4人の先輩内定者(2019年卒)に自身の就活体験を語っていただく「ビズノート就活座談会」。
前回は、「就活の流れと選考が始まる前に必ずやっておくこと」についての内容でした。
今回は就活生が一番気になるESや面接、GD(グループディスカッション)などの体験談や実際に行っていた選考対策をご紹介します。
さらに、見事複数社から内定をもらったという先輩には、どのようにして入社する会社を選んだのかについても伺っています。
就活の選考対策に是非役立ててください!
目次
先輩内定者のプロフィール
- モンブランくん
- 国立大学文系学部4年生。分析に分析を重ねて面接に挑み、見事4社から内定をゲット。分析と直感で某 B to B メーカーに入社を決める。
- ミヤジさん
- 私立大学文系学部4年生。2社から内定をもらい、ご縁を感じたという専門商社(総合職)に入社を決める。他の座談会参加者も感心したESの書き方は、ぜひ参考にしていただきたい。
- ニッシーさん
- 国立大学文系学部4年生。公務員試験と民間企業への就職を迷った結果、やりたいことができる民間企業への就職を選ぶ。内定をもらっていた教育関係の企業に入社予定。
- タメコさん
- 私立大学文系学部4年生。30社受けて4社から内定をもらい、社風が一番合っていたIT系の企業に入社を決める。グループディスカッションでの臨機応変な対応は、ぜひ見習いたい。
ES(エントリーシート)の書き方で困ったこと
面接を受ける前に会社に提出する履歴書やES(エントリーシート)は、いつも就活生を悩ませています。
みなさんはESを書く時に困ってしまったことや、書くのがしんどい質問ってありましたか?
「志望動機」と「やりたいこと」という質問ですかね。
私の中ではどちらも一緒じゃんという認識だったので、志望動機に300~500字、やりたい事に300~500字という欄があると、かなりしんどかったです。
似たようなことを2回書かないといけないから、しんどかったということですね。
僕の受けていた業界では、どの企業でもESで聞いてくることはだいたい同じだったので、「何を書けばいいのかわからない」と悩むことは少なかったです。
ただ、企業によってESの文字数は違ったので、その点は苦労しましたね。
大体の企業のESは300字か400字くらいなんですけど、場合によっては100字とか800字とかめっちゃ上下に振ってくる事があるんですよ。
そうなると、どの部分を削ろうか、どうやって文字数増やそうか、と考えることは多かったですね。
そうだったんですね。ESの記入欄の中で、一番考える部分はやっぱり志望動機の欄でしょうか?
アピールする部分ではあるので、やはりそうですね。
私が困ったのは、会社側から指定されたエントリーシートや履歴書だと、変わった質問が多いということです。
例えば、「100万円あったら何に使いますか」とか。
面接で変わった質問がされるのは予想していたんですが、ESの段階で聞かれたので困りました。
他にも「就職活動について、小学校1年生でも理解できるくらいに易しく説明して下さい」とか。
ひらがなで書けばいいのかなとか、色々考えましたね。
こういった変わり種の質問で一番困ることは、企業側が何を求めているのかが分からないということです。
例えば自己PRとかだったら、「会社は学生の長所について知りたいんだな」と簡単に推測できて、素直に書くことができますよね。
ただ変わった質問が来ると、企業側の意図が分からないので「何を書けばいいんだろう」と不安を感じてしまうんですよね。だからこそ書きづらかったです。
他にもタメコさんのように、変わったESの質問ってありましたか?
私の受けていたところでも結構変わった質問はありましたね。
「当社はあなたを採用したら何のメリットがありますか?」や、「当社で実現したい夢を教えてください」など、ざっくりしたことを聞かれて困りました。
「そんなこと言われても、仕事内容も分からないのに何書いたらいいんだろう…」と思いましたね。
あとは、白紙の状態のESを出されて、「自由に書いてください」っていう質問。これは結構困りました。
私はそういうの好きだったので、写真とか使ったりして書いたんですけど。
写真はありますね。
「あなたを一番表している写真を貼って説明して下さい」という質問をされたことがあります。
意外と、変わった質問が多いんですね。
おそらく業界によって傾向は変わると思います。
僕が受けていたB to BのメーカーのESは本当にスタンダードでしたよ、全部。
なるほど。業界によって、ESの質問内容はだいぶ変わってくるんですね。
選考に通ったESと通らなかったESの違い
皆さんそれぞれ、いろいろな会社にESを提出されたと思いますが、ESが選考に通らなかったこともあったと思います。
そこで、選考に通ったESと通らなかったESに違いがあったかどうか教えていただきたいのですが、心当たりはありますか?
志望度によって通過率が変わったなと思います。
僕はエントリーする際に、「挑戦企業」「妥当企業」「滑り止め企業」という3つのランクに分けていました。
そうなると、当然挑戦が一番行きたくて、妥当がまあまあという感じで、滑り止めは他の2つに比べたら行きたくないなというのが本音だったんですね。
そんな気持ちでESを提出すると、滑り止め企業は通るだろと思ったら、意外とそのランクの企業でバッサバッサ落とされてしまって…。
これは多分気持ちの問題がかなり大きいと思いますね。
滑り止め企業のESに関しては、言っちゃ悪いですが、「あまり行く気はないけれど、とりあえずエントリーの数だけ増やすか」という気持ちで書いていたので、そういった思いが見透かされていたんでしょう。
やはり、気持ちの強さがESに出てしまっていたんですね。
私は、型にはまりすぎたESは落ちてしまうと思います。
私の場合、就活初期のESはほとんど通っていたんですが、中盤くらいになってくると、ESが全然通らなくなってしまいました。
なんで通らなくなったんだろう、ともう一度考え直してみると「テンプレート通りのESになっている」ということに気づいたんです。
就活が長引くにつれて自信を持てなくなった私は、ESを書くときにも自分の意思ではなく、インターネットで調べたテンプレートにばかり頼っていました。
その結果、ESの中身がなくなってしまったんだと思います。
それに気づいてからはテンプレートを調べる事をやめて、純粋に自分の思っていることを書いたり、インパクトに残ることを書くように意識したりすることで、だいぶ改善されました。
テンプレートに囚われすぎるのは良くないのですね。
それ以外のことで、ESを書く時に特別気を使っていたことはありますか?
私が志望していた業界のESは手書きが多かったので、とにかく字を綺麗に書くことと、ダラダラした文章にならないようにすることに気をつけました。
ESの書き方に関する本ってたくさんあるんですけど、どの本にも共通して書かれていることが、「一行で内容が分かるように書く」ということ。
そこで、「あなたが学生時代に一番力を入れたこと(ガクチカ)」という質問に対しては、「私が学生時代に力を入れた事はアルバイトです。そこでは~」と冗長に書くのではなく、「集客率何%アップ、私の笑顔で」という感じで見出しから書くようにしていました。
社員さんは何百枚もESを読んでいると思いますが、その中でも社員さんの目にとまるようなESにしたいって思いながら書いてました。
それはいいアドバイスですね!ニッシーさんはどうですか。
オリジナリティは大事だと思いますね。
私が書いたESの1つに、すごく記入欄が小さい手書きのESがありました。
小さい字で記入すれば全部書けたと思うんですが、大きな字で書いてしまったせいで書きたいことが書ききれなくなってしまい、抽象的な内容のまま提出してしまうことに。
そうしたら案の定落ちてしまったんですよね…。
それとは逆に通ったESは、その企業だけに出しているよというのが分かるような、オリジナリティが出ていました。
できるだけ具体的に書いて、差別化をするというのは大事だと思います。
そうなんですね。他の皆さんも、ESを書く上で気を使っていたことがあれば教えてください!
手書きのESの場合は、ペンの太さを変えるようにしてました。
たとえば、名前はあえて0.35mmのペンで書いて、「私はこんなことをしました!」というアピールポイントは0.7mmで書いて強調するというように工夫ができます。
読んでる人が流し読みで読んでる中でパッと目に付くように、太字で一番伝えたい事を書くようにはしていましたね。
それはすごいですね。
目に付きますもんね。
なんというか、ESにかける熱意が伝わってきますよね。
ESの書き方を熱弁するミヤジさん。
それ以外にも、インパクトが残るような仕掛けをESに残すことは出来ますよ、ESの趣味の欄とか。
例えば、私は趣味を「脱毛」と書いていました。
趣味脱毛って書いたら、内定をもらった4社のうち3社の人から、「趣味脱毛というのが目を引いて、印象に残った」と言われました。
そのうちの1社からは、脱毛って書いてあったから採用したとまで言われました(笑)
面接で話題になるようなことを書くのは良いと思います。
私の場合、得意な事は回転寿司の早食いとボーリングと書いていました。
そうすると面接で、「ボーリングのスコアどれくらい?」や「1分間で何皿くらい食べられるの?」など、面接官から自発的に聞いてくれるんですよね。
選考とは何も関係ないですけど、その質問のおかげで少し緊張が解けるという機会は何度もありました。
ほんの些細なことですけど、こういうのって結構重要だと思います。
なるほど。ESでインパクトを残すことはとても大切なんですね。
面接のときの失敗談
ESについて語っていただきましたので、次は面接についてお聞きしたいです。
せっかく内定社の皆さんに集まっていただいたので、みなさんの経験談を中心に伺いたいのですが、面接のときに失敗したことってありますか?
私は周りの人の雰囲気に影響されてしまって、緊張して喋れなくなってしまったことがあります。
6対2の集団面接を1回やったことがあるんですけど、周りの全員が、ハキハキしていて率先して前に出るようなタイプだったんですね。
そのときに、グループメンバーの雰囲気に圧倒されて緊張してしまって。
結局、自分の話す番になったらうまく喋れずに、その面接は落ちてしまいました。
グループ面接は想像以上に緊張するので、周りに影響されやすい人は気を付けた方が良いと思います。
私は自分の考えをその場でまとめて言うのが苦手なので、面接では非常に苦労しました。
自分の言いたいことをうまくまとめられず、面接の場では、結局何が言いたいんだろうって自分でも思ってしまうくらい、グダグダで。
面接の時は音声を全部録音していたんですけど、家に帰ってきてから録音を聞き直すたびに、恥ずかしい思いをしていました。
恥ずかしいと思ったのは、うまく言えてないからですか?
「多分自分はこういう事が言いたいんだろうな、でも相手には伝わっていないんだろうな」と思う状況が多々あったので、失敗したな、恥ずかしいなと思っていました。
また、全く用意していない質問とかが来るとうまく答えられないし、逆に言う内容を用意してきた場合は、「用意してきた通りに言わなくちゃいけない」と必要以上に意識してしまうというジレンマにも苦しんでいました。
最終的には、何も考えずに話して、ちょっと詰まってしまった場合には、一回時間をもらって言いたいことをもう一度考えてから話し始めるという方法をとっていましたね。
色々と試行錯誤されたんですね。モンブランさんは、面接でどんな失敗を経験しましたか?
僕は、集団面接の時にガツガツ行き過ぎてしまって落ちたことがあります。
3対3の集団面接のときだったんですけど、両隣の子がどっちも全然喋らなくて。
その集団面接は、面接官から質問をされた後に学生は手をあげることが出来て、最初に手をあげた人から順番に話すというスタイルだったのですが、そこそこ志望度高い企業だったということもあって、僕はずっと真っ先に挙手していたんですよ。
すると、その集団面接は落ちました。
結構喋れていたと思うので、おそらく「他の人の話す時間を奪っていて、協調性がない」と思われて落ちたのでしょうね。
ですので、集団面接ではあんまりガツガツ行き過ぎない方が良いとは思います。
「アピールは必要だけど主張しすぎてはいけない」って、難しくないですか?何が正解だったんですかね。
正直、分からないです。
時間とかですか?時間配分。
時間配分はあるかもしれませんね。
もうちょっと短く、簡潔に話していたら良かったかもしれません。
グループ面接では30分、40分くらいで複数人が話すので、一つ一つの内容を簡潔に話さなければいけませんから。
張り切り過ぎもよくない、ということでしょうか。
あんまり作らない方がいいなというのは、面接を受けてて思いました。
口が回るキャラを無理矢理作っている人がいるかも知れませんが、ありのままの自分のままでいいと思います。
私自身は、その場で言うことを考えて話すというのは結構得意な方だったと思うんですけど、ある時「この人、確かに口は回るけど、本当のこと話しているのかな?口から出まかせじゃなのか?」と面接官に思われるのではないかと考えたんです。
集団面接の周りのメンバーをみていても、上手くしゃべりすぎる、自信に満ち溢れているような人よりも、ちょっとたどたどしいけど、一生懸命に話している人の方が、誠意が見えて感じも良いなと思いました。
自信を持つというのももちろん大事ですけど、自信を持ちすぎて高慢に見えてしまうよりは、自分のやってきた事をしっかりと自分の言葉で語れる方が絶対良いなと感じました。
たどたどしい方が素直さが出ますよね。
「面接でうまく話せない」と悩んでいる学生さんは多いと思いますが、必要以上に心配する必要はないと思いますよ。
面接では作りすぎず、素直さを出すことが大事ということですね。
就活で圧迫面接はあった?
面接に関して続いての質問なのですが、皆さん圧迫面接って経験しましたか?
よくインターネットでは、圧迫面接を経験したという記事を見るのですが…。
私はありませんでしたね、嫌な面接官はいましたけど(笑)
圧迫面接って、しようと思ってしている企業はそんなに多くないと思うんです。
ただ面接官の言葉遣いや表情のせいで、学生側が圧迫と勝手に受け取ってしまうパターンもあるのではないでしょうか。
確かにそうかもしれませんね。では圧迫面接はただの都市伝説なんでしょうか?
圧迫面接ではありませんが、すごく感じの悪い面接官とあたったことがあります。
某食品メーカーの6対2の集団面接だったんですけど、私以外の5人全員が大学で体育会に所属している男性で、私だけ女性一人で孤立していました。
多少は気にかけてくれるのかなと思っていたのですが、本当にスルーで、私だけ何の質問も聞かれなかったんですよね。
「この時間無駄じゃん」と思いながら、歯を食いしばって座っていたことを覚えています。
それは失礼ですね!
圧迫面接よりタチ悪いですよね。
僕自身は圧迫面接を受けたことはありませんが、みん就(※3)の掲示板に「圧迫面接されたから気をつけて」という書き込みがされていたことを覚えています。
なんで圧迫面接なんてやるんでしょうね。企業にとっても、就活生にとっても、不幸せにしかならないのに。
※3…およそ55万人の就活生が登録する、25,500社の企業情報が掲載された口コミサイトのことです。さまざまな企業の掲示板が存在し、就活中の学生は、興味がある企業もしくは選考中の企業の掲示板を閲覧したり書き込んだりすることで情報を得ることが出来ます。
ちなみに今のモンブランさんの話に関連するのですが、みん就って皆さん見てましたか?
4人全員 「見ていました。」
やっぱり皆さん見ているんですね。
ただ見すぎるのも良くないんですよね。精神がどんどん削られていくんで。
とは言いつつも、気になってしまいますよね。
みん就では、面接に行ったときの感想などが書き込まれているんですか?
基本的には、企業の選考スケジュールと並行して書き込みが進みますね。
ES通ったと、1次面接受かった、2次面接受かった、みたいな感じです。
結局私は最後の方あまり見なくなっていったんですけどね。余計な情報がワーッと入ってきてしまうのが嫌で。
同じですね。
最初は見ていましたけど、最後の方には精神衛生上よくないからやめようと思って、みん就を見るのはやめました。
皆さんの意見を聞いていると、みん就は使ってもいいけど、ほどほどにしておいたほうがいいようですね。
みん就に頼りすぎたり、みん就の情報を鵜呑みにしすぎたりすると、メンタル面に来てしまうというか。
選考に通過するような、優秀な人が書き込みをしてることもあるんですよね。
だから、「この人が言ったことをそのまま面接で言えば受かるのかな」と無意識のうちに影響されてしまうこともあって。
自分が自分でなくなるような感覚に陥ってしまったので、みん就を見るのは控えるようになりました。
口コミサイトの活用には注意が必要ですね。
GD(グループディスカッション)を攻略するコツ
GDについて教えてください!
それでは次にGD(グループディスカッション)について教えてください。
皆さんも一度はGDを経験したことがあると思うのですが、GDでの振る舞い方やうまくアピールするコツなど、思い当たるものがあれば教えていただきたいです。
僕自身はあまりチーム全体を引っ張っていくというタイプではないので、司会(議論のまとめ役)ではなく、自分が一番出来そうな役割をやろうと考えていました。
具体的には、グループの議論を俯瞰するという役割でしたね。
例えば、一つの案が出たときに、「この案にはこういうメリットがあるけど、逆にこのようなデメリットも考えられるよね」と指摘したり、「この目的を達成するのであれば、Aという目的だけでなくBという目的でもいいんじゃないかな」と提案したり。
全体を引っ張って行くというよりは、議論の流れを整理することを意識していました。
やはりGDの役割(※4)は、自分に合ったものを選んだ方がいいということでしょうか?
※4…GDには、司会、書記(話し合いで上がった意見を紙にまとめる)、タイムキーパー(議論の時間管理を行う)、発表者(グループで上がった意見をみんなの前で発表する)という4つの役割がある。
それは間違いないと思います。
当然、司会や発表者の人たちは目立ちやすいんですけど、向いてない人が無理に司会や発表者をやろうと思ったところでグダグダになるので、やめておいたほうがいいと思います。
それなら、書記やタイムキーパーを通して、話し合いを陰ながら支えた方が、周りからの印象もいいでしょうね。
ただ、グループのメンバー全員があまりしゃべらない感じで、リーダータイプが一人もいないという状況だったら、司会として立候補するということもありました。
そのため周りのメンバーの雰囲気を観察して、メンバーの性格や積極性を把握した上で、自分の振る舞い方を決めていましたね。
やはり周りを見るということが大切なんですね。ミヤジさんはどうでした?
GDの通過率がほぼ100%だった友達がいて、その子から教えてもらった戦略で戦っていました。
この戦略では、まず喋らないで書記から始めます。
そうすると、さっきモンブランさんが言ってくれたみたいに、グループの中に1人はグループをまとめてくれる人がいるので、その人を中心に話が勝手に展開していくんですね。
場の仕切りはその人に任せて、私は喋らずにひたすら喋ってる人の名前とその人が喋っている事をバーッと書きだしていきます。
そして、しばらく話し合いが続くと、一度は必ず話し合いが難航するタイミングが訪れるんですね。
そのときに、司会役は皆の意見を聞かなきゃと考えてくれるので、大体私にも話を振られるんですよ。
その時に私は、今までの全員の発言をまとめた総評を、ポッと言うんです。
「佐藤さんはAだと言ってましたけど、高橋さんはBだと言っていましたよね、どちらの意見も素晴らしいと思うので、2つの意見を合わせたCという案はいかがでしょうか」みたいな感じで。
その結果、GDの通過率がすごく上がったんです!
あまりガツガツ話すタイプではないという人は、この戦略を参考にしてもらえるといいと思います。
またみんなが喋ってる間に名札を見て、人の名前をきちんと覚えるということも心がけていました。
名前で呼ばれるほうが、グループのメンバーも心証が良いでしょうし、それを聞いた面接官にも「協調性がある学生だ」と思ってもらえるかもしれませんから。
みんなの意見を取り入れて、人の名前を呼ぶということで協調性をアピールできるのですね。
これはすごくいいアドバイスだと思います!タメコさんはどうですか。
私はグループのメンバーが誰もやっていない役割を担当するようにしてました。
話し合いが始まると、リーダーとか書記とかの役割分担が、誰かが言いだしたわけでもなく自然と決まっていくと思うんですけど、その中で誰もやっていない役割というのが、だんだんと見えてくると思うんです。
例えば、発言量が多い人が複数人いるグループでは、話が逸れてきたり、時間を見ていなかったりという状況に陥る可能性が高いです。
そういう場合には、脱線しそうになった話の流れをもとに戻したり、時間をチェックして議論の時間管理をしたりということをしていました。
周りのメンバーのカラーに合わせて、臨機応変に対応していたんですね。
ニッシーさんはどうですか?
私の場合は、GDを本選考の1回しかやらなかったので、そこまで参考にならないと思います(笑)
そのときのグループのメンバーは6人で、その全員が女子だったんですけど、みんな大人しそうな感じの子だったということもあって、最初に司会を立候補するタイミングで、誰も手を挙げなかったんです。
そこで、普段は絶対リーダーとかやらないタイプですけど、賭けだと思って手を挙げちゃいました。
司会になった後は、とりあえず方向性と自分の考えを先に言って、「こういう方向性で行きたいんですけど、どうですか」と周りに確認をとって、一人ずつ意見を言ってもらうようにしました。
ただ失敗したなと思ったことが、書記やタイムキーパーなどの役割を決めることを忘れていて、全部自分でやってしまったんですよ。
話をみんなに振りながら、時間測りながら、メモを取ってて(笑)
まあ、一人でやりすぎた感じはあるんですけど、発言の機会を全員に割り振るということと、ひたすら話が脱線しないようにするということを意識できていたので、感触的には良かったと思います。
話を聞いていると、GDって空気を読むゲームのようですね。
そうかもしれませんね。
あと空気を読むことと同じくらい大事なのが、メモをとることですね。
6人もいたら、誰が何を言っていたのかすぐ忘れてしまうので、一言でもメモをした方が良いと思います。
私がメモを取ってる時に周りをパッと見たら、誰もメモを取ってなかったので、みんな取ったらいいのにって思いましたね。
グループディスカッションで大事なことは、その場に適した自分の役割をすることと、メモをとることなんですね。
あと、相槌が良いって言われました。
照れながらも、相槌を褒められたことを嬉しそうに語るニッシーさん。
アクティブリスニングは大事です。
アクティブリスニング?
「聞いてますよ」ということを態度で示すということでしょうか?
そうですね。「へー」と声を出したり、話している人の目を見て話を聞いたり、うなずいたり。
ボーッと話を聞いているよりは、アクティブリスニングをしながら話を聞いている方が、相手に与える印象は良いですよね?
たしかに自分も、アクティブリスニングやっていましたね。
おそらく面接官は、各学生の「人の話を聞く姿勢」も見ていると思います。
「この学生は他の人が喋ってるのに目をそらしてる、あんまり協調性ないかも」みたいな感じで、チェックされているかもしれませんね。
そのようなGDの評価基準って、どこで知ったんですか?
私は、GDの練習会で学びましたね。
大学3年生にあがってすぐの頃に1回だけ参加したんですが、そのときはGDに関して何も知らなかったので、何も出来なかったんですよ。
タイムキーパーさえ知らない状況で、ひたすら座っていました。
みんなが勝手に話を進めてるから、「へー」とただうなずいてるだけみたいな感じで。
それしかやってなかったんですけど、総評でメンターの方が「あなたはまだ未熟だけど、相槌は良かったよ。聞く姿勢はGDの評価基準になるから、自信持ってね」と言ってくれたんですよね。
だから気の利いたことが言えなかったとしても、相槌だけはきちんとしようと思いました。
それを考えると、GDに備えた練習は必要ですね。
経験しておくことは大事だと思います。
学校でやってるGD練習会か、本選考前のインターンシップでGDの練習をすることができるので、そのような機会を活用して練習するといいですね。
GD練習会かインターンに参加することで、GD対策をすることが大切だということですね。
複数社から内定をもらった場合の1社への絞り方
面接やGDについて貴重なお話を伺いました。
いろんな苦労を経験しながら、面接に通って見事内定を獲得したみなさんですが、最終的に何社から内定をもらって、どのようにして入社先を絞ったのかをお聞きしたいです。
まずは、モンブランさんから。
僕は約30社受けていたのですが、最終的には4社から内定を頂きました。
その内訳は、3社がB to Bのメーカーで、1社が物流系の会社でした。
4社内定が出てから、最終的には今の入社先1社に決めたと思うんですけど、ここにしようという決め手って何かありましたか。
定量的に一番優れていたから、今の入社先に決めたというのはあります。
入社先を絞り込む上で、自分が企業に入ったときに重視したいことを5つ挙げて、それぞれに優先順位を付けて、そのあとにその基準を各企業が満たしているかどうかを1点から5点で定量的に評価したんです。
その結果、今の入社先が一番点数高かったんですよね。
内定した会社をさらに分析して入社先を決めたというモンブランくん…。さすがプロ就活生。
何か最初に自分で基準を決めた上で、各企業がそれに当てはまるかどうかを調べたということですよね。
そうですね、就活が終わった後にもう一回自己分析をして、「自分は何をやりたいんだろう」ということをあらためて考えましたね。
その上で、その基準が満たせるかどうかを知るために、内定先のOBさんに直接話を聞きに行ったりだとか、口コミサイトを見て、年収や福利厚生について把握したりということをやってました。
とはいいつつ、正直なところ、一番直感が大きかったです。
自分が入社することになったのは、4社のうち2社目に内定を頂いたところなんですけど、内定をもらうちょっと前くらいから、多分ここに入社して働くんだろうなと思いながら選考を受けていました。
そして、その企業から内定をもらった後も、最後の1社を受け終わるまでは就活を続けていたんですが、何だかんだ今の入社先に選ぶんだろうなと思ってました。
それで最終的に会社を決めたんですね。
次はミヤジさんお願いします。結局何社から内定を獲得したんですか?
ESを出したのが15社弱くらいで、実際に面接受けてたのが10社くらいだったのですが、最終的に内定をもらったのは2社です。
1社は滑り止めとして受けていた保険業界で、もう1社は今入社が決まっている専門商社です。
その入社先なんですが、面接の前に毎回電話がかかってきて、「面接の準備はどうだ、ちょっとしゃべってみろ」みたいな感じで手厚くサポートしてくれるような企業だったんですよね。
また座談会で喋った社員さんの雰囲気がすごく良かったこともあって、自分の気持ちとしても、この会社だなと固まっていきました。
最終的に結論でいうと、「自分が何をしたいか」、「誰と働きたいか」ということを考えて決めました。
私は30社くらい受けて、最終的に内定を頂けたのが4社でした。
その内訳は、アパレル2社と通信IT1社、そしてIT1社でした。
アパレル2社は、あまり就活がうまく行かずに落ち込んでいた時期に、気分転換として受けたので、あまり行く気はありませんでした(笑)
そのため、必然的に入社先はIT企業2社に絞られるのですが、2社から1社に絞った決め手は、「社風」でしたね。
私は内定をもらった企業数は1社だけなので、他の皆さんのように複数の内定先から1社を絞り込むという決断はしていません。
そのかわりに、公務員試験と民間就職のどちらを優先するのかという決断に迫られました。
今の内定先(民間企業)から、仮内定通知書をもらうという式があったのですが、その式の日程が公務員試験を受けようと思ってた日に被ってしまって、公務員試験を受け続けるか、公務員を諦めて民間企業に行くか、どちらか選ばざるを得なくなってしまったんです。
そのときの決め手は、「どちらの方がやりたいことをできるか」でした。
私のやりたいことは海外で働くことで、海外勤務のできる可能性がより高いのは民間企業の方だったので、公務員試験の受験はやめて、今の入社先に決めました。
「社風が合うこと」や「やりたいことができる環境であること」、そして「直感」など、さまざまな要因が合わさって入社する会社を決めたんですね。
【まとめ】ESも面接も経験を通してブラッシュアップされる
ESや面接について、実際に経験したからこそ語ることができる話を聞くことができました。
ESも面接も失敗や苦労はありつつ、就活を進めながらどんどん工夫をしてブラッシュアップしているという印象を受けました。
最初からうまくいくことはありません。
就活を成功させるには選考本番の前に、就活セミナーやインターンシップを活用してESや面接の経験を積むことが大切なのです。
座談会の最終回は「辛い就活を乗り越える方法」へ!
新卒向け就活エージェント キャリアスタート
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