あなたは、会社の人間関係にストレスを感じていませんか?
「苦手な人がいて会社に行くのが憂うつ」
「人間関係がしんどくて会社を辞めたいけど、本当に辞めていい?」
このように悩んでいる方もいるでしょう。
実際に、人間関係を理由に会社を辞める人は少なくありません。
ですが「会社を辞めることで解消が見込める人間関係の悩み」と「会社を辞める前にもう一度見直したほうがよい人間関係の悩み」があります。
人間関係がうまくいかない時、自分の言動を振り返り原因を探っても思い当らない場合や誰かに相談しても改善されない場合は、会社を辞めることで悩みが解消される可能性もあります。
一方で仕事は楽しい、福利厚生が充実しているなど人間関係以外の面で充実している場合は、退職ではなく現状を改善する方法を見つけましょう。
今回は、会社を辞めることで解消が見込める人間関係や、苦手な人との関わり方のコツについて紹介します。
相談する相手がいない人や人に相談したくない人は、まずはこの記事を読んで解決策を探しませんか?
仕事をするうえで、人との関わりは必要不可欠です。
どの会社にもいろいろなタイプの人がいて、感情があり、自分の都合の良いようにコントロールすることは難しいからこそ、人間関係の悩みもつきものですね。
どこへ行っても、何をするにも、円滑な人間関係構築は、永遠の課題です。
人間関係に悩んだ時、自分自身についても客観的に振り返ることも大切です。
相手を思いやる気持ちを持つことで、相手の気持ちを動かすことはできる場合があります。
どうしようもない相手の問題なのか、自分にも改善の余地があるのか、いくつかの事例とともに考えていきましょう。
目次
人間関係を理由に会社を辞める人は多い?みんなの退職理由
「人間関係がしんどくてもガマンして働くもの?」
「人間関係が理由で会社を辞めるって珍しいの?」
人間関係が原因で会社を辞める人がどのくらいいるのか、気になりますよね。
給料や人間関係、仕事内容など、会社を辞めた人の退職理由で多いものは、年代や性別によって異なります。
厚生労働省平成28年度雇用動向調査結果の概況による年齢別の退職理由トップ3は以下の通りです。
- 25~29歳
- 給料等収入が少なかった(19.3%)
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(16.5%)
- 仕事の内容に興味が持てなかった(7.9%)
- 30~34歳
- 給料等収入が少なかった(18.2%)
- 会社の将来が不安だった(15.7%)
- 職場の人間関係が好ましくなかった(11.1%)
- 35~39歳
- 会社の将来が不安だった(14.4%)
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(12.5%)
- 職場の人間関係が好ましくなかった(8.6%)
- 25~29歳
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(13.7%)
- 給料等収入が少なかった(12.2%)
- 会社の将来が不安だった(9.4%)
- 30~34歳
- 職場の人間関係が好ましくなかった(14.4%)
- 給料等収入が少なかった(11.9%)
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(11.6%)
- 35~39歳
- 職場の人間関係が好ましくなかった(12.8%)
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(12.1%)
- 給料等収入が少なかった(9.8%)
25~29歳の年齢層で、退職理由に「人間関係」を挙げた人の割合はこのトップ3に入っておらず、男性で5.1%、女性は9.0%と他の年齢層よりも低い数値になっています。
なぜ20代は人間関係が理由で会社を辞める人が少ないのですか?
20代は社会人として働きだして間もないので仕事を覚えるのに必死で、人間関係がそれほど気にならないのだと思われます。
在職年数が浅いことから、社内の人間関係が密でないことも人間関係にストレスを感じない理由のひとつかもしれません。
30代以降で人間関係に悩む人が増えていますね。
30代以降になると業務内容も多様になりますし、それだけ仕事で関わる人の幅も広がります。
また社内のポジションも変わることが考えられ、自分や周りの人も大きく変化します。
そのため、コミュニケーションの取り方や人間関係も複雑になってくるのではないでしょうか
30代になると、上司と部下の板挟みによるストレスや、自分より先に出世する同僚への嫉妬、事務職で社内にいることが多く人間関係のゴタゴタに巻き込まれやすいなど、人間関係の悩みが増えるよう。
以上のことから、人間関係のトラブルは退職理由になりやすいことがわかります。
なぜ辞めないの?人間関係が原因で会社を辞めることに気が引ける理由3つ
人間関係がイヤならすぐに会社を辞めてしまえばいいのに、辞めるかどうか悩む人がいるのはなぜでしょう?
1. 人間関係で会社を辞めることに罪悪感がある
「人間関係でつまずいて会社を辞めるなんて、ガマンが足りないのでは?」と、仕事や待遇の悩みで会社を辞めるのではなく、人間関係が原因で会社を辞めることに罪悪感を持つ人がいます。
ですが厚生労働省の退職理由のデータから見てもわかるとおり、人間関係の悪化が原因で退職することは珍しいことではありません。
人間関係で仕事を辞めることに、罪悪感を持ちすぎないようにしましょう。
また責任感が強く、自分に厳しい人は「人間関係で辞めるのは逃げなのでは?」と考えることも多いようです。
人間関係の問題に限らず、「給料が安い」「残業時間が多い」「自分の仕事が評価されない」等の退職理由も、自ら改善しようと努力をせずに退職すれば、それは逃げているのと同じと言えるかもしれません。
ただ我慢し続けるとストレスにもなり、仕事にも支障をきたす等、いろいろな面で影響が出てくることもあります。
そんなときは、その理由が良い悪いではなく、悩みや不満の原因、きっかけ等を客観的に振り返ってみてください。
そのうえで改善できること、自分の力ではどうにもできないことを見極めていきましょう。
2. 人間関係でつまづくのは自分のコミュニケーション能力が低いせいだと思う
「自分はコミュ障だから人間関係がうまくいかない」と思っている人も多いのではないでしょうか。
自分に問題があるから、今の会社を辞めたところで何の解決にもならないと考えて、今の会社を辞めずにいる方もいるでしょう。
もともと人とコミュニケーションを取るのが苦手という人もいるかもしれませんが、何故か会社でのコミュニケーションだけうまくいかないという人もいるでしょう。
そんな人は、仕事で溜まった「疲労」がコミュニケーションの妨げになっているかもしれません。
入社したばかりの頃はエネルギーがあり、やる気に満ちていますが、そのうち覚えなければいけないことがたくさんあったり、ミスで怒られたりして疲労がたまります。
疲労が溜まったままになっていると、食欲が沸かなくてご飯を食べられない、ストレスで寝られないなどの弊害が生じるように…。
すると不安を感じやすくなったり、イライラしやすくなったりします。
イライラしていると、人と関わるのが億劫になりますよね。
人と関わるのが億劫になると社内の人と話さなくなるので、仕事の連携ができない、わからないことをそのままにしがちになり、仕事のミスが増えます。
その結果、仕事も人間関係もうまくいかず、自分は能力が低いと感じ落ち込むようになるのです。
つまり、人間関係がうまくいかないのは、自分の能力が低いからではないということ。
リフレッシュすることで現状が改善される可能性もあります。
3. 会社を辞めて転職してもまた人間関係に悩まされそう
転職後にも、再び人間関係の悩みが繰り返されるとは限りません。
人間関係は働く人の性格や、会社の労働環境によって変わります。
転職後、今までがウソのように良好な人間関係を築けている人はたくさんいます。
人間関係の悪化の原因が自分自身にない場合、転職先の職場選びに注意すれば、心配いりません。
ですから過度な心配はせず、次の職場選びの際にこれまであった人間関係の悩みを活かしましょう。
例えば、転職活動の面接では社員間のコミュニケーションが活発かなど、気になることを質問して不安払拭を図ることも方法のひとつです。
面接で質問の仕方がわからない方は、転職エージェントを利用すると有効です。
面接指導も行ってもらえるうえに、社内の雰囲気なども把握できる範囲で事前に教えてもらえます。
会社を辞めることで改善が見込める人間関係の悩み3つ
会社の人間関係の悪化で「毎朝、通勤時にお腹がいたくなる」「先輩の指導が怖くて、ビクビクしながら働いている」など、働くのがツライ状況になっていませんか?
会社を辞めることで改善する可能性がある悩みとは、基本的に「自分では原因、きっかけが思い当らない」「努力はしたが、これ以上自らの努力だけではどうにもならない」悩みのこと。
ここでは会社を辞めるのも仕方がないと思われる、人間関係の悩み3つを紹介します。
1. 職場環境が悪い
「従業員同士で会話がなく雰囲気が暗い」「働く人がイライラしていて緊張感が高く質問しづらい」など職場環境の悪さから精神的な苦痛を感じている場合、会社を辞めて環境を変えるのも一つの方法でしょう。
職場環境の悪さは、社風や上司の人間性に原因があることが多く、自らの力ではどうにもなりません。
たとえば新人いじめの横行があり、それを注意する人もいないため、新しい人がすぐに辞めてしまうような状況などが挙げられます。
意地悪な先輩に仕事を十分に教えてもらえないといったように、精神面だけでなく仕事でも支障が出ますので、転職を考えたほうがよさそうです。
2. 複数の人間によって行われる無視や陰口
複数の人間によって行われている場合、本当につらいですね。仕事にも集中できないでしょう。
これらの行為は無視や陰口をたたく人の性格の問題で、あなたの人間性に関係なく行われています。
原因が思い当らない場合はなおさらです。
精神的にも負担がかかり心身ともに支障をきたす可能性があります。
勇気を出して上司に相談しても改善されない場合は、退職を考えましょう。
3. パワハラもしくはセクハラにあっている
「暴力はないから、パワハラではなく教育なのかな?」と、行き過ぎた指導がつらくてもガマンしていませんか?
厚生労働省では、パワハラを次のように定義しています。
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」
引用元: 職場のパワーハラスメントの定義
具体的な行為は以下のとおりです。
- 暴行や傷害など身体的な攻撃
- 脅迫・侮辱・暴言などの精神的な攻撃
- 隔離・仲間はずれ・無視等、人間関係の切り離し
- 業務上不要な仕事の押し付け、遂行不可能な業務の強制のような過大な要求
- 経験や能力に伴わない程度の低い仕事を命じる、仕事を与えないなど、過小な要求
- 私的なことに過度に立ち入る個の侵害
※参照)職場のパワーハラスメントの6類型
一方セクハラの定義は次のとおりです。
「職場において、労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否するなどの対応により解雇、降格、減給などの不利益を受けること」又は「性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に悪影響が生じること」
引用元: 「セクハラ」とは
セクハラに値する行為をまとめてみました。
- 性的な冗談やからかい
- 食事やデートへの執拗な誘い
- 身体への不必要な接触
- 性的関係の強要
- 性的な言動等による就業環境の悪化
これらの言動はセクハラです。
パワハラやセクハラの行為があった場合、退職を考えることはもちろんですが、引き継ぎ等ですぐに退職できるわけではないので、まずは信頼できる上司や、相談機関に相談することをオススメします。
もう耐えられない!今すぐ会社をやめたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
会社を辞める前にもう一度見直したほうがいい人間関係の悩み5つ
会社を辞めない方がよい悩みとは、改善の余地がある悩みです。
改善しようと努力をせずに「もう会社に行きたくないから」と辞めてしまうと、壁にぶつかったときに逃げ出してしまうクセがついてしまいますので注意しましょう。
1. 人間関係悪化の原因に思い当たる
人間関係がうまくいかない原因が自分にあると思われる場合、会社を辞めることで悩みは解決しません。
- 先輩や上司に対する言葉遣いがきちんとしていない
- 注意に対して言い訳が多い
- 陰口を言いがち
- 遅刻や欠勤で迷惑をかけることが多い
- 同じミスをする・改善しない
このように、人に迷惑をかける行為や嫌われる行為をしていませんでしたか?
自らの行為を改めない限り、転職先でも同じようなことが起こりますよ。
2. 人間関係はイヤだけど仕事は好き
会社を辞める主な理由に、人間関係や労働時間などの待遇面、金銭面、仕事内容の不満が挙げられます。
「やりたかった仕事ができないから」という理由で退職する人も多いことから、人間関係だけが理由の場合、退職するのは時期尚早かもしれません。
仕事は生きがいや、人生のモチベーションアップにつながる大切な要素のひとつ。
キャリアアップのための転職ができるような実績が積めるまで、自分の経験のためだと思って割り切って仕事ができるならそうするほうがよいでしょう。
3. 人間関係は最悪だけど福利厚生などの待遇がよい
「新卒で入った会社が一番待遇が良かった」とはよく聞く話。
専門スキルのある人や、即戦力性の高い経験がある人は、同等の収入を望める場合もありますが、必ずしも前職と同等の待遇の仕事に就けるとは限りません。
4. ストレスとなる相手が1人
仕事の連携をしない、業務を教えない先輩がいるなど、ストレスの対象が1人の場合、まずは周りに相談してみましょう。
実は周りの人も困っていて、あなたに協力してくれるかもしれません。
人の性格は変えられませんが、周りにサポートしてもらえることでストレスは減らせる場合も多いです。
一人で悩みを抱えず、信頼できる誰かに相談することをおススメします。
5. 入社して日が浅いのにすでに人間関係がつらい
入社してすぐは教えられることがたくさんあり、ミスも多いもの。
指導やミスに対する注意が頻繁で「厳しい」と感じているか、慣れない環境で疲れているだけかもしれません。
また、人見知りな性格で周囲の人と馴染むのに時間がかかるという人もいるでしょう。
まずは3カ月から半年の間様子を見て、その間に自分自身のことも客観的に振り返り、改善できる点はないか考えてみましょう。
短期間での退職は、その後の転職活動にもマイナス要因となることもあります。
退職によるデメリットも考慮したうえで、これからどうするか考えるといいでしょう。
会社を辞めることなく仕事を続けるために人間関係を割りきる
人間関係をスムーズにするコツとして「割り切る」という言葉をよく聞きます。
「割り切る」とは、個人的な感情を交えないで接すること。
意味は理解できますが、実際に行うとなると難しく、また具体的にどんな行動をとればいいのかわからない人も多いのでは?
以下で、職場の人間関係の割り切り方4つを紹介します。
1. 適度な距離を取る
職場の人と距離が近いと、気乗りしない飲み会に出なければいけない、愚痴を聞かされる、グループ行動が暗黙の了解になるなど、精神的に疲れることが増えます。
社内の人とは社内でのやり取りだけを基本にして、プライベートな時間は無理に共有する必要はありません。
業務連絡用以外のSNSでつながらないのも一つの方法です。
たとえば、フェイスブックやインスタグラムの話題が出た場合も、「ITに詳しくなくマメさもないので、やってないです」と柔らかく笑顔で答えておけば、角もたちません。
2. 仕事に集中する
「高い技術を身につけて独立したい」「ゆくゆくはマネジメントの仕事がしたい」など、仕事をするうえでの目標を持っている人も多いでしょう。
人間関係のストレスに気を取られて、本来の仕事への集中力が発揮できなくなっていませんか?
会社の人間関係にわずらわされ、夢の実現が遠のくのはもったいないことです。
その会社で働いているのは、将来の自分のためであって、友人を作りにきているのではない、という動機づけをしっかり持って仕事に集中すれば、人間関係に煩わされることはなくなります。
仕事に集中するのが難しいという人は、短期目標を定めて、一つづつクリアーしていくという方法はいかがでしょう。
たとえば、「今関わっているプロジェクトが終わったらどうするか考える」「貯金が100万円貯まったらその先のことを考える」など目標となる節目を決めるのです。
その時には、案外状況が改善されている可能性もあります。
目標があると、以前より仕事に集中しやすくなるもの。
集中して仕事に取り組むことにより仕事のスキルが上がり、もし転職をするにしてもよりよい条件で転職できるような実力がつくかもしれません。
また、仕事に集中して取り組むことで仕事が楽しくなったり、イヤだった上司や同僚のことが気にならなくなるなど心境の変化も期待できます。
3. 苦手な人と話すのは作業のうちのひとつ
苦手な上司と話をしないと仕事が滞る、必要な知識が得られずキャリアが積めないなど、割に合わないことがおきます。
苦手な上司と接触することは、データ入力や顧客とのやり取りのような仕事を完成させる作業のうちのひとつと考えましょう。
会社において特定の人と接触しないのは、仕事がやりづらくなり自分が損をするだけなので、気持ちの切り替えが大切です。
4. 気にしすぎない
「職場で自分ひとりが浮いている気がする…」「会社の人に嫌われているのでは?」といった悩みは、気にしすぎであることがほとんどです。
仕事に支障がなければ、気にしないようにしましょう。
自分が思っているほど、他人はあなたのことを見ていないものです。
イヤな上司や先輩と接するときのコツ3つ
会社を辞める人は退職までの2週間から1カ月の間、辞めない人はその会社にいる間ずっと、苦手な上司や先輩と仕事をしなければいけません。
なるべくストレスを感じることなく接するコツ3つを紹介します。
1. 業務スキルの向上させる
激しい叱責をする攻撃的な上司や先輩と接する際には、萎縮している人に対して更に攻撃的になる傾向があるため、できるだけオドオドしないようにするのが対応のコツです。
萎縮してしまうのは、自信がないから。
仕事の知識に自信がないと、オドオドとしてしまいがちです。
まずは堂々と話せるように、ひとつひとつの業務を丁寧に行いましょう。
わからないことがある場合、仕事について質問しやすい先輩や同僚に聞いて知識を得てから、問題の上司と接するようにすると萎縮しないで話すことができますよ。
また、イヤな上司や先輩との関わりは最小限に抑えたいですね。
言葉遣いに気をつける、仕事のミスを極力減らす、締切を守るなど、上司の前では何事もそつなくこなしましょう。
注意されることがなくなるので、自然と接する機会が減ります。
2. 苦手な人の頼まれごとは最優先で片付ける
ほかに優先すべき案件があればそちらを優先すべきですが、なんとか調整がつきそうなら苦手な人の頼まれごとから先に片付けるようにしましょう。
締切間近に提出した場合「なぜそこまで時間がかかったのか」、さらにその仕事にミスがあった場合「ミスをなおす時間が取れない」と、仕事の提出が遅ければ遅いほど注意される事柄が増えてしまいます。
3. 嫌なことを言われても受け流す
難しいことですが、心に留めておくのは仕事のアドバイスや指示のみにし、それ以外のことは聞き流してしまいましょう。
言い方や余計な言葉尻ではなく、その人があなたに伝えたことは何なのだろうとポイントを考えながら聴くことに集中し、相手の話を取捨選択するよう心がけてください。
話をする際に、苦手意識等の感情を持ち込まないのがポイントです。
同僚と接することに苦慮する場合の対処法2つ
人間関係のストレスの原因が同僚である場合、どうしても関わらなければいけない上司や先輩とは違い、距離を置くことで対応できます。
1. 仕事もしないで愚痴ばかりな同僚への対処法
愚痴ばかり聞くことが不愉快な時には、距離を置きましょう。
笑顔で挨拶さえしておけば、波風たちません。
会話は早めに切り上げる、話しかけられたら「急ぎの仕事があり、今は話せない」と断る、昼食時や飲みの席では近くに行かないなど、日頃の行動の積み重ねで距離を取ることができます。
2. 人によって態度が違う同僚への対処法
上司がいるときだけ人一倍働く、男性社員がいるときだけ愛想がいいなど、人によって態度を変える同僚にモヤモヤしてしまう経験は誰にでもあるのでは?
この場合、見ない、気にしない、考えすぎないことが大切。
仕事に集中すれば、考えすぎずにすみますよ。
会社を辞める前に人間関係について相談する
「自分ひとりの力では現状を改善できない」「すぐに辞められないため、しばらくストレスのある環境で働かなければいけない」場合は、然るべき人に相談してストレスを和らげましょう。
1. 会社の人に相談する
社内の人間関係を知っている会社の人なら事情を話しても理解してもらいやすく、客観的なアドバイスがもらえるかもしれません。
とにかく現状をどうにかしてほしい場合
もう耐えられない、とにかく現状をどうにかしてほしい場合は、上司に相談します。
ある特定の人物が原因の場合、「上司に相談したことがバレたら逆恨みされるのでは?」という心配もありますが、「人の目」があるとわかれば、行動に気をつける人がほとんどです。
上司なら、異動を視野に入れた相談も可能。
上司がストレスの原因で上司に相談できない人は、人事部や社内カウンセラーへ相談するとよいでしょう。
共感してほしい場合
今すぐ辞めたいわけじゃないけれど、心が重いという場合は共感を求めているのかも。
そんなときは、気のおけない同僚に相談しましょう。
会社の人間関係を知っている同僚ですから、共感を得られるのはもちろん、話すことで自分の心の中を整理できる効果が期待できます。
実は考え過ぎであることがわかり、心が軽くなることもあるでしょう。
2. 家族や友人など会社以外の人に相談する
ストレスレベルが軽めならば、友人に話してストレス発散を。
社外の人間ならではの、自分では思いつかないような解決策に出会えるかもしれません。
また、会社以外の人に相談することで、「サービス残業は当たり前」だと思っていたけれど実は違法だったなど、普通だと思っていたことが実は異常だったと気づくきっかけになることもあります。
心の負担が大きいと感じる人は家族に相談しましょう。
うつなどの病気になった場合、体調の変化は自分より先に家族が気づくことがあります。
現状を知ってもらうためにも、家族に話してみてはいかがでしょうか。
3. 外部の相談窓口を利用する
「会社に相談窓口や労働組合がない」
「会社に相談したが取り合ってもらえなかった」
「心配かけたくないから家族に相談できない」
このような場合は、外部の相談窓口を利用しましょう。
職場のあらゆるトラブルに
「総合労働相談コーナー」は、雇い止め、不当な配置転換、いじめ・嫌がらせ、パワハラ等、職場のあらゆるトラブルに対応しています。
相談は、労働者、事業主どちらからでも可能。
各都道府県の労働局や、全国の労働基準監督署内などの380か所に設置されており、予約不要、無料で利用できます。
各都道府県の場所等の詳細は、以下から参照してください。
セクハラの相談に
都道府県労働局に設置されている「雇用均等室」は、セクハラの悩みに対応しています。
47都道府県に設置されており、相談は無料。
受付時間は土日、祝日、年末年始を除く午前8時30分~午後5時15分です。
各都道府県の連絡先は、以下から調べられます。
もう人間関係で悩まない!転職エージェントを利用して優良企業へ転職しよう
転職の相談から採用まで、転職活動をトータルにサポートしてくれる転職エージェント。
転職エージェントを利用すれば、効率よく、よい人間関係が築けそうな会社へ転職することが期待できますよ。
転職のプロに、「人間関係で疲れたから人間関係のドライな企業へ行きたい」「年配の上司の考え方についていけなかったから若い人が活躍する企業」など、前回の失敗を相談しながら転職活動が進められます。
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ここでは、登録しておきたい転職エージェントを2社紹介します。
利用はどちらも無料なので、両方に登録しておくと、より効率的に会社を探すことができますよ。
リクルートエージェント
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リクルートエージェントの強みは、リクルートエージェントを通じて転職した人の離職率の低さ。
4%という低い数値で、リクルートエージェントを利用すると、長く働ける労働環境のよい企業を紹介してもらえることがわかります。
doda(デューダ)
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業種や職種ごとに専門知識をもったキャリアアドバイザーがサポートしてくれるので、あなたの希望や適正に合った仕事が見つかります。
はっきりとした希望がなくても大丈夫。
キャリアカウンセリングであなたの悩みや強みを聞いて仕事を紹介してくれるので、そのときに「いいかも」と思う仕事にであえるはずです。
応募書類や面接のアドバイスはもちろん、面倒な面接日の調節や年収の交渉などもおまかせできるので、仕事をしながらでも無理なく転職活動を進めることができるでしょう。
仕事が決まれば退職手続きの相談にも応じてくれるので、気軽に相談してみましょう。
「人間関係を理由に会社を辞める」まとめ
「会社の人間関係に悩んでいて心が限界!すぐに会社をやめたい!」とお悩みのあなたに解決策は見つかったでしょうか?
会社を辞めるのも方法のひとつですが、今の会社を辞めたあとに後悔をしないかどうか、よく考えてから行動に移すことをオススメします。
今の会社でも改善の余地があると思った場合、上司に相談したり、仕事に集中してイヤな人のことを気にしすぎないなど、現状を改善するためにできることを行いましょう。
もちろん自分の力ではどうにもならない状況なら、会社を辞めるという選択をしても大丈夫。
人間関係が原因で退職することをよく思わない人もいますが、ガマンをしすぎると自分を嫌いになり、自信を喪失してしまいます。
環境が変われば人間関係が嘘のようにうまくいったという例はたくさんあるので、転職先の企業選びに気をつければ、転職も怖くないですよ。