就活を控えた20卒の皆さんなら、インターンという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「インターン、周りのみんな行ってるし、行かなきゃダメなのかな」
「でも、インターンに行くの面倒くさいなあ」
「インターンに行っても、ほとんど内定に直結しないらしいじゃん、それなら行く意味ないよね!?」
そのように考える人は多いかもしれません。
ですが、インターンに参加することが、就活に有利になることはあっても、不利になることはほぼありません!
なので、インターンには参加する方がいいでしょう。
この記事では、20卒の学生がインターンに参加すべき理由と、インターンの種類ごとの内容、インターンのメリットとデメリットについて紹介していきます。
目次
インターンとは?概要や開催時期についてQ&A方式で解説!
- そもそも、「インターン」とは何なのでしょうか。
- インターンとは、インターンシップの略語で、学生が企業で実際に働く経験(もしくは、それに準ずる経験)をすることができる、職業体験制度のことを言います。
この制度は、学生が自分の進むべき業界や職業を考え、選択する機会を得ることで、社会に出てからスムーズに就業できることを狙いとしています。 - インターンにはどんな種類があるのでしょうか。
- 実施日数が短い順に、1Dayインターン、短期インターン(2日~1か月)、長期インターン(1か月~)の3種類に分けることができますが、実施されるプログラムが多岐にわたるため、明確に区別することが困難になってきています。
それぞれの内容やメリット、デメリットについては後述します。 - インターンっていつから始まるのでしょうか。
- 短期インターンは、基本的に大学3年生(修士1年生)の夏から始まります。
大学3年生 (修士1年生)の6月1日に、マイナビやリクナビなどの就活情報サイトがオープンするので、その日からエントリー(選考の申し込み)をすることができます。
そして、選考を通れば、サマーインターン(夏インターン)に参加できるのです。
一方、長期インターンは年間を通じて参加可能で、3年生(修士1年生)以外の学生も参加することができます。 - サマーインターン(夏インターン)に行ってないのですが、手遅れでしょうか…
- そんなことはありません。
オータムインターン(秋インターン)やウィンターインターン(冬インターン)を開催している企業も数多くあります。
興味があれば、ぜひ参加してみましょう。
インターンに参加することの重要性
インターンの概要について説明しましたが、これだけではインターンに参加すべき理由は分からなかったのではないでしょうか。
そこで、ここからは就活を有利に進めるにあたって、インターンに参加することがなぜ重要なのかを説明したいと思います。
1. 同年代の多くがインターンに参加しているから
マイナビ2018によると、18卒の就活生の65.2%(前年比3.1%増)がインターンに参加したことが分かっています。
これは昨年のデータであり、年々インターン参加者が増えている現状からも、20卒の就活生がインターンに参加する割合はさらに上昇すると予想されます。
つまり、インターンに参加しないということで、同学年のうち、就活に向けて前もって準備していない3割に入ってしまい、その時点でインターンに参加した7割の学生に後れを取ってしまうことになります。
2. 自己分析や業界研究、企業研究ができるから
インターンでは、実際に企業の中に入ることができます。
働いている社員の方と話したり、就業体験やグループワークをこなすうちに、その業界や企業の雰囲気が分かり、業界研究・企業研究が深まります。
また、感じた雰囲気や就業体験から考えたことを自分と照らし合わせることで、「その業界や企業が自分に合っているのか?」という自己の適性についても、就職する前の段階で知ることが可能です。
その結果、自己分析にもつながるでしょう。
3. 志望動機がより強固なものになり、ES(エントリーシート)や面接の話のタネになる
インターネットや書籍から人づてに聞いた情報を大量にインプットするよりも、実際に企業の中に入ってみるほうが、肌で雰囲気を感じられて、何倍も企業理解が深まります。
野球がうまくなるためには、プロ野球の試合を見続けるよりも、100回素振りをした方が効果的ですよね?
就活もそれと一緒です。
インターンを通して濃密な経験をした結果、その企業への志望動機はより強固で、具体性を持ったものになるのです。
また、「御社のインターンシップに参加して…」という志望動機は、会社のHPだけを見て作った志望動機に比べて、より信憑性が高く、説得力があります。
インターンに参加したという経験は、ESを書いたり、面接で話したりする際にも、強力な話のタネになるでしょう。
4. インターンにも選考があり、選考慣れすることができるから
実施日数が長いインターンでは、必ずと言っていいほど選考があります。
インターンの選考でも、ES、GD(グループディスカッション)、面接など本選考さながらの選考プロセスを経験することができるのです。
本選考が始まる前から、ES、GD、面接といった特殊な選考方法に慣れておくことは、インターンに参加していない学生と比較しても、大きなアドバンテージになります。
選考に慣れておけば、いざ本選考というときになってもうろたえずに、余裕を持って取り組めるのではないでしょうか。
5. 就活仲間や社会人との人脈ができるから
インターンの内容にもよりますが、学生がグループワークをして、最後にプレゼンをするようなインターンでは、同じグループの学生と仲良くできますし、プログラムに懇親会が組み込まれているインターンでは、社員の方と交流ができます。
本選考前にインターンシップに参加している学生は、相対的に意識が高いです。
意識の高い就活仲間と出会えれば、インターンシップや本選考の選考プロセスについて情報共有したり、就活中に励ましあったりできて、助け合えるでしょう。
また、現場で働く社員の方と仲良くなることができれば、業界情報を教えてもらったり、相談に乗ってもらったりと力になってもらえるかもしれません。
6. 就活を始めるきっかけになるから
マイナビ、リクナビなどの就活情報サイトが3年生(修士1年生)の6月1日に初めてオープンした時点では、多くの人は就活やインターンがどういうものなのか、よく分からないと思います。
インターンに対しても、「インターン行かないと就活に不利になるって聞いたことあるし、よく分からないけど行ってみよう」「友達が行ってるから俺も行ってみよう」といった感想しか抱けないかもしれません。
しかし、見よう見まねでマイナビやリクナビで気になる企業を探すという経験、軽いノリであってもインターンに初めて行ってみるという経験は、以降の就職活動を考えても有意義なものではないでしょうか。
参加理由がどんなものであっても、初めてインターンに参加し終えた後は必ず思うものがあるでしょうし、インターンに参加したことをきっかけに将来について考え、本格的に就活を始めることにつながるかもしれません。
インターンは本選考にどう影響するの?インターンの種類ごとのメリット・デメリットを紹介
ここまではインターン全体の、参加する意味について紹介してきました。
さて、インターンには実施日数の長さで分けると全部で3種類あり、それぞれに参加するメリット、デメリットが異なります。
- 1Dayインターン:実施日数 1日
- 短期インターン:実施日数 2日から1か月
- 長期インターン:実施日数 1か月以上
インターンを最大限活用するためにも、それぞれのインターンの内容や、メリット、デメリットをきちんと把握しておきましょう。
1DAYインターンの特徴
1Dayインターンとは、その名のとおり実施日数が1日だけのインターンシップです。
経団連が定めていた「インターンは5日以上」という日数規定が19卒から削除されたため、今後増加していくと予想されるタイプのインターンです。
プログラムの内容は、簡単な企業説明を行う講義・セミナーや、実際の業務を理解できる職場見学、職場体験という内容が中心ですが、参加者数名でチームを作って、特定のテーマについて話し合うグループワークを実施する1Dayインターンもあります。
1Dayインターンに参加するメリット3選
上記のような特徴を持つ1Dayインターンに参加するメリットとしては、以下のものがあげられます。
- 短期間で業界研究、企業研究ができる
1Dayインターンでは、1日という短い時間で、社員の方が業界全体の現状や課題、企業の業界内での立ち位置や事業内容などを要点を押さえて説明してくれます。
その説明を受けて、知識や理解を深めることができるのです。 - 時間的拘束が少ない
短時間で終了するため、他のインターンと両立することが可能です。
他のインターンと合わせて参加することで、効率的に業界研究、企業研究を進めることができるでしょう。 - 選考がないことが多い
選考で落とされてインターンに参加できないという心配がないため、気楽な気持ちで複数の企業の1Dayインターンにエントリーすることができます。(選考がある企業もあります。)
1Dayインターンに参加するデメリット2選
気軽に参加できて、短時間で幅広い業界・企業について知ることができるというメリットがある1Dayインターンですが、一方では参加するデメリットもあります。
- 参加したところで、内定に直結することはほぼ無い
いくら採用のプロである人事の社員でも、1日という限られた時間では、学生の能力や適性を知ることはできません。
そのため、1Dayインターンに参加しただけの能力も適正もあるのか分からない学生に、いきなり内定を出すことはほぼ無いと言えます。
ただ、インターン参加者限定の説明会に呼ばれる、などの特典はある場合も。 - 内容が薄くなりがち
単なる企業説明や短時間のグループワークのみに終始することが多いため、自己成長したい、内定がほしいと考える学生にとっては、プログラムの内容が薄いと感じられることがあります。
また、時間が限られている以上、業界や企業への理解も「広く浅く」なってしまう傾向があります。
1Dayインターンに参加すべきなのはどんな人?
まず、1Dayインターンは就活を控えた3年生(修士1年生)に向けたプログラムであることが前提です。
その中でも、志望業界や志望企業が明確に決まっておらず、短時間で業界研究や企業研究をしたいという人は参加したほうがいいでしょう。
逆に、志望する業界が明確に決まっている人、インターンを通して圧倒的に成長したい人、インターン参加先から内定がほしい人は、参加しても得られるものはあまり多くないと考えられます。
短期インターンの特徴
短期インターンは、実施日数が長くとも1か月以内のインターンシップのこと。
先述の1Dayインターンも短期インターンの一つですが、今回は実施日数が2日以上の短期インターンとは分けて考えます。
短期インターンの内容は、1Dayインターンと同じく、セミナーや職場見学もありますが、グループワークが中心になり、複数日にまたがる大規模なものになることが多いです。
すべてのプログラムが終了した後に懇親会が開かれることも短期インターンではよくあることで、そこで学生と社員が交流できます。
また、企業によっては、就業体験を組み込んだ短期インターンを開催するところもあります。
短期インターンに参加するメリット3選
上記のような特徴を持つ短期インターンに参加するメリットとしては、以下のものがあげられます。
- 1Dayインターンと比べて、より深い業界研究・企業研究ができる
社員の方と交流する時間が長くなるうえ、実際の就業体験や、企業の事業内容に関連するグループワークに取り組んだりできるので、理解が深まります。
- インターン中に活躍すれば、本選考で優遇されるかも?
企業がインターンを開催するのは、慈善活動ではありません。
インターンを開催する目的の一つは、優秀な学生と早期に接触することです。
2日以上の短期インターンであれば、グループワークや就業体験を通して学生の能力や適性が分かってきます。
そこで、本選考前から動き出していて、かつ短期インターンでも活躍できる「やる気があって能力も高い層」に目を付け、本選考で優遇することがあるのです。
具体的には、本選考でのES(エントリーシート)提出と筆記試験が免除されたり、いきなり二次面接から本選考が始まったりします。 - 自分の実力を知ることができる
2日以上の短期インターンは、参加するためには基本的に選考を通過しなければなりません。
インターンの選考で通ったり落ちたりする経験から自分の実力を知ることができますし、インターン中のグループワークでも、就活生の中での、自分の立ち位置が分かるでしょう。
短期インターンに参加するデメリット2選
1Dayインターンと比べて濃密な経験ができる短期インターンですが、参加するうえではデメリットもあります。
- 働くイメージを明確に持つことは難しいかも
長くても1か月の短期インターンでは、実際の業務を体験するというよりは、グループワークが中心になります。
そのため、実際に働くイメージを持つことは少し難しいかもしれません。 - インターン中にネガティブな評価が下された場合、本選考に響くことも…
インターン中に活躍すれば本選考で優遇されることがありますが、その逆もあり得ます。
グループワーク中に協調性のない行動や、責任感に欠けた行動をとってしまうと、その評価が本選考に引き継がれてしまうかもしれません。
その意味では、第一志望の短期インターンに参加することは諸刃の剣といえるでしょう。
短期インターンに参加すべきなのはどんな人?
2日以上の短期インターンも、基本的に就活を控えた3年生(修士1年生)が対象です。
その中でも、ある程度志望業界、志望企業が固まっている人や、選考に向けて対策したい人、自分の実力を知りたい人は参加するといいでしょう。
反対に、社会人と同じ仕事を任されてバリバリ働きたいという人は、物足りなく感じるかもしれません。
ただ、2日以上の短期インターンへの参加は、3月からの本選考にも影響を与えると考えられるので、志望する企業の短期インターンにはぜひ参加するといいと思います。
長期インターンの特徴
長期インターンとは、実施日数が1か月以上と非常に長いインターンシップのこと。
企業の中に入るという点では、1Dayインターンや短期インターンと重なりますが、実際に社員と同じ仕事を任されるという点と、活動に給料が発生するという点では、1DAYや短期と異なります。
また、主催しているのは主にベンチャー企業、外資系企業で、大手企業で長期インターンを開催しているところはほぼありません。
長期インターンに参加するメリット3選
上記のような特徴がある長期インターンは、参加すると以下のようなメリットがあります。
- 実務を経験できるから、圧倒的に成長できる
セミナーやグループワークに偏りがちな短期インターンとは異なり、長期インターンでは社員と同じ仕事を任され、社員と同様の働きをすることを求められます。
そのため、社会人とのコミュニケーション能力、論理的思考力、ビジネスマナー、ビジネススキルなどの、社会人に必須な能力を社会に出る前から養成することが可能です。 - 自分の強みと弱みを知ることができる
長期インターンでは様々な仕事を経験することができます。
仕事をいくつか経験していくうちに、「この仕事は自分に合っていたな」「あの仕事は自分が苦手なものかもしれない」という適性も分かってくるでしょう。
このように、自分の強みと弱みをはっきりと実感できることも、長期インターンに参加するメリットです。
ノートとにらめっこして、自分の強みと弱みを分析した学生と、実務経験から自信をもって自分の強みと弱みを主張できる学生だったら、どちらの学生の発言に説得力があるかは、もうお分かりですよね。 - 内定に直結することがある
短期インターンに参加して、即内定に直結することは考えにくいですが、長期インターンに参加して活躍すると、内定を即獲得できることがあります。
多くの大手企業は経団連に所属しているため、4年生(修士2年生)の6月1日まで内定を出すことはほぼありませんが、中小企業、ベンチャー企業、外資系企業は経団連に所属していないので、6月以前であっても、ポンポン内定を出します。
また、他の企業の選考の際も、長期インターンで実務経験を積んでいる学生は「即戦力」とみなされる傾向があるので、就活を非常に有利に進めることができます。
長期インターンに参加するデメリット2選
実務経験を通して社会人としてのスキルを身に着けることができるうえに、内定に直結したり他社の本選考で有利になったり、いいことずくめのように見える長期インターンシップですが、参加するデメリットも当然あります。
- 時間的拘束がきつい
長期インターンは、「最低1か月以上、週3回以上勤務」のように、就業時間の下限が定められていることが多いです(就業時間の下限は各企業によって異なります)。
時間的拘束が厳しいため、学業や遊びやサークルと両立するのが難しくなる、というのは問題点です。
長期インターンに集中しすぎて単位を落として留年、となってしまえば元も子もないですよね。 - 責任が重い
長期インターンでは、学生とはいえ1人の社員と同様に扱われるので、他の社員と同じように結果を残すことが求められます。
裁量権が与えられている以上、自分がやりたいことをやらせてもらえるのと引き換えに、自分の行動には責任を持たなければいけません。
長期インターンに参加すべきなのはどんな人?
長期インターンは、1Dayインターンや短期インターンと異なり、就活を控えた3年生(修士1年生)だけではなく、全学年の学生を対象にしています。
そのため、就活に向けて早いうちから動き出したい、1、2年生は参加してみるといいでしょう。
また、3年生(修士1年生)の中でも、外資系企業やベンチャー企業に就職したい人、インターン先から即内定を獲得したい人、圧倒的に成長したい人にはお勧めできます。
学生時代何もしてこなかったと考えている3年生(修士1年生)も、ほとんどの学生が取り組んでいない長期インターンに参加することで、自信がつくのではないでしょうか。
反対に、学業や部活やサークルが忙しい人や、いろいろなインターンと両立させたい人は、時間的余裕がないのであまりお勧めできません。
時間的制約はありますが、得られるものは大きいはずなので、興味を持った人はぜひ申し込んでみてください。
自分のニーズに合わせて、インターンをうまく活用しよう
ここまで、インターンに参加することの重要性と、3種類のインターンの内容、メリット、デメリットについて紹介してきました。
内容をまとめると「インターンに参加することが、就活に有利になることはあっても、不利になることはほぼありません。なので、インターンには参加する方がいいでしょう」ということなのですが、一つ注意しなければいけないことがあります。
それは、自分が求めているもの(ニーズ)と、インターンが提供するメリットとがまったく違うことがある、ということです。
「自分が求めているニーズと、インターンが提供するメリットがまったく違う」とはどういうことでしょうか?
たとえば、実務経験を積んで圧倒的成長をしたい学生が、1Dayインターンに参加したとしても、おそらく「期待外れだった」という感想しか持ちませんよね?
この場合は、志望業界や志望企業がはっきり決まっていなくて、短時間で様々な企業のことを知りたい学生こそが1Dayインターンに行くべきで、実務経験を積んで圧倒的成長をしたい学生は長期インターンに参加すべきなのです。
なるほど・・・
自分のニーズとインターンが提供するメリットがずれている場合は、インターンに参加する意義が半減してしまいます。
そのため、自分のその時のニーズをきちんと把握すること、3種類あるインターンのそれぞれの内容やメリット・デメリットを理解しておくことが重要なのです。
それでは、自分のニーズに合わせてインターンを最大限活用し、これからの就活を有利に進めてください!
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