履歴書の書き方

転職サイトから応募をしたけれど書類選考で落ちてしまい面接まで進めないという経験はありませんか?

求人サイトはたくさんの人が利用しているので、面接までたどり着くのも一苦労です。

ただ必要事項を埋めるだけではなく、採用担当者に一目置かれるような履歴書を作れば、書類審査を突破することはカンタンです。

  • 採用担当者に一目置かれる履歴書ってどんな履歴書?
  • 基本的な履歴書の書き方は?
  • 履歴書を書くときにやってはいけないことはある?

などを知って、どこに提出しても恥ずかしくない履歴書を作りましょう。

今回は、履歴書を書くときのNG事項、基本情報や学歴、職歴の書き方、志望動機と自己PRの考え方と書き方などを紹介します。

履歴書を書く前に知っておきたい履歴書の様式と選び方

池上 彰子

いざ履歴書を書こうとしたとき、「あれ?そういえばどうだったっけ?」と悩むことはありませんか?
こちらの章では、履歴書を書く際の疑問にお答えします

宮里 明

ではさっそく!
履歴書はパソコンと手書き、どちらがいいですか?

池上 彰子

一昔前までは手書きの方が望ましいと考えられていましたが今は、どちらでもOKです。

とはいうものの、ハローワークの求人や、老舗の企業など比較的年齢層が高いと思われるところは、手書きの履歴書に見慣れていること、文字から人柄を感じ取りたいという思いから手書きのほうが好まれるようです。

反対に、求人サイトに掲載している企業や、IT関連、社員の年齢層が若い会社はパソコンでも可という会社が多いです。

履歴書と一緒に送る職務経歴書はパソコンで作ることがほとんどなので、PCスキルは職務経歴書で、履歴書は手間のかかる手書きで熱意をアピールするという方法もよいでしょう。

いずれにせよ、履歴書で一番大切なのは書かれている内容です。
パソコンか手書きかは応募する企業に合わせて決めるとよいでしょう。

糸井 嘉人

履歴書のサイズは決まっているんですか?

池上 彰子

履歴書には、A4サイズ(210mm×297mm)とB5サイズ(257mm×182mm)があります。

B5サイズを使う人が多いようですが、指定がない場合はどちらを使ってもかまいません。

B4サイズで作り2つ折りにするとB5サイズになるためB4サイズで作成する人もいますよ。
職務経歴書がA4サイズ(210mm×297mm)なので、履歴書も職務経歴書に合わせてA4サイズで作成する人もいます

宮里 明

履歴書を郵送する封筒は白い封筒?それとも茶封筒?

池上 彰子

指定がなければ基本的にどちらでもOK。

ですが、白い方がベターという意見もあります。

会社には毎日たくさんの郵便物が届くので、履歴書用の白い封筒だと「これは履歴書だ」とわかりやすいんですね。

受け取り側の人がなるべく手間にならないように考えると白い封筒が好ましいです。

実際にはA4サイズの白い封筒で送られてくるものが多いとのこと。

色はどちらでもかまいませんが、小さな封筒に折って無理やり詰め込むのはNG。

応募書類を折らずに送れるA4サイズの封筒を用意しましょう!

糸井 嘉人

履歴書にはいろいろな種類があるみたいだけど、どれを使ってもいんですか?

池上 彰子

履歴書にはJIS規格、転職者用、アルバイト・パート用があります。

転職者用には職務経歴書が付いているほか、転職理由を書く欄があるので転職理由をきちんと書ける人は転職者用の履歴書でアピールしましょう。

転職の理由をうまく書く自信がない人はJIS規格を使います。

アルバイト・パート用のものはシフトの希望曜日を書く欄があり、志望動機や自己PR欄が小さめです。

採用担当者に、アルバイト・パート用のものを送ってくる人は「アピールする程の実績がないのでは?」と見抜かれる可能性があります。

転職にはJIS規格か転職者用を使いましょう。

履歴書6つのNG事項!履歴書の間違えた書き方

履歴書書き直し

十分なスキルがあっても、履歴書の書き方に間違いがあると採用担当者から「常識を知らない人」と思われてしまいます。

せっかくのスキルや経験を台無しにしてしまわないために、履歴書を書く際のNG事項を知っておきましょう。

履歴書のNG事項

  • カラーの紙で作成する

    PCで作成する場合は白無地の紙で作成します。
    大切なのは中身とはいうものの、悪目立ちはよい印象を与えません。

  • 鉛筆・シャープペンシルを使う

    履歴書には黒色のペンかボールペンを使用します。
    消せるボールペンはインクが薄く出るうえ、ちょっとした熱や摩擦で文字が消える可能性があるので、使わないほうがよいでしょう。

  • 修正液を使う

    修正液を使ってはいけないのも常識。
    紙を削るなどの修正行為はかなり薄く丁寧に削らないとすぐにわかりますし手間なので、書き直すことをオススメします。

  • 誤字・脱字・略字を直さない

    「ほんの少しだから気づかないだろう」「書き直すのが面倒」などの理由から放ったらかしにしないこと。
    採用担当者は必ず気づきます。

  • 空欄のままの欄がある

    空欄は記入漏れと認識されます。
    きちんと見直しをしない人と思われる可能性もあります。
    記入する事柄がない場合は「なし」か「特になし」と記入しましょう。

  • 不採用で帰ってきた履歴書を使いまわす

    日付が古いのですぐに気づかれます。
    履歴書を送る会社に対して、誠意のないとても失礼な行為です。

履歴書の他に、職務経歴書、面接の準備と転職活動中は忙しいものですが、手を抜くとすぐに見抜かれマイナスポイントとなります。

手書きの場合はより大変ですが、丁寧に書くことで採用担当者に誠意と熱意が伝わりますよ。

手を抜かずにがんばって仕上げましょう。

履歴書の基本的な書き方をマスターしよう

履歴書見本

基本情報の書き方は以下の通りとなります。

日付

  • 提出日、郵送の場合は投函日、面接に持っていく場合は当日の日付を記入します。
  • 年号は和暦が一般的でしたが、現在は履歴書全体で和暦か西暦で統一できていればOK。

氏名

  • 名字と名前の間にスペースを開けます。
  • ふりがなの場合はひらがな、フリガナの場合はカタカナ。

年齢

  • 満◯歳とある場合、送付日もしくは持参日の年齢を記入します。
    ※満とは「現時点での」という意味

住所

  • 都道府県を省略しません。
  • 番地はハイフンでなく◯丁目◯番◯号と書きます
  • マンション名を省きません。
  • フリガナは数字以外に記入します。
  • 「連絡先」欄は現住所と異なる場合のみ書きましょう。
  • 郵便番号の見落としに注意します。

メールアドレス

  • 会社用アドレスは使用しません。
    ドメイン名に社名が入っている場合、仕事中に転職活動をしていることがバレます。
    コンプライアンスの意識が低いと思われ印象が悪くなるでしょう。 
  • 添付ファイルなどが送られてくることを考えてPC用のメールアドレスを記入します。
  • フリーアドレスを取得しておくと外部でも確認できて便利です。

電話番号

  • 携帯電話のみでも大丈夫。日中連絡のつきやすい番号にしましょう。

写真

  • サイズは横2.4〜3cm、縦3.6〜4cm。
  • 3か月以内に撮影されたものを用意します。
  • 剥がれた場合に備え写真の裏に名前を記入しておきます。

学歴の書き方

  • 履歴書全体で年号を統一します。
  • 学歴欄の一行目、中央に「学歴」と記入します。
  • 学校名・学部学科名などは省略せずに正式名称で。
    (例 高校:高等学校、都立:東京都立)
  • 就活生は中学卒業の年から。転職の場合、高校卒業の年からでOK。
  • 卒業後に学校名が変わった場合は、現名称を()内に記入すると親切です。
  • 転校の場合は転入学、学部や学科の変更は編入学と記入します。
  • 中途退学は中退と書きません。休学・退学の理由を簡潔に書くとよいでしょう。
    (※病気などの場合は勤務に支障がないことを書く)
  • 1年以上の留学は学歴欄に「国、学校名、期間」を記入します。1年未満の短期留学は自己PR欄に記入します。
  • 浪人・留年は入学と卒業の年を見ればわかるので書きません。
  • 「同上」は使いません。

入学年・卒業年を調べる

職歴の書き方

  • 履歴書全体で年号を統一します。
  • 学歴の項目から1行空け中央に「職歴」と記入します。
  • 社名は正式名称で。(例 (株)→ 株式会社)
  • 正社員でない場合、契約社員・派遣社員・業務委託など雇用形態も明記します。
  • アルバイトの記載はいりませんが、1年以上続いたもので、志望先の業務に関連する場合は記載してもよいでしょう。
  • 職歴が少ない(転職回数が少ない)場合、配属先や職務内容を簡潔に書いてもOK。
  • 昇進や異動があった場合、昇進内容・昇進年月、異動部署名・異動年月も記入します
  • 会社名が途中で変わった場合、就職した当時の企業名の後ろに()で現在の社名を記入します。
  • 「入社」の書き方
    公務員の場合「奉職」、個人の事務所・店舗・医療機関の場合「勤務」、独立開業「開業」
  • 「退職」の書き方
    自己都合退職の場合:「一身上の都合により退職」
    リストラ・倒産の場合:「会社都合により退職」
    契約・派遣の期間満了の場合:「契約期間満了のため退職」
    退職日が決まっている場合:「平成◯年◯月 株式会社◯◯◯ 退職予定」
    結びは、在職中の場合「現在に至る」プラス最終行に右詰めで「以上」

職歴はすべて書くこと。

職歴を端折って書いたことがバレると、経歴詐称として内定取り消しや解雇もあり得るので気をつけましょう。

免許と資格欄の書き方

  • 履歴書全体で年号を統一します。
  • 取得年月順の免許、次に取得年月順の資格を書きます。
  • 正式名称で書きます(例:「普通自動車第一種運転免許」もしくは「普通自動車運転免許」オートマ限定の場合「AT限定」)
  • 読む人のことを考えて資格は関連するもの5-6個にまとめます。
  • 英検なら3級、漢字検定は2級など高等学校卒業程度の級から書きましょう。
  • 業務に関連する資格を勉強中の場合、面接のときの話題になるため書いておきます。
  • 資格がない場合は「特になし」と書き、自己PR欄等でセミナー受講経験や語学を習っていたことなどを書きます。

よく取得されている免許と資格の正式名称一覧

免許

  • 普通自動車免許:普通自動車第一種運転免許
  • 大型免許:大型自動車免許
  • 原付免許:原動機付自転車

資格

  • 英検:実用英語技能検定
  • 簿記:日本商工会議所簿記検定
  • 漢検:日本漢字能力検定
  • MOS:Microsoft Office Specialist
  • 宅建:宅地建物取引主任者
  • FP:ファイナンシャル・プランニング技能

志望動機の書き方

志望動機欄に収まるくらい4~5行を目安に書きます。

小さな字で長々と書くのは読む人が大変なので控えましょう。

職務経歴書にも書く欄があるので、職務履歴書に書くことを要約したものを書くつもりで考えます。

  • 尊敬語と謙譲語は正しく使います。自信がない場合は面倒でもその都度調べましょう。
  • 志望動機でアピールしたいことは以下の3つです。
    1. 応募条件に見合うスキルと経験を持っている
    2. 企業の強みをわかっている
    3. 長く働ける
  • 上記3点のうち、自己PRとの差別化を図るため「1. 応募条件に見合うスキルと経験を持っている」は自己PR欄で詳しく書きます。
  • これまでの経歴で、過去の経験が今回応募する企業で活かせる(応募条件に見合うスキルと経験を持っている)ことを伝えます。
  • 自己分析とキャリアの棚卸の方法

  • 転職の理由が思いつかない人は退職する理由を思い出しましょう。
    退職したくなった原因から次の会社に求めるものが明確になり、転職の理由が自然と出てくるはずです。(例 昇給できない→評価体制がわかりやすい会社)
  • 競合他社ではなく、なぜうちなのか?に対しては、求人情報やホームページをしっかり読み込み、サービス・商品・経営理念などを理解し、応募企業の強みを把握します。
    応募企業の強みが「競合他社ではなく、なぜうちなのか?」の答えとなります。
  • 入社後、どのようなことがしたいかを書きます。長期の計画を書くことで、応募企業で長く働けることをアピールすることができます。
  • 面接時にも志望動機は聞かれるので履歴書に書いたこととズレが生じないようにコピーをとっておきましょう。

未経験への応募の場合は、上記のことに加えて「なぜ経験のない職種(業界)で働きたいのか」のわかりやすい説明を書くことが必須です。

また、勉強する気がある、勉強中などの記載があれば、覚えるのが早そうだと高評価につながります。

志望動機のNGワード

  • 人の役に立つ仕事がしたい、営業で得たスキルを活かしたい。
    →うちの会社じゃなくてもいいのでは?
  • ホームページを見て大変共感しました。
    →何に?(具体的な事柄が書かれていないため説得力ゼロ)
  • 待遇面のことばかり書く。
    →働く気があるのかな?
  • 地域に貢献したい。
    →この地域には他にも会社があるし、地域ではなく会社に貢献してほしい
  • 勉強したい。
    →企業は仕事で貢献できる人を探しているので、自分の成長にこだわりすぎるのはNG
  • 志望動機が「好き」だけ。
    →好きなことを仕事に、というのは珍しいことではない。「好き」な上で何ができるのか、企業は知りたい

具体的でない、どこの会社にも通じる、仕事内容以外の魅力だけを志望動機にされると、働きたいという思いは伝わらないので注意しましょう。

自己PRの書き方

自己PRも、自己PR欄に収まる4~5行程度で書きます。

志望動機では、今までのスキルからできること、やりたいこと、企業で働きたいと思った理由を書きますが、自己PRでは、自分の人間性や性格から企業に貢献できること、志望動機で書ききれなかったスキルと経験の詳細を中心に書きます。

  • 今までの経験と、その経験からできること(スキルや実績)。
  • 仕事をしていて役立っている自分の性格の長所。
  • 会社の人とのコミュニケーションで心がけていること(自分の企業でもうまくやってくれそうか、採用担当者が判断できる)。
  • 応募企業に役立ちそうな趣味や特技。
  • うまく考えられない人は自分を商品だと思って考えてみて下さい。商品の魅力は何か?その商品を使うことによって生じるメリットは何か、など。
  • 企業が求めるスキルは、自分のどの経験のどのスキルに当たるかを考える。
  • 経験とスキルはエピソードと一緒に書くと信憑性が増す。
    ※字数を考えながらできるだけ端的にまとめること。
  • 何を書いてよいかわからない場合、褒められたこと、得意なことを思い出す。
  • 困難な場面に出会った時、どのように切り抜けたかなども人柄をあらわすエピソードになる。

未経験の場合はその業界で働く経験やスキルはありませんが、アピールできることは他にあるので熱意だけを主張しないように注意します。

  • 人物像は業種の経験・未経験に関係ないので、応募企業が求める人物像を把握しそれに合った自分の長所をアピールします。
  • ビジネスマナーが身についており社会人としての常識があるという、社会人としてのスキル、PCスキル、対人スキルなど、どの業種でも通用するスキル。
  • 勉強している、勉強する意欲があり進んで仕事を覚えようとするという前向きな姿勢。
  • どのように仕事に取り組んできたか、仕事に対する姿勢。

これらは十分なアピールとなります。

自己PRの注意事項

  • 自分のやりたいことばかり書く。
  • 「コミュニケーション能力があります」などの抽象的な表現を使う。
    エピソードがないため、入社後コミュニケーション能力がどのように役立つのか採用担当者は想像できず、表現としては不親切。
  • おとなしく見られるなど、マイナスイメージに取られそうな表現。

本人希望欄の書き方

  • 本人希望欄は基本的に、連絡を希望する時間帯と、どうしても譲れない条件以外は書きません。
  • 空欄の場合は「貴社規定に従います」と書きます。
  • 待遇面は基本的に貴社規定です。
  • 希望欄だからといって希望年収や転勤は望まないなどの要求をたくさん書くのはよい印象を与えません。
  • 企業が複数職種を募集している場合、希望職種を明記します。
  • 読みやすさを考えて箇条書きで書くとよいでしょう。
  • 在職中の場合、現在在職中であること、「在職中のため平日の◯時~◯時は電話に出ることができません」と書きます。
  • 残業ができないなど、勤務時間に制限がある場合は、具体的な理由と対応策を書きます。 
    ※できない理由だけでは、「残業はできないけど雇ってね」と、厚かましい感じに取られます。

履歴書が仕上がったら職務経歴書、添え状を作成し、履歴書と一緒に郵送します。

履歴書の送り方と郵送マナー

手抜きの履歴書はすぐバレる!誠意のある履歴書を書こう

履歴書を書く時に大切にしたいのは、「誠意のある履歴書」を書くこと。

履歴書を書く数が増えてくると、どうしても手抜きになりがちですが、それは全部履歴書に反映されてしまいます。

すでに採用試験は始まっているんだという気持ちで履歴書を書きましょう。

自分の履歴書に自信がない人や、在職中で忙しいため効率よく履歴書を作成したいという人は、転職エージェントなどを利用するのもよい方法です。

池上 彰子

採用担当者は履歴書を見て面接に来てもらうかどうか判断します。

写真や文字、文章から「会ってみたい」と思わせるような履歴書を作成することが大切です。