フリーターから正社員への転職を試みてはみたものの、いざ履歴書を書く時に「職歴や志望動機、自己PRをどのように書いたらいいかわからない」という人が多くいます。
「アルバイトって職歴に書いていいの?それとも『職歴なし』と書くべきなの?」
「正社員としての職歴がないから、アピールできることがない……」
まっさらな履歴書を前にどうしてもペンが止まってしまうというあなたのために、今回は正社員を目指す人、主にフリーターとして生活していた人向けの履歴書の書き方を紹介します。
アルバイトだって立派な仕事ですから、履歴書の書き方によっては、フリーターの経験が十分アピールポイントになります。
ですから自信を持って、履歴書を作成してみてください。
就職活動には欠かせない履歴書。
書くのに時間もかかりそうで面倒なイメージがありますよね。
ですがとくに正社員募集の場合は、その履歴書を企業に見てもらい書類選考を通過しないと面接をしてもらえない、という場合がほとんどです。
となると、履歴書などの応募書類がいかに重要なものかがわかります。
「正社員として働く!」ということを実現する第一歩として企業の目に留まる履歴書の書き方を知り、自分でも納得のいく履歴書を仕上げましょう。
目次
正社員の求人申し込みには履歴書と職務経歴書が必要
アルバイトの求人には、学歴やアルバイト歴、持っている資格、希望する勤務曜日などを書いた履歴書を提出していましたよね。
正社員の求人に応募する際は、履歴書はもちろんのこと、履歴書に加えて職務経歴書の提出が求められる場合があります。
職務経歴書の提出が求められていなくても、合わせて提出しておくと、より具体的にあなたのことを知ってもらえるのでオススメです。
履歴書と職務経歴書って何が違うんですか?
企業側は人材の採用にあたって、応募者がどんな人か、今までどのような経験をしてきたかなどを知るために、履歴書や職務経歴書の提出を求めます。「履歴書」を見ると氏名や連絡先のほかに、学歴や職歴などの基本的なプロフィール情報を書くようになっていますよね。
たしかに、履歴書は基本的なプロフィールを書きますね。では、職務経歴書は?
職務経歴書には、働いたことのある企業名や業務内容、自分の業務経験や仕事に活かせる知識、スキルを詳しく書きます。履歴書にも職歴を書く欄がありますが、細かい業務内容や経験したことまで書くスペースがないですよね。
そうですね。在籍した期間と会社名くらいしか書けないですね。
職務経歴書には今までの働いた経験だけでなく、その経験を活かして、応募先企業にどのように貢献できるかをアピールする役割もあるので、履歴書と同じくらい大切な書類なんですよ。
フリーターの経験を活かした正社員の履歴書の書き方
履歴書を書く時に頭を悩ませるのは「職歴」「志望動機」「自己PR」の3項目ではないでしょうか。
フリーターだけでなく、正社員としての職歴がある人も必ず悩む部分です。
企業の採用担当者も「職歴」「志望動機」「自己PR」の3項目は、やはり気になる項目ですから、効果的にアピールできる内容を書けるようにしておきたいですね。
フリーターの人は、それぞれアルバイトの経験があると思いますので、ここではアルバイトの経験を活かした履歴書の書き方を紹介します。
1. 職歴にはフリーター期間のアルバイト経験を書いてもよい
フリーターの人が履歴書を書く時に一番悩むのが、職歴の書き方です。
職歴は原則、正社員の経歴を書く欄なので、職歴がない人は「職歴なし」と記入することになっています。
ですが「アルバイトの経歴を書いてはいけない」、という決まりがあるわけではありません。
「職歴なし」だけでは、あなたの経験が全然アピールできないですし、企業側もあなたのことがなにもわからないので、評価するのにとても困ってしまいます。
冒頭でも言いましたが、アルバイトも立派な仕事です。
ですから、正社員としての経歴がない場合はアルバイトの経歴を記入しましょう。
アルバイトの経歴を記入する際は、3カ月以上勤務した仕事であることが望ましいです。
3カ月に満たない短期間のアルバイト経験を記入すると、場合によっては「短期で離職=すぐ辞める」というイメージを持たれる可能性もあります。
短期間の勤務であっても、元々期間限定の契約であって、契約満了で退職したのであれば、その旨がわかるように記載しましょう。
また経歴を書かなかった場合、その期間は何もしていない空白の期間になってしまいます。
空白の期間に「何をしていたか」について企業はとても気にするので、空白期間の過ごし方を説明する必要があるでしょう。
複数の短期アルバイトを繰り返していた場合は、その期間を一括りにして「短期のアルバイト◯社(主に飲食業や事務の仕事)」と職歴欄に記入しておくと空白期間がなくなります。
また空白期間中は「正社員として就職するために資格取得の勉強をした」「やりたい仕事を見つけるために、家の手伝いをしながら業界研究をしていた」など、目標に向かって行動していたなら、その旨を志望動機・自己PR 欄に記入しておくと、前向きな印象を与えることができるでしょう。
職歴の書き方の見本
年号は西暦でも和暦でも、どちらでもかまいませんが、両方混ざった書き方は避けましょう。
社名は(株)を使わず正式名称で書きます。
自己都合退職の場合は「一身上の都合により退職」と書き、退職理由の詳細を書く必要はありません。
アルバイトをまだ辞めていない場合は「平成◯◯年◯月 株式会社◯◯ 退職予定」と記入しましょう。
最後は、右詰めで「以上」と記入し締めくくります。
2. 志望動機にはフリーターから応募企業の正社員を目指す理由を具体的に書く
続いて、志望動機の書き方についてです。
志望動機は面接でも必ず問われることなので、履歴書を書くときにはあなたなりの志望動機を固めておきましょう。
ただし「家から通いやすいから」や「待遇がよさそうだから」といったような条件を志望動機に書いてしまうと、応募企業で働く意欲や関心が採用担当者に伝わりません。
「相手に受け入れてもらうためには、まず相手のことを知ることが大切」と言いますよね。就職活動も同じです。
希望する会社に就職したいなら、まずその会社や業界のことを十分理解することから始めましょう(企業研究・業界研究)。
そして応募企業のどこに魅力を感じたのか、またあなたの経験が応募企業でどのように活かせるのかを、あなたの言葉で説明できるようにしておきます。
そうすることで、履歴書や職務経歴書の志望動機欄を書くとき、そして面接で志望動機を聞かれたときも困ることはないでしょう。
ただ今回のテーマである履歴書には、志望動機を書くスペースが多くありませんから、応募企業に伝えたいことを具体的に、かつ簡潔に伝える必要があります。
そこで、志望動機を考えるときのポイントを紹介したいと思います。
正社員として働こうと思ったきっかけは?
「なんとなく」で応募先を選んだ人は、なぜ正社員として働きたいと思ったのかを考えることからはじめましょう。
「フリーターのままだと将来が不安だから」
「親が就職しろとうるさいから」
このような前向きとはいい難いホンネも含めて、あなたが正社員として働こうと思った経緯を紙にリストアップしてみるのもいいでしょう。
注意したいことは、「リストアップしたことをすべてを正直に志望動機に書きましょう」ということではない、ということです。
ネガティブな動機も含めてあなた自身の本心と向き合い、正社員として働く意義を整理するのが目的。
その上で、正社員としてどのように取り組みたいのかを志望動機として企業にアピールする文章を考えます。
応募企業を選んだ理由は?
あなたが応募する企業を決めたとき、他の企業ではなく応募企業を選んだ理由が必ずあるはずです。
たとえば「広告の仕事にあこがれているからチャレンジしたい」といったように、やりたい仕事がある程度決まっている人もいれば、やりたくない仕事を省いた結果、応募企業が一番よさそうだったというふうに、消去法で決める人もいるでしょう。
ですが「行きたくない会社を消していったらあなたの会社が残ったので、志望しました。」という人を、積極的に採用しようとする企業はまずありません。
たとえ消去法で応募企業を決めたとしても、応募企業の魅力や求めている人材を調べて、「〇〇がやりたい」「〇〇なら自分のスキルが貢献できると思った」というふうに前向きな志望動機を組み立てていきましょう。
応募企業に入ってやりたいことは、できるだけ具体的に説明できるようにしておくと、志望動機欄を埋めるのに役立ちますし、面接でもブレることなく志望動機を伝えることができます。
たとえば、自動車販売の会社に勤めたいと思った人の場合、「自分は車が好きだから」だけでは、その企業を選んだ根拠として説得力に欠けますよね。
- 貴社の車の〇〇なところがとても好きで、もっとたくさんの人に知ってもらいただきたいと思っております。
- 以前貴社の試乗会に参加したときに、販売員の方がとても丁寧に対応されていて感銘を受けました。私も貴社の販売員の方のように、お客様に寄り添ったご提案できるような販売員になりたいと思いました。
このように、志望動機では「他の会社ではなく、この会社で働きたい」と強く伝えると、採用担当者の心をつかむことができるでしょう。
応募企業に貢献できることはある?
あなたを採用することで、企業にどんなメリットがあるのかをアピールするのも効果的です。
今まで勤めてきたアルバイトの経験から学んだことや身につけたスキルを、どのような形で応募企業に貢献できるのかを、できるだけ具体的に書きましょう。
また、今まで働いたアルバイトとはあまり関係のない未経験の業界に挑戦する場合は、興味や知識の豊富さをアピールするのも方法のひとつ。
知識の豊富さをアピールするなら、関連する資格の取得も効果的ですし、資格がなくても「自動車情報誌の〇〇を5年前から定期購読し、毎月最初から最後まで全部読んでいるので、誰にも負けない知識を持っていると自負しています。」といったように、具体的なエピソードを伝えると採用担当者もイメージがしやすいです。
応募企業の強みは何?
企業の採用担当者は、志望動機から「なぜ競合他社ではなくうちの企業に就職したいのか」について読み取ろうとします。
他社ではなく応募企業に就職する理由を説明するには、応募企業の強みを理解していなければいけません。
応募企業については、求人広告や会社のホームページをしっかり読み、できるだけ多くの情報を得るようにしましょう。
企業研究がはじめての人は、少なくとも以下の点をチェックするように意識してみてください。
- 歴史がある会社か、新しい会社で勢いがある会社か
- 取り扱っている商品やサービスの、他社にはない魅力的な点はなにか
- 女性が多く管理職に就いている人もいるなど、女性が活躍している、就業年数に関係なく若い人の管理職登用に積極的、などステップアップできそうな環境かどうか
志望動機の書き方の見本
応募企業に伝わる志望動機の例文をひとつ紹介するので、履歴書を書くときに参考にしてください。
私は、大学卒業時は就職の方向性が見いだせず、学生時代からのアルバイト先であるコンビニエンスストアでアルバイトを続けております。アルバイトを中心とした生活になったことで、自分の仕事について考え、代わりのきかない自分の存在意義を感じられる仕事に就きたいという意欲をもつようになりました。(正社員を目指すきっかけ)
そんな中、貴社の求人を拝見し、「〇〇さんだから買う」というお客様がいらっしゃり、契約から納品、納品後のアフターフォローまで永くお客様と信頼関係を築いていくという業務内容に魅力を感じ、応募いたしました。(応募企業を選んだ理由)
接客以外ではパソコンを使っての商品発注も担当しており、日ごろからお客様の層による売れ筋商品などには関心をもつようにし、時期なども考慮し先読みをした効率のよい商品在庫になるよう意識しております。この経験から、貴社が求める“お客様のニーズのために努力できる人“という点には自信があります。(応募企業に貢献できること)
また、スタッフ間のチームワークの大切さも痛感しており、相談しやすいという貴社の職場環境にも惹かれました。(応募企業の強み)
これまでの経験を活かしつつ、教わったことを吸収し、何事も積極的に取り組む所存です。
志望動機を一生懸命書いた結果、履歴書の枠内におさまらない場合があるかもしれません。
その場合、長くなってしまった志望動機は職務経歴書に書いて、履歴書用には、職務経歴書に書いたものを要約して書くという方法がオススメです。
また、同じ文章ですとあまり意味がないので、履歴書の志望動機には「業界や職種への志望の動機と応募のきっかけ」を、そして職務経歴書には「その企業に就職したい理由の詳細」を書く、といったように内容を分けて書くのもよいでしょう。
3. 「自己PR」「趣味」「特技」が志望動機と同じ欄の履歴書なら志望動機で埋める
JIS規格の履歴書を見ると、「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」となっています。
これを見ると、「小さな枠内にすべての内容を詰め込まないといけないの?」と思う人もいるかもしれませんね。
ですが、「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」にはこのすべてを無理やり書く必要はありません。
正社員求人において重要視されるのは「志望動機」ですから、基本的には志望動機で埋め尽くすとよいでしょう。
志望動機を書けば自己PR は自然と入ってきますし、特技や趣味については、応募企業や業務内容に関連するものがあれば、こちらも自然と書くことになると思います。
- 学生時代にプログラミングの勉強をしておりました。卒業後もPCや機械が好きで、最近では、スマホアプリの開発について独学で学んでいます。(プログラマー志望)
- 筋トレが趣味で独自に機能解剖学を学んでおり、今は肥満予防健康管理士の資格取得を目指して勉強に励んでおります。(インストラクター志望)
志望動機が思いつかないからといって、あなたの好きなことや趣味を思いつくままに並べて、なんとか枠を埋めようとするのはやめましょう。
初めて正社員の履歴書を書くフリーターが覚えておくべき7つのマナー
アルバイト用の履歴書ではない、正社員の履歴書を初めて書く人は、書くときに気をつけることがあるかどうか、気になると思います。
履歴書を書く際の基本的なマナーは、アルバイトの履歴書も正社員の履歴書も大きな違いはありません。
ただ、1つのアルバイト先で長期間働いていたという方は、久しぶりに履歴書を書くことになるので、もう一度履歴書を書く際の基本マナーをおさらいしておきましょう。
マナーが守られている履歴書はとても読みやすいですし、読む人に好印象を与えることができますよ。
1. 鉛筆やシャープペンシル、修正液を使わない
履歴書は選考に使用するだけでなく採用になった場合、会社で長く保管されるもの。
そのため履歴書を手書きで作成する場合は、文字が消えてしまう可能性のある鉛筆やシャーペンシルは使ってはいけません。
同じ理由で、消せるボールペンも使わないようにしてください。
書き間違えたときに、修正液を使わないのも常識です。
書き間違えた場合、面倒でも新しい履歴書に書き直すようにしましょう。
志望動機などはいきなり履歴書に書くのではなく、下書きを別に用意しておき、それを見ながら清書すると失敗を防ぐことができますよ。
2. 誤字や脱字に気をつけ丁寧に書く
文字からは人柄が感じられると言います。
達筆でなかったとしても、「丁寧に書こうとしているな」というのは文字を見ればわかるものです。
ですから、履歴書を書くときはできるだけきれいに書くよう気を使いましょう。
また、誤字や脱字にも気をつけてください。
会社で文書を作成する際、お客様やクライアント向けの資料に誤字や脱字があることは許されません。
履歴書の誤字や脱字は細やかな気遣いや、丁寧さに欠けた印象を与えかねないので、よく見直してから提出するようにしましょう。
3. 書くことがなくても空欄は作らない
ほとんどの項目は記入することになると思いますが、「免許・資格」の欄については、資格を持っていない場合何も書くことがありませんよね。
ですが、書くことが何もないからといって空欄にしておくのはもったいないです。
これからの仕事に活かせるスキルとして資格取得を考えているなら、「〇〇取得に向けて勉強中」という書き方もできます。
もしくはPCスキルを表記してもよいでしょう。
たとえば「使用可能ソフト・・・エクセル、ワードパワーポイント」というように、自身のできることで求人企業で活用できるスキルは伝える工夫をしましょう。
4. 履歴書に書く年号は西暦か和暦で統一する
履歴書には学歴、職歴、免許、資格の欄で年号を記入します。
履歴書に書く年号は、西暦でも和暦でもどちらでも構いません。
ただし、履歴書に書く年号は西暦か和暦のどちらかで統一して書くようにしましょう。
たとえば「学歴は西暦で書いているのに職歴は和歴」といった書き方ですと、読む側は時系列で追いにくく、とても不親切です。
履歴書に書くすべての日付で、年号を統一してください。
市販の履歴書には年号対照表がついている事が多いので、そちらも活用するとよいでしょう。
5. 学校名や社名、資格名を省略しない
学校名や会社名、資格名の書き方で注意する点は、省略しないことです。
正式名称だと思っていた名前も、実は省略された名称である場合もあるので、それぞれ確認をしてから記入するようにしてください。
略称 | 正式名称 |
---|---|
都立〇〇高校 | 東京都立〇〇高等学校 |
(株)〇〇 | 株式会社〇〇 |
自動車運転免許 | 普通自動車第一種運転免許 |
また学歴・職歴欄で、「同校を◯◯年◯月卒業」や「同社を同年3月に退社」と書くのも避けましょう。
少し面倒でも、その都度学校名と社名を書くのがマナーです。
6. 本人希望欄には自分が希望する待遇や労働条件を書かない
本人希望欄に書くことは、連絡してほしい希望の時間帯や複数の職種を募集している場合の希望職種などです。
連絡希望時間帯は、「朝早いのは苦手だから」などという理由でこちらから時間を企業に指定するのは厚かましいこと。
「在職中のため平日・土曜の◯時~◯時は電話に出られません」のように、アルバイトを続けていて電話に出られない時間帯がある場合に限られます。
また、本人希望欄は「残業は◯◯時まででお願いします」「転勤は不可です」など、自分の希望を好き勝手に書くところではありません。
応募条件を理解した上で、どうしても譲れない条件のみを書くようにしましょう。
とくに希望がない場合は、空白にせず「貴社の規定に従います」と書きます。
7. 採用担当者が気になることを先にキャッチして解消する
採用担当者がフリーターに対して気になることは、「なぜ今まで正社員ではなくフリーターとして生活していたのか?」ということです。
面接でも「なんでフリーターの道を選んだの?」と聞かれることがあります。
フリーターになった経緯は履歴書の志望動機欄に書くとよいでしょう。
フリーターになった理由を書くときのポイントは、前向きな印象を残すこと。
次の2文を比較してみてください。
- 正社員になりたくて就活をしたけれど、結果的に採用されず、しかたなくアルバイトとして働くことになりました。
- 残念ながら正社員として採用していただけなかったのですが、〇〇業界で仕事をするのが子供の頃からの夢だったので、アルバイトとして働いておりました。
どちらの内容も「正社員を目指したが採用されなかった」ことが原因でフリーターとなったことは同じですが、後者の方がより具体的で、前向きな印象に見えますね。
そのほか、資格取得のためにアルバイトをしながら勉強していたことを伝えるのも、前向きな印象が与えられます。
やりたいことが見つからずにフリーターになったという人は、正直にその旨を伝え、でも今は本当にやりたい事が見つかり、正社員として働く意欲に満ちていることを伝えると好印象です。
正社員への夢が遠のく!?採用担当者が不安になるNGな履歴書
履歴書はあなたの第一印象を決める大切な書類です。履歴書を見て「ぜひ会いたい」と思ってもらいたいですよね。
ここでは、履歴書を見た採用担当者が会いたいと思わなくなってしまう、NGな履歴書を紹介します。
どんな履歴書がダメなのかを事前に知っておけば、それを避けて履歴書を書けばいいわけですから、履歴書の完成度が高くなるはず。
履歴書を書くたびに、NGな履歴書の特徴を確認するとよいでしょう。
1. 使いまわしの履歴書
まずは履歴書のマナーとして、基本中の基本から紹介します。
書類選考や面接で選考に落ちた際に、企業から履歴書が返ってくることがあります。
「せっかく書いたのに、このまま捨てるのはもったいない…。」
たしかに、一生懸命書いた履歴書を捨ててしまうのは躊躇してしまいますよね。
その気持は十分わかるのですが、だからといって作成日だけ書き直して、他社の採用募集に提出するのはやめましょう。
他人のために書いた手紙をもらっても、全然嬉しくないのと同じで、他社に提出するために書いた履歴書を受け取ってもよい気持ちはしません。
「バレなければいいんじゃない?」
このように思う人もいるかもしれませんが、日付の修正には修正テープを使わなければなりませんし、採用担当者は志望動機を読めば他社向けの履歴書であったことに気がつくでしょう。
履歴書の使い回しは高い確率でわかってしまいますし、なにより企業に対して失礼なので、やらないようにしましょう。
2. 志望動機や自己PRが具体性に欠けている履歴書
「貴社に将来性を感じて」「ホームページを見て共感しました」という曖昧な志望動機や、「アルバイトの経験が活かせると思いました」のように何をアピールしたいのかわからない自己PRを書いていませんか?
「貴社に将来性を感じて」「ホームページを見て共感しました」といった言葉は、どの企業にも言えるいわば「使い回せる言葉」です。
どの企業にも使い回せる言葉だけでは、具体的な志望動機がわかりません。
正社員の採用においては、アルバイトの採用よりも企業や業界への興味、関心が重視されます。
きちんと応募企業の特徴を調べて、「貴社の〇〇な点に惹かれて応募を決意しました。」と具体的に言えるようにしましょう。
また「アルバイトの経験が活かせると思いました」だけでは、どこでどんな経験をして、何に活かせるのかがまったくわかりません。
あなたについて何も知らない人が履歴書を見るという事を意識して、できるだけ具体的に志望動機や自己PRを書くように心がけましょう。
3. 待遇など業務内容以外のことばかりに触れている履歴書
あなたが応募する企業を決めた理由が、業務以外のことだったとしましょう。
たとえば、以下の様な点です。
- 基本的に服装は自由
- 残業なし
- 会社が家から近い
- 給料が高い
- 福利厚生が充実
- 完全週休2日制
これらはあなたにとって就職先を決める決め手になったかもしれませんが、履歴書の志望動機欄に書く内容としてはオススメしません。
採用担当者にとっては、あなたが会社の労働環境を気に入ったかどうかよりも、会社や業界、業務についてどれくらい興味や関心を持っているかが重要だからです。
履歴書に待遇のことばかり書いていると、履歴書からあなたの仕事に対する意欲が見えず、「仕事の内容には興味がないのかな?」と思われてしまう恐れがあります。
業務以外の点に惹かれて応募を決めようと思ったとしても、それはきっかけですよね。
応募して採用された場合、その企業で自分のどういう力が発揮できるだろう、どういう成長ができるだろう、と想像してみてください。
そして自分の活躍できる可能性を少しでもイメージできるなら、それが志望動機になります。
ひいては、それが企業への貢献になるのですから、その部分を自分なりの表現で履歴書に書きましょう。
4. 不自然な敬語を使っている履歴書
誤字・脱字と同じく敬語の間違いにも注意しましょう。
たとえば「貴社のホームページを拝見させていただき」の「させていただく」は基本的に「相手の許可が必要な行動」に対して使われる表現で、ホームページを見るのに会社の許可はいらないためふさわしくない表現となります。
この場合は「貴社のホームページを拝見いたしまして」でOK。
必要以上に丁寧になりすぎて、二重敬語や不自然な言葉遣いになるケースもよくありますので、注意してください。
敬語が苦手という人は、履歴書を提出する前に信頼できる人に見てもらったり、敬語について調べながら書くなどで、正しい言葉を使って履歴書を書くようにしましょう。
文章で相手の会社を書く場合は、「御社」ではなく「貴社」を使います。こういった細かいところも社会人として気を使いたいところですね。
職歴なしのフリーターでも挑戦しやすい!履歴書だけで評価しない企業と出会う方法
ここまで、フリーターの人が正社員の履歴書を書くときのポイントについて紹介してきました。
「履歴書の書き方はわかったけど、やっぱり自分の経歴に自信がない」という人もいるかもしれませんね。
そんな人は、第二新卒や既卒、フリーター、ニートといった勤務経験が少ない人向けの支援サービスと利用してみるのはいかがでしょうか。
たとえばDYM就職は、就職活動や転職活動に慣れていない若者のための就職支援サービスです。
まずは情報収集やこれまでの経歴の棚卸しを一緒にやってくれます。自分にはどんな仕事が向いているのか、カウンセリングを通して一緒に考えてくれるので、まず何から手をつけていいのかわからない人も、スムーズに就職・転職活動を始められるでしょう。
そして、DYM就職は非公開求人も含めた求人の中からあなたにピッタリの会社を紹介してくれます。
企業との面接日程はDYMが調整してくれますし、面接対策もしてくれるので、面接に自信がなくても安心です。
さらに内定が決まった後のフォローもしてくれ、退職や入社のサポートだけでなく、入社後もフォローをしてくれます。
元フリーターも元正社員も履歴書は誠意を持って記入しよう
最後に、履歴書を書く人だれでも共通する最大のポイントを紹介します。
それは、応募企業に誠意を持って履歴書を書くこと。
- 履歴書を見る人が何を知りたいか
- どのように書けばあなたの熱意が伝わるか
- 読みやすくするにはどう工夫すればいいか
これらの点を頭におきながら作成すると、きっと採用担当者に響く履歴書を書くことができるでしょう。
久しぶりに履歴書を書く方や、書いた履歴書でいいのかどうか誰かに見てほしいという方は、履歴書対策も行っているキャリアスタートや、マイナビ ジョブ20’sといった就職・転職エージェントの利用もオススメです。
エージェントとの面談を通してあなたにピッタリの就職先も紹介してくれるので、効率的に就職活動を進めることができます。
履歴書の職歴欄に書くことがないという人は、就活エージェント、DYM就職の利用もオススメです。