は自分にとっての適職じゃないのかもしれない」
「次に転職するときは自分に合った仕事をしたい」

自分にとって適職だと思える仕事に就けると幸せですよね。

ただ難しいのは、自分に合った仕事を見つけること。

「モチベーション高く働けるやりたい仕事こそ、適職では?」という見方もありますが、やりたい仕事が必ずしも適職であるとは限りません。

あなた自身は特別やりたい仕事でなくても、周囲の人から見たときに「適職だ」と評価されることもあります。

やりたい仕事が自分の適職であると思い込み、具体的に調べることなく転職をすると、理想と現実のギャップに苦しむことになるかもしれません。

やりたい仕事があなたにとって適職かどうかは、冷静に見極める必要があるのです。

適職を見極めるには、あなた自身の素質について客観的に理解する必要があります。

今回は転職の際に適職がわからなくて悩んでいる人のために、素質の見出し方や適職の見つけ方についてくわしく紹介します。

石峰朱実石峰朱実

仕事選びをする際、人それぞれの価値観の違いから何を優先するかは一概に言えません。ただ、永くイキイキと働くためには、自分に合った仕事であることも大切な要素と言えるのではないでしょうか。
とはいえ、自分に合った仕事がこれ!と確信することも時には難しですよね。
ここでは、自分に合った適職を見極めていく方法をご紹介しています。自分らしく働ける仕事、場所を見つける参考にしてください。

自分の適職がわからない人の特徴4つ

自分に合った仕事を探すことが難しく感じられる原因は、いくつかあります。

とくにやりたい仕事が思いつかないという人もいれば、やりたいことはあるけれど、本当に自分に合っているか確信が持てないという人もいるでしょう。

まずはあなたが「適職がわからない」と感じる理由を把握するところからはじめましょう。

適職がわからない人の特徴を4つ挙げてみました。

  1. とくにやりたい仕事が思いつかない
  2. 好きな仕事だけど成果が出なかった
  3. 今の仕事が好きじゃない
  4. 自分の強みや才能がわからない

一つひとつ、具体的に見ていきましょう。

1. とくにやりたい仕事が思いつかない

パソコンの前で悩む女性

「どんな仕事がしたい?」と聞かれたときに、すぐに答えることはできますか?

今の仕事に対してとくに不満はないけれど、好きな仕事かと言われると、そうでもない。

だからといって、他にやりたい仕事もない。

生きていくために(お金を稼ぐために)、とりあえず働いているけれど、今の仕事に特別なこだわりがないという人も多いのではないでしょうか?

このように、働くことに対して「コレがしたい」という、強い意思をもっていない人は、今まで働いてきたことで得てきた喜びや、苦手だと感じたことについて無頓着すぎたかもしれません。

つまり、どんな仕事をすると幸せになれるのかを、あなた自身が知ろうとしていなかったということです。

ですがあなたがこの記事を読んでいるということは、今までは働くことに無頓着だったけど、これからのキャリアについて考え始めたということ。

これはあなたにとって大きな第一歩です。

まずは今まで働いた経験をもとに、あなたが嬉しいと思ったことや、得意なことを書き出してみましょう。

また逆に、あなたが苦手なことや嫌だと思うことも書き出してみてください。

やりたいことがないという人は、今までのキャリアを振り返ることからはじめてみましょう。

やりたい仕事が思いつかない人の解決方法

※青文字をクリックすると、解決方法の詳細がすぐに読めます。

2. 好きな仕事だけど成果が出なかった

入社当時はとてもやる気があり、「会社に貢献するぞ!」「結果を残して昇進を目指すぞ!」と強い意志を持っていたけれど、いざ入社してみるとなかなか思うような結果が残せず、今の仕事が向いていないと感じる人がいるかもしれません。

何度も同じミスを繰り返してしまったり、なかなかやりたい業務を任せてもらえないと、適職ではなかったと感じることがあるのではないでしょうか。

もしその仕事が好きな仕事で、自分では適職だと思っていた仕事なら、成果が出せないととても辛いですよね。

ただ冒頭でも紹介しましたが、好きな仕事をすることが、必ずしもあなたにとって適職であるとは限りません。

適職ではないけれど、好きな仕事をすることに喜びを感じているなら、そのまま続けてもよいと思います。

ですが好きではじめた仕事だけれど結果が出ず、「働くことが苦痛になってきた」という人は、キャリアチェンジを考えてもいいかもしれません。

もし転職をするなら、次はあなたの経験や得意なことが活かせる仕事を検討してみるといいでしょう。

インターネットの適職診断なら、あなたの適職を気軽に診断できますよ。

好きな仕事だけど成果が出なかった人の解決方法

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3. 今の仕事が思っていた業務内容ではなかった

仕事で辛い顔をする男性

憧れを持ってはじめた仕事だけれど、業務内容が予想と大きく違った場合は、適職ではなかったと感じるかもしれません。

これは入社時の業界研究や企業研究が十分に行えていなかった場合や、知ってはいたけれど実際に業務に就いたら、自分にとって辛い仕事だったという場合に起こります。

入社して間もない人は、これからキャリアを積むことで仕事にも慣れ、もともとやりたかった業務を任されるようになる可能性があるので、すぐに諦めて転職してしまうのはもったいないかもしれません。

ただどうしても続けることが難しいと感じた場合は、転職も視野に入れて今後のキャリアについて考えてみましょう。

一つの仕事を憧れ続けていた人にとっては、それが適職ではないと実感したとき、他にどうやって仕事を探したらいいのか迷ってしまうことがあります。

そんなときは、あなたのこれまでの経験を振り返りつつ、これからどのような生き方や働き方をしていきたいか考える時間をつくりましょう。

同時に、世の中にあるさまざまな職業にも目を向けてみてください。

もしかしたら、あなたが知らなかっただけで、あなたの適性に合った業界や企業が他にもたくさんあるかもしれません。

今の仕事が思っていた業務内容ではなかった人の解決方法

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4. 自分の強みや才能がわからない

今の仕事が適職だと感じない、または転職したいけれどどんな仕事に就いたら楽しく働けるかわからない人の多くは、自分の強みや才能をわかっていない可能性が高いです。

とくにどんな業務でもそつなくこなすタイプの人は、どんなことが得意で、どんなことが苦手なのか気がつきにくい傾向にあります。

どんな業務もまんべんなくこなせることも、一つの能力といえるかもしれませんが、今の仕事が適職ではないと感じているのであれば、あなた自身の強みがなにかを深堀りする必要があるでしょう。

自分の強みを知るには、あなたの適性を客観的に見ることが重要なポイントです。

たとえば、仕事をしていて上司や同僚から高く評価されているところはありませんか?

「データの集計が早い」「会議の資料がとてもわかりやすい」「説明の仕方が上手」など、今までの経験で評価されたことを思い出してみましょう。

あなた自身が得意だと感じたことではなく、周囲からの客観的な評価であることがポイントです。

またあなたの性格を客観的に知るために、家族や友人、同僚に話を聞いてみるのもよい方法だと思います。

あなたの強みと、これまでのキャリアを生かして適職に就きたいと考えているなら、転職エージェントやハローワークに相談するのがオススメです。

転職エージェントに相談する男性

転職エージェントは、あなたのこれまでのキャリアを踏まえて、最適な企業を提案してくれるので、転職するにあたって頼もしい存在になります。

自分の強みや才能がわからない人の解決方法

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適職を見つけて転職を成功させる方法5つ

適職がわからない人の特徴で、一番あなたと近いものはありましたか?

次に適職を見つけて、転職に成功する方法を5つ紹介するので、自分に合った仕事に転職したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

1. 今までの経験から嬉しかったことや得意なことを再確認する

適職を見つけるには、自分自身をよく知ることが大切です。

これまでの仕事を通して嬉しかったことや、やりがいを感じたことをリストアップしてみましょう。

たとえば、あなたはとあるゲームアプリの制作に携わっていると仮定します。

ある日街で、あなたが制作に携わったゲームで楽しく遊んでいる人を見かけて、なんだかとても嬉しい気持ちになった、といったことでも構いません。

この場合、「自分が作ったものが、誰かを楽しませることに喜びを感じる」ことがわかりますね。

また誰よりも早く、正確にできるという得意な業務があるなら、それもリストアップしておくとよいです。

自分では得意なことがわからないという人は、会社の上司や同僚に褒められたことを思いだしてみましょう。あなたの得意な業務はなにか、同僚に直接聞いてみるのもよい方法です。

会話をする会社員

なかには嬉しかったことや得意なことをリストアップしていった結果、今の仕事が適職だと感じ、悩みが解決する人も出てくるかもしれません。

2. 今までの経験から苦手なことや嫌いなことを再確認する

適職を探すときは、どうしても「得意なこと」や「好きなこと」に目がいきがちですが、反対に「苦手なこと」や「嫌いなこと」を知ることも、適職を見つけるうえで重要なヒントになります。

なぜなら「適職がわからない」と悩むということは、今の仕事に満足していない証拠だからです。

今の仕事でうまくいかないことや苦手なこと、嫌いなこと、満足していないことを具体的に書き出すことで、あなたが本当に求める仕事を知ることができます。

たとえば、営業の仕事がうまくいっていないと感じるなら、その原因を深堀りするのです。

営業の仕事をしていて、資料の作成はとても上手にできるのに、セールストークがどうしても苦手という人もいるでしょう。

そういう人は「営業担当者を支える営業事務の仕事の方が向いているかもしれない」と判断できるわけです。

また悩みの原因が、仕事ではなく今勤めている会社にある可能性もあります。

あなたの適性に合った会社に転職したいなら、今の会社の、どの点に不満を感じるのかを、具体的にリストアップしてみましょう。

不満点をリストアップすることで、転職先の避けたい条件を可視化できるというメリットがあります。

得意なことと苦手なことがはっきりとしていたら、転職エージェントやハローワークで相談するときにも伝えやすいですし、履歴書を書く際にも役立ちます。

3. 転職サイトなどの適職診断を参考にする

自分の適職について客観的な意見が欲しい人は、転職サイトなどの適職診断を利用するのもよいでしょう。

適職診断をする際は、得意なことや不得意なことに関する質問があるので、適職診断をする前に、キャリアの振り返りを済ませておくことをオススメします。

ここではオススメの適職診断を紹介するので、気になるものがあればぜひチャレンジしてみてください。

キャリアインデックスの適職診断

キャリアインデックスの適職診断

キャリアインデックスの適職診断は39の質問に答えるだけで手軽に適職が診断できます。

会員登録は一切不要で、診断結果はその場ですぐに見ることができます。

ちなみに試しにやってみた結果、「事務職」または「編集・作成職」がよいとの結果が出ました。

キャリアインデックス適職診断の診断結果サンプル

仕事をするにあたっての、強みや改善点を客観的に知ることができるので、履歴書や職務経歴書を書く際に役立ちそうですね。

キャリアインデックスの適職診断

適職診断NAVI

適職診断NAVI

適職診断NAVIは35の質問からわかる、パーソナリティ(性格や気質)やキャリア志向性、思考スタイルから適職を導き出す診断です。

アンケートの最後に性別、年齢、職業を入力したら、診断結果が瞬時に表示されます。

適職診断NAVIの診断結果サンプル

パーソナリティでは、その人の性格の長所と短所が客観的に診断されます。
キャリア志向性は、キャリアの中で大切にしている価値観のこと。

グラフで表示されており、自分がとくに何にこだわるのか、反対にこだわっていないのは何かがわかり、職業や会社選びの参考になりそうです。

そして思考スタイルからは、考え方の特徴などがわかります。

適職診断NAVIは会員登録なしでも診断できるので、ぜひ試してみてください。

適職診断NAVIの無料診断

転職アプリミイダス

転職アプリミイダス

転職アプリのミイダスは、経歴や経験を入力することであなたの市場価値を分析してくれるアプリです。

あなたのスキル情報を見た企業から直接オファーが届き、採用へとつなげることもできます。

そんなミイダスは、「ミイダス市場価値診断」「コンピテンシー診断(行動特性)」「パーソナリティ診断(個性)」の3つの診断が無料で利用できます。

コンピテンシー診断では、あなたの強みやストレスの原因となるものがわかり、パーソナリティ診断ではあなたの生まれ持った個性を診断し、仕事に活かす方法を教えてくれます。

情報の登録はたったの5分でできるので、気軽にためしてみてください。

ミイダスの無料診断

ハローワークの職業適性検査

じつはハローワークでも無料で適性検査を受けられます。

適職を診断してくれるわけではないので、適職診断とは少し違いますが、あなたがどんなことに興味や関心を持っているかがわかるので、適職を探している人にオススメの診断です。

ハローワークにて無料で受けられるVPI職業興味調査は、アメリカの心理学者であるホランド博士の職業選択理論に基づいて作られたテストです。

160の職業に対する興味・関心の有無を回答することにより、6つの興味領域に対する関心度と、5つの傾向尺度を診断します。

興味領域 現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的
傾向尺度 自己統制、男性-女性、地位志向、稀有反応、黙従反応

この検査は保健医療、福祉、教育などの専門機関でのみ実施できるので、検査を受けてみたい人はハローワークに問い合わせてみてください。

4. さまざまな業界や職業を知る

今まで興味のある業界や職業のことしか調べていなかったという人は、世の中にどのような仕事があるのか知るところからはじめましょう。

業界研究や企業研究は、新卒向けの業界地図を参考にすると、大変役立ちます。

またインターネットでもいろいろなサイトが業界マップを公開しているので、それらを参考にするのもよいでしょう。

中でも「キャリアガーデン」「doda職種図鑑」といったサイトが見やすくてオススメです。

5. 転職エージェントやハロワークに相談して適職を提案してもらう

自分に合った仕事を探すとき、転職のプロに相談できたら心強いですよね。

仕事を探すときに、まず相談するところといえばハローワークです。

ハローワークが行う就職支援のひとつに、職業相談があります。

ハローワークでは、適職を知りたいなど転職に関する相談のほか、希望者には履歴書添削や模擬面接も行ってくれ、内定までトータルにサポート。

自治体によっては、自己分析のやり方セミナーも無料で開催される地域があるようです。

相談だけでなく、セミナーを利用して知識を得るのもオススメ。

またハローワークだけでなく、転職の専門家に相談ができる転職エージェントを利用するのもよいでしょう。

転職エージェントでは、転職活動をする人を内定まで無料サポート。
利用者の経験や要望から、その人にあった求人を紹介してもらえます。

求人票や企業のホームページを見ただけでは、「自分に合った会社」かどうかわからない人は転職エージェントを利用すると、希望に近い会社に出会えるかもしれません。

求人への応募後は、履歴書や職務経歴書の添削にも対応。

履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などから、客観的かつより適切なアピールができるようになるところもポイントです。

ここではオススメの転職エージェントを3社紹介します。

ちなみに各転職エージェントが保有する求人はそれぞれ異なりますし、専門家との相性によって利用しやすさが異なります。

複数同時に利用することもできるので、どの転職エージェントを利用するか迷ったら、とりあえず気になったエージェントをすべて登録しておいて、面談後に一番利用しやすかったエージェントを選ぶとよいでしょう。

doda

doda公式サイト

dodaは、ネット上に公開していない非公開求人を約10万件保有するという日本最大級の転職エージェントです。

dodaは、「自分に合う仕事がわからない」というアバウトな相談にも応じてくれるので、自分で適職を見つけられずにいる人も、気軽に相談してみてください。

またdodaにはスカウトサービスがあり、企業から直接オファーが届くこともあります。

dodaの無料相談はこちら

リクルートエージェント

リクルートエージェント公式サイト

リクルートエージェントも、先ほど紹介したdodaと同じく、10万件を超える非公開求人を扱う大手転職エージェントです(2021年1月現在)。

あらゆる業界や職種の求人を保有しているので、これから適職を探すあなたには最適な転職エージェントといえます。

面接の日程を決めたり年収の交渉をしたりと、求職者に代わって企業とやりとりをしてくれるので、在職中に転職活動を進めたい人にもオススメです。

リクルートエージェントの無料相談はこちら

マイナビ ジョブ20’s(20代限定)

マイナビジョブ20’s

20代、既卒・第二新卒の転職なら20代の転職に特化したマイナビ ジョブ20’sがオススメ。

20代向けの求人ばかりが揃っているので、より効率よく転職先が探せます。

また20代の転職に合わせて転職のアドバイスをしてくれるので、もしマイナビジョブ20’sで転職先が決まらなかったとしても、転職活動をするうえで参考になる情報をたくさん得られるはずです。

既卒や第二新卒の転職は、はじめての転職の人が多いと思いますが、マイナビ ジョブ20’sにははじめて転職する方も多くりようしているので、担当者も対応に慣れていますから、安心していろいろなことを相談してみてください。

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【まとめ】適職に転職するなら自分の適性を知ることからはじめよう

適職に就くには、あなた自身がこれからどのような働き方をしたいのか、どのような目的で仕事をするのかを明確にする必要があります。

仕事選びで何を優先するかは個人で違いますから、自分自身とじっくり向き合うことが大切です。

また、好きなことを仕事にすることが必ずしも適職になるわけではないということも覚えておきましょう。

あなたが好きなことよりも、周囲の人があなたに求めている働きをする方が、適性に合っている可能性もあります。

自分が思う理想の働き方と、周囲があなたに求めていることを知り、本当にあなたに最適な仕事を見つけていただきたいと思います。

第三者の意見を知りたいときは、会社の同僚や転職エージェントなどに積極的に相談してみましょう。

監修者:石峰朱実(キャリア・コンサルタント)
石峰朱実
各種学校、公共事業にて主に就職支援を担当。また転職エージェントでの面接指導にもあたっており、人材業界での10年の勤務経験も含め、就転職支援では20年超のキャリア。>>詳細はこちら